• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

銀匙のブログ一覧

2013年11月26日 イイね!

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

こんばんは、銀匙です。

先日、絞り以外は直したQBMマウントのカールツァイス・プラナー50mmF1.8ですが、
あれから引き続き、絞りの修理に取り組んでおりました。
すると、本当に出るわ出るわ。問題が幾つも重なっておりました。

・絞り開閉を制御するレバーが鏡筒内部部品ときつく干渉してスムーズに動けない(設計?)
・複数個所のネジ穴の極僅かな隙間を調整しないと絞り動作のどこかに異常が出る(設計?)
・絞り開放用バネ2本のうち1本の全長が短く、内部部品と当り、動作を阻害(部品精度?)
・レンズマウント部品が歪んでいる為、マウントに取り付けると変形し絞り駆動用ピンが動かない
 (前オーナーの扱いが荒すぎ?)

まぁほんとに、こんなんじゃ故障頻発しますわな。
最後の原因を除けば我々ユーザーは関係ないですからね。

というわけで、やっとこさ先程、プラナー50mmF1.8は絞りまで直りましたよ。
とりあえず室内でテスト撮影デス。



ピントの剃刀具合といい、まぁ良いんじゃないでしょうか。
ここまで分解して組み立ててを繰り返すと、ちょっと情が移ってきますよほんとに。
でも、もうQBMマウントの故障品は買わないぞ。
・・・というか戦後から1970年代位のメードインジャパンの故障品を除けば、故障品なんて買わない方が良いのデス。
M42でもドイツ製は調整が多くて泣いた気がするし、バルナックライカも変なトコで地味な調整が要りますし、年代が新しくなってくるとレンズをユニット単位で接着してて分解すら出来なかったりしますしね。
特にドイツ物は熟練職人が作るのが当たり前だったのか、効率化というか単純化の考えが無いのかもしれません。
ティーガー(タイガー)戦車も繊細ゆえ毎日整備し続けないとダメだったらしいですし、2003年製のBMW-E39でも似たような事がありました。
例えば重いヘッドライトの上下位置をプラスチック製の細いピン1つに任せてるんですね。
それは光軸を調整する為らしいのですが、ピンが折れたら光軸が調整出来なくなり車検に通らないわヘッドライトユニットごと交換せにゃならんと言われ大出費になるわで困りました。
スイフトにも電動の光軸調整機構はありますが、そんな構造にはなってませんし4年くらいじゃ壊れませんよと笑われました。
日本製バンザイです。

さて、2つ目の話題は、その日本製のカメラなんですが・・・・例外というのはありまして。
私はサブカメラとして、リコーのGRデジタル4を持ってます。
GRデジタル2よりは2世代後という事もあり、今のところ機械として信用出来そうな駆動音をしてるのですが、他社機種に比べるとやっぱりトラブルの報告が多い事、既に生産終了し、後継のGRがかなり高い製品になってしまっている状況です。
GRデジタル4の描写が、GRデジタル4の故障と共に味わえなくなるのは切ないわけです。
じゃあどうしようという事なのですが、リコーはライカLマウントでGRレンズを3000本限定で売りました。
Lマウントレンズは100%メカニカルのレンズですからそう簡単には壊れません。
まぁ最短撮影距離が1mになるのは仕方ないですが、まんまGRレンズです。これは良いじゃないかと探し始めました。
しかし、同じ事を考えてる人が多いのか、ライカファンは金持ちが多いからなのか、このレンズ、普通の店では13万前後、ヤフオクでも8~10万くらいの値段で取引されてます。
ミノルタのTC-1に使われていたレンズと同構成のライカLマウント用G-ROKKORも16万くらいしますから、まぁ稀少レンズの定めなのかもしれません。

当然そんなの手が出ませんから他の策を探す事にしました。
次に見つけたのはリコーのGXRというカメラにも28mmの良いレンズが載っているという情報でしたが、こちらも生産終了しており、リコーの電子制御メカに頼るという意味でGRデジタルと同じなわけで、これも除外しました。
参った、もう策は無いのかと思っていたら、ひょんな所に解決策がありました。

 リコー製 XR RIKENON 28mmF2.8

という一眼レフ用レンズです。
このレンズはMFで、しかも電子制御部品が一切ありません。
そしてPENTAXのKマウントを採用しているので、PK-NEXアダプタをつければα7で使えます。
なかなかヤフオクでも出てこないので難儀しましたが、つい先日やっと並品を手に入れました。

ちなみに、KマウントのリケノンにはPラインとXRラインの2シリーズがあります。
Pリケノンは一番新しく、カメラのプログラム(P)モードに対応したレンズなのですが、これをPENTAXカメラに取り付けると

 レンズが外れなくなる

という恐ろしいケースがあるようで、「魔のトラップレンズ」として知られています。
α7など、マウントアダプタ経由で使うなら最悪アダプタとレンズが外れなくなるだけですから良いのですが、まぁそういう情報もありますという事で。

次にXRラインですが、これはマニュアル撮影か絞り優先撮影のみ対応のレンズでしたが、リコーの独自設計です。一部サイトでは富岡光学設計との情報もありましたが・・・
そして、XRリケノン50mmF2はライカのズミクロン50mmと争うほどの描写として知られ、「和製ズミクロン」の異名を持っている程の銘レンズ。
リコーにとって28mmは勝負をかけてきたレンズですから、そのXRラインとなれば期待出来るのではないかという訳ですね。
(XRリケノンでも最後に小文字のcが付くレンズはコシナ製で設計から違います。要注意。)

では、XRリケノン28mmF2.8と、GRデジタル4で写りはどうだったか。
同じ場所、同じ時刻の空を撮ってみました。

XRリケノン28mmF2.8(PK-NEXマウントでα7に付けて撮影)


GRデジタル4


露出や撮影位置がずれてますが、サイズ以外無加工で出したかったのでご容赦を。
私としては、この位の違いなら、最悪XRが生き残ってくれれば良いかなと思います。
GRD4は持ち歩きやすいですし、レンズ前1cmまで寄れますし、GRD4にしか出来ない事ってのは確実にあります。
ただ、最悪GRD4が壊れて使えなくなっても、XRリケノンがあるから・・というのは心強いです。

ちなみにこのXRリケノン28mmF2.8、一時期は40ドル前後で買えたようで、めっちゃ安いのに素晴らしいレンズだと海外では高い評価を得ています。
一部の国内プロカメラマンにもそれは認識されていたようで、耳打ちでこっそり教えてもらえる銘レンズだったようです。だからタマが出てこないのかな・・・
私は日本円にして7500円位で手に入れましたが、この値段でも充分満足出来ます。
ヤシカのML28mmF2.8やミノルタの28mmF2.5といった、ちょっと高い28mmレンズと同レベルの表現能力はあると思います。
もし28mmスキーな方がいらっしゃいましたら、検討されてみては如何でしょうか?
ちょっと探すのに骨が折れるかもしれませんが、7~8000円の費用以上のパフォーマンスはあると思いますよ。

うちの関連日記・・よろしければこちらもどうぞ。
α7とα7R、オールドレンズ向きの母艦はどちら?

α7にお勧めオールドレンズ

α7を操作した第一印象

α7のレビュー編その1

α7のレビュー編その2

番外編:引き伸ばしレンズについて

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

2014/4/20追加
α7とオールドレンズ(LEICA引き伸ばしレンズ、FOCOTAR)
Posted at 2013/11/26 23:02:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記
2013年11月24日 イイね!

α7に蛇腹つけましたよ。

こんばんは、銀匙です。

さて、この日記をご覧になる方のどれくらいが「蛇腹」と言ってイメージが出てくるかしらという位、蛇腹というのは古い物でございます。

例えばこんなのが蛇腹カメラと言われるものです。


コダックも昔は粋なカメラを作ってたんですがとかいうのはさておき。
この右の方にある、布っぽい凸凹した部分が蛇腹と言って、伸び縮みする事でカメラのピントを合わせるんです。
車でもダストブーツと言うような名前でステアリング機構に付いてたりしますね。もっとも、その名前の通りあちらはホコリよけですけども。
本題に戻して。

なんでまたα7にこんなシロモノが必要かという事なのですが、先日のブログでご紹介した引き伸ばしレンズなのですが、引き伸ばしレンズには焦点距離が100mmとか130mmといった長いタマも存在します。
しかし、そういうレンズをM42ヘリコイドシステムにつけても、鏡筒が短すぎてピントが合わないんですね。
さらに、焦点距離が長いものは必要とする鏡筒の長さがかなり異なります。

幾つもあるレンズにイチイチ鏡筒をカスタムオーダーでなんて作ってられませんから、よく伸び縮みする鏡筒が1つ欲しいわけです。
そういう場合に蛇腹は非常に都合が良いわけです。
縮めれば2cmくらいになり、伸ばせば10cm位になる。

蛇腹は一眼レフでも昔は使われていたので、中古カメラ屋さんの隅でホコリを被って寝てます。
そういう一台をお連れしまして、M42-NEXマウントアダプターと合体させてみたのが、これ。



合体するにあたり、α7がフルサイズという事を考慮しました。
蛇腹側の接合部は、本来M42のネジが切ってあるマウント部があったのですが、これを取り払ってます。


M42-NEXアダプタのほうも、M42マウントネジとピン押し機構を取り払い、内部で不要な凹凸をグラインダーで削り、つや消し黒で塗装しました。



では早速α7に装着してみましょう。
レンズはとりあえず、富士フィルムのFUJINAR-E 135mmF4.5を選んでみました。


・・・・・。
まぁ、蛇腹を目一杯伸ばして持ち歩く事なんてないのですが、それなりの迫力です。
どれくらいの大きさか解りやすくする為、90mmマクロレンズ(タムロン90mmF2.5-52BB)と並べてみます。



結構デカイですね。
勿論無限遠はしっかり出ていますよ。
135mmというと、ライカのヘクトール135mmF4.5もありますので付けてみましょう。


ヘクトールはほっそりした鏡筒がセットになってるものですが、私はレンズだけのジャンク品を買いましたので鏡筒が無かったんで使えなかったのですが、これで使えるようになりました。
ちなみに、何故一眼レフで蛇腹があったかといいますと、

 物凄く寄ってドアップにするため

だったんですね。
ですから副作用として、これらのレンズでマクロ撮影が出来ます。
早速ヘクトールで52BBの絞り部分を撮ってみましょう。
大体45cm位まで寄れました。
そうすると、切り出し無しのフルサイズでこれだけ寄れます。



F4.5とはいえ、135mmで45cmまで寄ればボケも結構なものです。
心配していたケラレも発生しませんでした。
この構成で無限からマクロまで使えるので、花とかの撮影には良いかもしれません。
ちなみにこの蛇腹で焦点距離105mmから135mmの引き伸ばしレンズが使えることを確認しました。
本当は75mmクラスも使えれば良かったんですけど、ちょっとマウント部が長すぎたようです。
かといってC-NEXアダプタでは見事にケラレましたので、なかなか難しいですね。
L37-NEX辺りでやれば良かったかな。

まぁヘクトールやフジナー135mmがα7で使えれば良いってのが目標だったのでとりあえずはOKですね。
もう1つ小型蛇腹があるので、75mmレンジ用に考えてみますかね。

・・・そろそろソニーの技術者さんから「出来立てホヤホヤのα7に何て事しやがるんだ」と言われそうです(笑)

うちの関連日記・・よろしければこちらもどうぞ。
α7とα7R、オールドレンズ向きの母艦はどちら?

α7にお勧めオールドレンズ

α7を操作した第一印象

α7のレビュー編その1

α7のレビュー編その2

番外編:引き伸ばしレンズについて

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

2014/4/20追加
α7とオールドレンズ(LEICA引き伸ばしレンズ、FOCOTAR)
Posted at 2013/11/24 21:25:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記
2013年11月23日 イイね!

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)こんにちは、銀匙です。

さてさて、α7はオールドレンズ母艦として購入したわけですが、いつまでも本体のレビューやってるわけにも行きませんので、これからはレンズの話主体で行こうと思います。

今回はロシア製パンケーキレンズ、インダスター50-2と、カールツァイスプラナーを取り上げようと思います。

まずはインダスター50-2から。


このレンズはM42マウントです。
大変小さく薄いので、パンケーキレンズと呼ばれます。
α7につけますとM42-NEXアダプタの方が分厚いくらいです。
アダプタが厚い分、本来パンケーキレンズをつけた時の機動性が高まるというメリットはありません。
ただ、このレンズはレンズ構造がド定番のテッサー型なので意外とまともな写りをします。
50mmF3.5と明るくは無いし、60cmまでしか寄れないのでボケには期待出来ません。
見た目によらず真面目一辺倒なレンズです。

幾つか撮ってみましたよ。

実りの秋。柿の木の大木です。
これだけ実ってると枝が折れるんじゃないかと心配になります。
枝って丈夫なんですねぇ・・・

田舎の道路

破綻はありませんし、ホントに見た目通りの描写。
素朴な味わいです。ホント見た目通り。
年代を考えるとハイコントラストモノクロとかの方が面白いかもしれません。

そして、このレンズに関する情報です。
ロシア物の定番ですが、製造年でいうと1950年~80年までが良いと言われており、特に60年代が一番の黄金期とされています。
このタマの場合は製造番号上2桁が製造年らしいので、それで判断しましょう。
注意点としては、逆光に物凄く弱いです。
黄金期を含む古いタマはコーティングが未成熟なのでカンタンにゴーストが出ます。
また、古い個体はお約束の「ヘリコイドが硬い」ヤツがいます。中には回らないほど硬い物もありますのでオーバーホール前提で買うか、直接現物を確認してから買いましょう。
構造は超単純なので整備性は悪くありませんが、黄金期の普通の個体でも6000円から8000円てとこですから、まともな物を買うのが吉でしょう。



続いてカールツァイスプラナーです。


カールツァイス社製のプラナーは色々なマウントにありますが、これはQBM(クイックバヨネットマウント)ので、Tスターコートはされていない世代の50mmF1.8です。
まぁ、プラナーとしては素というか、超ドノーマルなスペックです。
プラナーの50mmはキングオブ標準レンズと呼ばれています。標準レンズの王様と言われては期待も高まりますよね。
メジャーというか人気のタマはTスターコートがされた50mmF1.4で、ヤシカ・コンタックスマウントの物かと思いますが、あれは日本製です。それが良いんですが、超人気商品なのでとても高いんです。
普通の店なら5万は下りませんし、オークションでも3万弱で安いほうです。
一方、私の買ったこれは西ドイツ製。正真正銘本物のカールツァイス製。
ただ、その割にお値段5000円という事からも解るとおり、ジャンクの故障品でした。
何せ絞りは動かないし、ピント合わせするヘリコイドは硬くて回しにくい、全体は傷だらけ。
前のオーナーは何したんでしょうとオークションの出品者も書いていたくらいです。
レンズだけは奇跡的にクリアでした。誰かが洗浄したのかもしれません。

そんなQBMプラナーに工具片手に3日がかりで奮闘しました。
分解組み立て手順をそらんじられるくらい何度も挑戦しました。
が。
結論から言うと絞りの不調は直せませんでした。
正確には、F5.6以上絞れない。2箇所のバネがへたれ過ぎていました。
とにかくね、職人技に頼りすぎですよ、このレンズ。
押しバネと戻しバネの強さが均一にならないと絞れても元に戻らないとかね。
PENTAXの55mmF1.8とかの方がよほど生産性が高くて故障が少ない良い設計です。
そりゃQBMで故障が頻発するわけだと思いましたよ。
バラすと色々解って面白いです。
で、ヘリコイドの方は直せましたし無限遠も出てますからピントは正確に合わせられますし、深く絞り込まなくてもカールツァイスのプラナーだと解る特徴は解りましたので、これでテストして、気に入ればヤシカコンタックスのまともな個体を探そうと考えました。

というわけで、まずはサンプル。


こういう何の変哲も無い景色を撮っても、それなりに絵にしてしまうのはさすがプラナーです。
しかし、私はまともなコンディションのカールツァイスプラナーを探すのは止めました。
それは、こういうショットが混ざるからです。


まぁ人それぞれなのですが、私はこういう背景処理は「ザワついてウザい」と思うので、気に入らないのです。
私はローライHFTプラナーも持っていますが、こちらは「ボケに沈み込む」と言われるだけあり、ボケ、特に光に滲みが硬くありません。ピントが合ってる所も含めて柔らかい。
それゆえにHFTプラナーは全体的にゆるいと言われますが、私はザワつくくらいならゆるい方がいいので、HFTプラナーを取る事にしました。
ツァイスは全般的にボケにクセありと言われるので、ボケスキーな私とはあまり相性が良くないんですが、突出した繊細派と言われるプラナー50mmでこれですからね・・・
ちょっとガッカリ。いやだいぶガッカリ。

名玉と言われるものでも自分が気に入るとは限りません。
でも名玉で玉が少ないものほど高いし、苦労して高い金払ってやっとの事で手に入れたら嬉しいんですよね。
で、撮ってみて写りにがっかりしても、払った額の事を考えると悪く言いたくない。思いたくない。
なので、特に高いレンズに関するネガティブな情報ってなかなか無いんです。

でも、5000円で買った私はあえてそのまま書いておきました。
私は仕事で評論してるわけじゃなくて、あくまで「オールドレンズ遊び」ですからね。
思った通り書きますよ。

こんな風に言うとジャンクレンズで評価するなとかキングオブ標準に向かってなんて事をとか思う方も居るかもしれませんが、まぁ世の中色々な考え方があるという事です。
あしからず、です。

うちの関連日記・・よろしければこちらもどうぞ。
α7とα7R、オールドレンズ向きの母艦はどちら?

α7にお勧めオールドレンズ

α7を操作した第一印象

α7のレビュー編その1

α7のレビュー編その2

番外編:引き伸ばしレンズについて

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

2014/4/20追加
α7とオールドレンズ(LEICA引き伸ばしレンズ、FOCOTAR)
Posted at 2013/11/23 17:04:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記
2013年11月19日 イイね!

α7のレビュー(試し撮りその2、今回は普通のレンズ編)

こんばんは、銀匙です。

α7レビューの第1弾はかなりマニアックでしたが今回は普通のレンズ中心で行きます。
全てα7に当該レンズをつけた状態の写真と、その構成で撮ったサンプル写真という流れでご覧頂きます。
サンプル写真は長辺を1024ドットに縮小した以外はα7のJPG撮って出しそのままです。


では1本目。
ホルガ25mmF8(アダプタ不要。直接装着)
ご存知NEX用のホルガ。1個2500円の広角トイレンズですね。
これ、NEX用なのでα7ではダメかと思ったのですが、レンズ裏側に貼ってある「ブラックコーナーエフェクター」とか言っているレンコンみたいに穴が開いたフィルムを引っぺがすだけで使えました。
剥がしても四隅はどっすんと光量が落ちますが、その辺も含めてのホルガ。温かい目で見てあげましょう。
まずは装着写真をば。



こいつの利点はとにかく軽い事。
本体も軽いですがレンズがバカみたいに軽いので、本当にフルサイズとは思えない軽さ。
機動性高すぎです。しかもフルサイズ25mmは雑なスナップにも使いやすい。
サンプル写真を載せます。



新品2500円の広角レンズとしてはまぁ良いんじゃないでしょうか。
お遊びで持っておいてもよろしいかと。


2本目
Canon-FD 17mmF4(FD-NEXアダプタ使用)
FD世代の超広角レンズ、17mmF4です。
まともな品は今も高いので、私は物凄いカビ玉を落札し、全てバラしてレストアしました。
丁度良いフードが無く、しかも純正品はフード単体で3000円位するので、ゼラチンフィルタのアダプタを代わりに付けてます。
まずは装着写真から。



MFレンズにしてはタマがデカく、結構重いです。
それでも今のAFズームレンズとどっこいどっこいぐらいですけどね。
そして、ここまでの超広角にフルサイズCMOSカメラだと描写範囲は圧倒的です。
サンプル写真を載せます。


富士山と山中湖全体が余裕で入ってしまいます。ススキの原っぱも入ってますね。
時間を変えれば星空も入るでしょう。
レストア品ですからこのくらい写れば充分。このレンズは画角が命です。


3本目
ローライHFTプラナー 50mmF1.8(QBM-NEXアダプタ使用)
カールツァイスのTスターコーティングをあえて入れず、ローライ独自のHFTコーティングを施したプラナーレンズです。これは特に問題のない中古品でしたが、レア玉なので探すのに苦労しました。
まずは装着写真から。



至極普通です。
NEX時代は画角が狭くて使いにくかったのですが、α7だと丁度良い感じ。
なるほど、標準レンズと言われるだけあります。
サンプル写真を載せます。



水の流れを出す為、シャッタースピードを幾つか変えて手持ちのまま撮影してましたが、撮っていて何の不安もないですね。安定した出力を誇ります。


4本目
ロシア製ミール1B 37mmF2.8(M42-NEX使用)
ロシアレンズの中でも特に紅葉のシーズンに連れ出すことの多いタマ。これも普通の中古品。
まずは装着写真から。



このレンズ全体なのか個体なのかは解りませんが、独特の滲み方をします。
それゆえに紅葉を撮らせると飴細工のような描写をします。
サンプルをご覧頂ければ解るかと。



ね?


5本目行きます。
ヤシカML 35mmF2.8(ヤシコン-NEXアダプタ使用)
ヤシカがCONTAXの廉価レンズとして出していたMLラインのレンズですが、
写りはディスタゴン35mmF2.8を超えると言われています。
まずは装着写真から。



今回、HFTプラナーとこのレンズの出番がほとんどを占めました。
少々逆光に弱いですが、実に使いやすいです。
サンプル写真をご覧ください。ちなみにミール1Bと同じ場所です。




こちらの方がまともな一眼らしい写真ですかね。
ミールはミールで好きなのですが、α7だとNEX6よりもレンズの違いが良く解ります。


6本目
コミナー引き伸ばしレンズ 48mmF3.5(自作ヘリコイド付きEマウント)
番外編ということで。
まずは装着写真から。



まぁ自作マウントだし引き伸ばしレンズですから見てくれは不思議ですよね。
でも、外見に似合わず写りは悪くないのですよ。
何せ現像用ですから。




と、いうわけでα7サンプルその2をお届けしましたが、使っていて思うのは本当に昔のMF一眼レフの操作感覚そのまんまだなーという事です。
露出補正もダイヤル見れば解りますし、絞り優先(A)にして、レンズでピントと絞り合わせて、本体で露出補正だけ弄りながらシャッター切れば、後はα7が適切なISOとシャッターを考えてくれます。
確かに手振れ補正デバイスはありませんが、家に帰って確認しても、特に「あぁ手振れしてる」と解るようなショットも無く、普通に構えて撮ればちゃんと撮ってくれる感じです。
気難しさは全くありませんし、傷んでるレンズでもNEX6より安定して描いてくれます。
さすがにレンズそのもののゴーストとかは出てしまいますが、それも視野角100%のEVFゆえ、ファインダーを見ていれば「あ、ゴースト出るな」と解りますから、ちょっとカメラを振るなり何なりで対応できます。

とにかくミスショットが少ない。
そして、HDRをほとんど使う必要が無いくらいDROが優れています。
HDRも使ってみましたが、「DROで充分だからHDRいいや」となってしまう感じですね。
ハイも飛ばさず、ローも潰さず、よく頑張って写してるなあと思います。

なので、財政が厳しい事もあり、α55とNEX6は手放しました。
先月手放していればもうちょっと良い値段だったようなのですが、しょうがないですね。

というわけで、うちはα7一本でいきます。

うちの関連日記・・よろしければこちらもどうぞ。
α7とα7R、オールドレンズ向きの母艦はどちら?

α7にお勧めオールドレンズ

α7を操作した第一印象

α7のレビュー編その1

α7のレビュー編その2

番外編:引き伸ばしレンズについて

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

2014/4/20追加
α7とオールドレンズ(LEICA引き伸ばしレンズ、FOCOTAR)
Posted at 2013/11/19 18:14:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記
2013年11月17日 イイね!

α7のレビュー(試し撮り、その1)

こんにちは、銀匙です。

国外含めますと、α7にFEレンズは勿論、Aレンズとかライカレンズを付けて撮ったよ、という作例は溢れていると思いますので、私は「これはまだ無いだろう」という所から行く事にしました。


オールドレンズの中でも飛びきりマニアックな部類である、「引き伸ばしレンズ」です。


付け方の一例は先日のブログでご紹介しましたが、私はそれ以外にもレンズマウントを自作する事で対処しており、幅広いレンズをEマウントで使えるようにしています。

今回はお試しなので、メジャーなもの1つ、マイナーなもの1つをご紹介します。

まずはメジャーなものとしてニコンから、EL-NIKKOR 50mmF4です。
これは先日のブログで紹介した方法で簡単に付けられます。
まずは装着写真。



ちょっとレンズ小さ目かな?という感じですかね。
操作性も普通のMFレンズと似たようなものです。

じゃあ写りはどうよ?となるのですが、まず部屋でパチリ。




うお、既にNEX6超えてる。ちょっと素敵な予感がしますよ。
という訳で、ちょっと街中でパチリ。

曇り空のビル街をパチリ




夜中の市街地でパチリ



うーん、これは良い感じじゃないですか?
ちなみにこのレンズは「まぁまぁ普通」の程度で、1500円で買いました。
小傷ありでこの写りです。
さすが悪食耐性のあるα7、かなり上手く誤魔化してくれます。


では次に、マニアックなところから。
ミノルタのC.E.ロッコール50mmF2.8です。
こちらは自作のヘリコイド付きEマウントでαに装着しています。
まずは装着写真。




こっちの方がちょっとレンズが大きいので、より普通の一眼レフっぽく見えます。
操作性は断然簡単ですが、マクロはちょっと苦手。
また、レンズの状態は「コーティングカビ跡あり、前玉傷アリ、変色アリ」と、いわゆるジャンク級。
他のジャンクレンズとまとめて1本1000円換算くらいで買ったと思います。

今回はα7の下に、木と皮で自作した延長グリップをつけてます。
三脚ネジで固定するだけのシンプルな塊ですが、地面に置く時など割と便利な代物です。

では、ちょっと田舎のほうで写りを試してみましょう。
田んぼの脇でパチリ。




ススキの解像も、前後ボケもなかなかではないでしょうか。
では逆光はどうかという事で、雑木林でパチリ。




角度によってレンズのゴーストが出る事もありますが、これぐらいは容易に出せます。
そして後ボケ処理具合を見るため、雑木林の中でもう1枚パチリ。



Rの方は解像し過ぎて縮小イメージだとウザくなるという悲鳴も聞いてますが、α7は良い感じで間引いてると思います。ボケ光も穏やかな丸ですね。


というわけで、α7に引き伸ばしレンズを付けた印象ですが、NEX6に比べても良さがはっきりと解ります。
銀塩の感覚だと、同じレンズでカメラだけ変えても、機能の増減はあれど写りは変わらんという感じだったのですが、α7は「良いフィルムに良いカメラ」という感じです。
NEXC3からNEX6に変えた時は、主に操作性で良い感じに変わったなあと思ったものですが、NEX6からα7はあきらかに「1段階良い物を使っている」というのが現場でも感じられます。
ファインダーもきちんと仕事してくれますし、シャッター音はいいし、軽いし良いカメラです。

なお、α7で囁かれている「ストラップ吊り輪が指に当たってうっとうしい」という件ですが、MFレンズを使う場合だけかもしれませんが、下のように吊り輪を人差し指と中指の間に入れてしまえば解消出来る感じです。


まぁ根本的な解消はシャッターボタン位置&電源スイッチの移動でしょうね。否定はしません。
ただ、その場合前ダイヤルも移動になるでしょうから、結構金型変わりますよね。
その時はMENUとC2ボタンを、液晶とフラットの位置までせり出して欲しいなあ。

というわけで、数年後くらいにそういうボディ出してくださいませ。
すぐに改良するのはカンベンしてね・・・お金ないからw

次回はやや普通のレンズで、少し厳しい条件で試してみようと思います。


うちの関連日記・・よろしければこちらもどうぞ。
α7とα7R、オールドレンズ向きの母艦はどちら?

α7にお勧めオールドレンズ

α7を操作した第一印象

α7のレビュー編その1

α7のレビュー編その2

番外編:引き伸ばしレンズについて

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

2014/4/20追加
α7とオールドレンズ(LEICA引き伸ばしレンズ、FOCOTAR)



Posted at 2013/11/17 14:00:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記

プロフィール

「COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を買った話。 http://cvw.jp/b/161516/48454387/
何シテル?   05/27 21:52
BMW318、ギャラン、ボルボS80、アベンシス、BMW525、そして現在のスイフトと乗ってきました。 セダン好きと言い切っていたのですが、スイフトの性能と使...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2013/11 >>

     1 2
345 6789
1011121314 1516
1718 19202122 23
2425 2627282930

愛車一覧

スズキ スイフト スズキ スイフト
現在の所有車です。 前回のXSは1型(初期型)、今回のRSは3型(最終型)になります。 ...
三菱 パジェロミニ 三菱 パジェロミニ
24年落ち、12万5千キロ走行した中古車として購入。 もはやクラシックカーの域である。 ...
スズキ スイフト スズキ スイフト
2016年10月まで約5年所有しました。 素の性能が良いので、細かい所だけ手を入れてまし ...
BMW 5シリーズ セダン BMW 5シリーズ セダン
5シリーズです。 E39の最終型(03年式)で、当然中古車です。 Mもハイラインもない本 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2005年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation