北見に出張してきました。
木曜日のオホーツク3号で札幌を発ち午後の会議。
金曜日は戻るだけという日程でした。
札幌駅にて キハ183
札幌発旭川経由、網走行き特急オホーツク。国鉄時代からの車両で運行されています。札幌、旭川間は1時間半強ですが、その先は峠越えが二つある単線の山岳線です。
オホーツク3号は、キハ183系の4両編成、札幌からの先頭に立つクルマはキハ183形3550番代で前面展望が期待できます。自由席車だったので乗ってみると空いており、皆、思い思いにくつろいでいます。残念ながら展望特等席である右の一番前はお一人がボックス状態にしてくつろいでおられたので、その反対側、左の二列目に着席しました。
先頭車の車内。
車内販売で買ったパンとコーヒーのセットに癒されつつ、読書しながらの旅です。
旭川からは単線非電化区間です。
上川を越え、湧別(ゆうべつ)川の源流とともに山を登ります。川は濁流でまだ雪が残っていました。
石北峠を越えた白滝、以前、奥白滝駅がまだ客扱いしている時にクルマで通りかかったことがあったことを思い出しました。現在は信号場になっています。
遠軽(えんがる)で進行方向が変わるので、みな立ち上がって座席の方向転換の儀式です。
その先の常紋峠、蒸気機関車の時代から、現在、ディーゼル機関車の牽く貨物列車の名撮影地としてよく雑誌を飾っています。この辺りだなと思われるカーブは判りました。
北見は冬は寒く、夏は暑い街です。
仕事の話は(きりとり)、
朝起きて、オホーツク4号の発車時刻、10:19に間に合わせつつ、駅から近くにあった模型店に立ち寄りました。事前の調べでは9:30開店とあります。ホテルのフロントの方に場所を聞いて向かいました。
途中、清月というお菓子屋さんでお土産を買いました。
鳩屋模型さん。わたしの好きな鉄道模型(主にNゲージ)、プラモデルともにたくさんの在庫がありました。北海道という地を考えれば、たいへん充実した品揃えでした。
年配の女性に、在庫が豊富で感動しました、と話し、問屋から新製品のFAXが多い時には50枚も届くなどと、最近の少量多品種生産の傾向など、お話しいただきました。迷いに迷って、3個のプラモデルを買いました。昔の値段で買うのは恐縮です。
タミヤのミラージュ、フジミのスカイホーク、アオシマの彩雲。
北見駅、金曜日とあってか昨日と打って変わってずいぶん人が並んでいます。
オホーツク4号。遠軽までの先頭車は貫通型のキハ183形3550番代ですが、中間車は183系0番代、後尾車はキハ183形200番代(初期車の番号を改めたクルマ)で、年季の入った編成です。北見を出て常紋峠を超えて遠軽(えんがる)で進行方向が変わります。
Rきっぷ(指定席往復割引きっぷ)で入場したので、座る気になったら座れると、デッキで立って、車窓の写真を撮りながら乗って行きました。
デッキにある製造銘板。はい、富士重工(宇都宮)製です。
デッキでは、車販のかたが、先輩の厳しい指導を受けながら待機していました。接遇の指導が行き届いています。
ふいに昔のおばちゃん販売を懐かしく思い出されました。その頃はネットに入ったみかんも売ってました。
安国駅での下り列車(オホーツク1号)との離合(単線での待ち合わせ)
遠軽駅です。
石北本線が開通するまで、名寄(なよろ)本線が、北見への行き方でした。
名寄本線が1990年に廃止されてしまい、遠軽駅は折り返す形の線路が残ったのです。
雪解け水で増水した川。春の風景です。
平地は漸く新緑の緑が萌えるいい季節になりました。
帰りは、自由席車も含めて9割近い乗車率でした。車掌さんに座席を売っていただくまで、デッキで写真を撮ったり読書したりして過ごしました。ご飯を食べたくなったので、通りかかった車掌さんに席を案内していただき着席しました。2時間ほど立っていました。それも良きかな。
旭川からは複線でスピードも上がります。
列車は定刻に札幌駅に滑り込みました。
車両は車内清掃のあと、給油もなしで再び網走への旅路へ向かいます。鉄道車両は過酷な運用をしています。
もともと、現在、わたしは札幌に暮らしていますが、道北で子供時代を過ごしたので、車窓にあふれたのはなつかしい情景でした。5月の最後に、北海道の春を感じる旅でした。
Posted at 2013/05/31 23:33:14 | |
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