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2022年10月22日 イイね!

ステアリングのリペア(非DIY)

先日、メラミンスポンジとマイクロファイバークロスでミニのステアリングの掃除をしていると…

右上の辺り、表面の薄皮が小さく剥がれているのを見つけました…。革自体ではなく、元々塗装されてる表皮ですね。



5年、5万kmなりに少しづつ劣化してるのは仕方ないとは思い、革補修のサフィールでDIYも試みたけど、艶加減とか表面の質感など、常に視界に入るステアリングに対しては色々不満で断念。

塗ったサフィールを除去するためにマイクロファイバークロスで擦っているうちに範囲が拡大…。という訳なんですが…。なかなかショック。

写真では判り難いですが、右側の、全体の1/4位の部分だけ、日焼けした皮膚が剥がれるが如く、最表面の薄皮が剥けて、色も薄くなってしまいました…。




さすがに見栄えも悪いし気になって仕方ないので、諦めてリペア専門店にお願いする事に。

→トータルリペア MAT







→ステアリングのリペア例

メールで写真をやり取りして、見積り金額は1.4万円。2〜3時間程度との事。

コンセントと駐車スペースがあれば、自宅に出張作業も可能だが、出張費は6千円との事。そして、出張の場合は少し先になるとの事。

お店?は、千葉の、『鎌ケ谷大仏』という駅の近くで、自宅からは1時間程度なので、訪問することに。

予約した日、土曜日のAM8:30に到着。

午後には出張作業との事で、朝一のこの時間に。ご自宅前の駐車場が修理作業場でした。







剥離が薄く最表面だけで軽傷である事と、こちらの写真は無傷の左側ですが、シボ模様が細かい仕様なので、リペア跡が目立たなくはしやすいと。



ただ、リペアは、あくまでも補修であり、完全にオリジナルに元に戻る訳では無い。あくまでも、目立たなく、気にならないように、『誤魔化す』作業であるとの説明を受けて、同意書にサインのうえで作業開始。


車内の養生の後、まずはクリーナーで丹念に清掃、ペーバーやすりの手研磨で削って表面を整え、澱粉糊の様な見た目の半透明の塗料のベースをメラミンスポンジで薄く塗って、ドライヤーで乾燥させて、削って、剥がれた部分との段差を無くしていく…の繰り返し。



使用している道具類。



この段階では、透明塗料でテカテカですが、剥がれた部分との段差は無くなりました。



ここから透明塗料に黒い顔料を混ぜて、色を合わせていきます。



塗って、ドライヤーで乾かして色を確認して、微調整して…の繰り返し。



色が合ったところでメラミンスポンジで黒い塗料を塗って、塗り跡を削って平らにして…



塗膜の強度を高めるためという琥珀色の添加剤、これは元々は医療機器の座席などの塗料が剥がれにくくするためのものだそうですが、自動車内装にも有効とのことで、この添加剤を少量混ぜて…



最後に調合された塗料をコーヒードリップの様なフィルターを通しながらスプレーガンのタンクへ投入。



少しづつ、少しづつ、塗っていく。



ドライヤーで温風を当てて乾かしながら塗っていく。







この段階で色はリペアが判らないくらいになっていますが、あとは艶加減。まだ光沢が強いです。



ここからがリペアの真骨頂でしょうか。
つや消し塗料を使うのではなく、塗料の飛沫の付け方を微妙に変えながら、表面の艶を消して、革のシボっぽい凹凸を形成していく。



塗っているのか?わからないくらいにスプレーガンのエアを絞って、横からドライヤーの温風を当てていく作業。

しかし、次第に艶が消えていく。

リペアした箇所としていない箇所の境目をぼかしていく。



そして完成!



まるで新車の時の様なこのつや消し感は見事な仕上がり!



この辺りがリペアしたところとオリジナルの境目ですが、言われないと判らない。



艶を消して凹凸を形成していくのは、スプレーガンのエア噴射量を微調整する事で、スプレーから噴射される飛沫の大きさを段階的に適宜変えていく事だそうです。

缶スプレーで、ボタンを少ししか押さないと、大きい飛沫が飛ぶのと同じ事です。

これは、飛沫調整のために紙に噴射した塗料ですが、最初は微細な飛沫で均一に塗っていくが、そうすると最終的に艶が出てしまう。



その後で、徐々に飛沫が大きくなる様に、スプレーガンのエア圧を調整し、大きめの飛沫が塗装面に付着する様にしていく。

その飛沫同士がいい具合にくっついていく様な噴射角度で塗り、適切なタイミングでドライヤーで乾かしていくことで凹凸感を出すと共に艶を消していくテクニック。

これは素人DIYではまず真似できないテクニックだと感じました。

リペアの作業は、結局は経験の積み上げで、ノウハウを話しても、それが出来るか出来ないか?はその人自身。そして、説明することで腕も上がっていくんですよと、快く様々なノウハウを教えてくれました(笑)。




さて、『鎌ケ谷大仏』の地名の大仏は何処にあるのか?と聞いてみると、「ここから歩いて数分ですよ」と。

作業中に行ってみました。

ありました!
来る時に通った道路沿いでした。



ちっ、小さい…



ですが、由緒ある大仏様でした。









Posted at 2022/10/23 19:35:12 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「@くまモンNo7さん、私は、元、初代RAV4乗りとしても、最近のトヨタ車の中では好みかも。クラウンエステートより好み。ただ、どうせ即受注停止で買えず、爆売れで街中に溢れ、買いたい車ではないから、候補にはなりませんけれど…。あと、パワートレインは現行と変わらずで、新鮮味は無いですね」
何シテル?   05/21 23:48
kuro_goです。よろしくお願いします。 F60ミニ クロスオーバーPHEVの最初期モデルに乗って6年半、LCI後の同モデルに乗り換えました。
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