2010年11月14日
最近思うこと。
カプリコがいないことに、少し慣れた。
いないことに…というより正確には 帰って来ないことに、少し慣れた。いないのは、普段からあまり家の中にはいなかったので…。
家にいても、たいてい外にいた。暑い日も寒い日も、ガレージにいた。
断っておくが、鬼嫁がいて家の中の居心地が悪いから…とかではない(と思う)。それだけ カプチやM3やバンディッドを愛していたのだろう。
それでも、だいたい夜の8時くらいになると「メシ何~??」と言って 帰ってきたものだ。
その声がないことに、最近は少しずつ慣れてきた。
今もガレージにはカプチもM3も停まっていて、彼の宝物である工具がギッシリ並んで入った ヨド物置も でんと立っている。ないのはバンディッドと彼の存在だけだ。
本当は全てをそのままに維持したいと思う。
あり得ない話だが、私の普段の足のステップワゴンも合わせると 運転者1名で3台を維持することになる。
現実的には かなり難しい話だ。もちろん金銭的に厳しいのだが、ハッキリ言ってメンテナンスもできない。
頭ではわかっていても、譲れないものってあると思う…。
彼は…彼なら…なんて言うだろうか??天の声なるものが聞けるなら聞いてみたいものだが。乗りもしないものなら、維持しても仕方ないって言うだろうか??それとも、乗れなくても大事においててくれって言うだろうか??
M3は彼の妹が譲って欲しいと言っているが、正直迷っている。あのM3を維持するって、そんな甘いものじゃない。
まずは税金に保険、そしてすぐに車検がくる。
見た目はピカピカでキレイだが、中身は相当古い。あちこち修理代がかさむに違いない。
そうなった時に、見切りをつけて手離せるだろうか?気持ちがあるだけに手離せず、負担になるのでは…と思うとなかなかyesと言えない。
カプチはなんといっても彼の魂だ。手離せない。かと言って、私が所有していても宝の持ち腐れ!?だ。
そんなことは重々承知しているが、来春のKーCARミーティングには参加したいと思っている。
先週のKーCARミーティングには、カプリコ号が来るのを楽しみにしてくれていた人達がたくさんいたことを、後から知った。
エントリー云々ではなく、あの場所に、彼が通ったセントラルに、カプチをつれて行くべきだったのだ。
すごく後悔した。本当に悔しい。
だから春にはぜひ、つれて行こうと思う。
その後はどうしよう…彼の魂を継いで、あのカプチに乗ってくれる人がいるだろうか?
家でたまに火を入れるだけではなく、本来いるべきあの場所、セントラルで活躍する姿を見てみたい。できればずっと…。意地になってただ置いておくだけより、カプチの為にも、彼の為にも、走り続けて欲しい…と近頃はそう思うようになった。
もっとも、彼の魂を継いでやろうという、勇気ある方がいればの話だが。
正解なんてわかるわけないけれど、それでも考えて考えて、ベストな選択をしてあげたいと思う。
正直、ラブラブで仲の良い夫婦だったとは言えないかもしれない。夫婦も13年もやってりゃ そりゃいろいろとあるわけで。中学時代からの顔見知りで、その期間も考えれば20年超えだし。
良いときも悪いときも共に過ごしてきて、少しずつ夫婦から家族になっていった。そう、大切な家族なんだ。だから、できるだけのことをしてあげたいと思っている。
が………。
彼が亡くなってから、本当に忙しい。手続きの関係で書類が山積みになり、半ば鬱になりかけた。
ただでさえ、てんてこ舞いの毎日に 私は私で仕事にも行かなければならないし、子どもたちの世話、日常の家事、本当に気が狂いそうだった。
その上、通夜や葬儀に来られなかった彼の友人たちが次々と訪ねてくる…彼の友人とはいえ、ほとんどみんカラで知り合った車仲間で、私自身は会ったこともない人や、話したこともない人たちばかりで。
そんな人たちを受け入れるのは、正直はじめは憂鬱だった。でも実際に会って話を聞いて、彼がみなさんに可愛がっていただいていたことを知った。生意気な口をきいてシバかれそうになったこともあったそうだが、後に憎めない愛されキャラとなったそうだ。
数々のシーンでの数々のエピソードを聞き、私自身励まされ、彼が残した友人たちを今後も大切にしたいと思うようになった。すごく感謝!!
私自身の友人もまた、いろいろとよくしてくれる。子どもを寝かしつけてから「お茶入れて♪」と夜な夜な訪ねて来てくれたり、夕飯一緒に食べようと誘ってくれたり。家事を手伝ってくれたり、子どもたちを預かってくれたり。愛すべき仲間たち、この仲間たちに何かあった時には、全力で力になってあげたいと 恩返しがしたいと そう心に決めている。
彼の両親、彼の兄弟は血の繋がった息子 弟を亡くしたわけで、私なんかよりよっぽど胸中は辛いに違いない。それに引き替え私は、もちろん夫婦ではあるが他人だ。にも関わらず、遺された私や子どもたちに すごく良くしてくれる。彼の兄は 私のことを妹だと言ってくれた。妹ゆえに今後はビシビシ厳しくいくそうだが、それも愛のムチと思って受けよう。
彼の事故からこっち約2ヶ月、すぐそばに住む両親をはじめ関東に住む兄、海外勤務の兄、大阪に住む妹、皆の助けを借りてやってこれた。気持ちが伝わっているかどうかはわからないが、心では感謝してもしきれないほど 感謝している。
私の実家の両親や兄も、カプリコを大変可愛がっていたので、うるさいほど口をはさんでくる いろんなことに(笑) でもやっぱり感謝だ。
こうして私を、いやカプリコ家をとりまく 全ての人たちに感謝しながら 日々生きていかねば…と、そう思う。
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Posted at
2010/11/14 23:13:26
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