2015年07月05日
R53乗りの立場から見るR50系の部品供給の現状と今後の予想
この間のエアコン故障の件でふと考えてみたR50系の維持費に関する話です。
もちろん某MINI株乗りさんの「パーツ供給怪しいじゃん」発言に触発されたのもありますがw
ってな訳で(?)、タイトルに戻ってスタートします。
Dへ修理に行くと「直す位なら買い換えた方が……」なんて言われがちなR50系ですが、じゃあどこが壊れやすくて、どれだけ費用が掛かるのか?ってのと、実際どの位安く出来るのがあるか?ってのをザックリと考えてみました。
もちろんR53乗りである事と自分自身がメカニックである事、それと自らが部品の輸入に手を染めている事を前提にした上での話ですが……。
また、触ったMINIの台数も限られていますので、もっと壊れる傾向が他にもあるのかもしれませんが、その辺はもう情報待ちしかありません。
ただ、ここに工賃を加えれば、ぶっちゃけ自分以外の方の維持費という話にもなるんじゃないかとも思いますので、ハッキリとした価格は書きませんけどそれでも無駄な話じゃないよなぁ……という事で書き殴ってみます。
まずは無くては困るエアコンです。
自分のMINI君も壊れましたけど、壊れる傾向はマグネットクラッチが筆頭の様で、次がプレッシャースイッチみたいです。
コンプレッサー本体が逝く事はあまり無い様ですけどマグネットクラッチ自体が純正供給無い為に自動的にコンプレッサー交換になってしまう様ですね。
あとは室内側ですが、ブロアファンのレジスター。
私個人はMINIでのトラブルは聞いた事ないですが、自動車トラブルでは定番の部分ですからエアコンガンガン効かせてる方なんかは壊れそうですよね……。
で、安く出来る箇所ですが、まずマグネットクラッチは単体入手可能です(あくまで私が仕入れる事前提ですが……他の業者様は知りません)。
部品代が1万円を余裕で切りますので、コンプレッサー交換で泣きを見る事は無いです。
同じくコンプレッサーも入手可能です……が、これは某オークションでタップリ扱ってる方がいますので、Dで10万近く出すよりは遥かに安いと思います。
どうせDのパーツだって本国生産じゃないですからね……。
プレッシャースイッチも、前回のブログにも書きましたがDの半額程度に抑えられますので、年数経ってるR50系でマグネットクラッチ修理をする際は、予防としてスイッチも交換しちゃった方がいいんじゃないかなぁ……って感じです。
コンデンサーなんかも安く仕入れる事は可能ですので、フロントの軽い追突で修理代を抑えようと考えた場合は助かりますね。
ブロアファンレジスターもプレッシャースイッチ同様に輸入で安く仕入れが可能です。
手に入らないのは今のところエバポレーターです。
これはDに頼るしかありませんが、かなりの出費になるでしょうね……とりあえず個人的には壊れたって話は聞いた事無いですし、最悪でも中古部品に逃げるという手は使えますので、この辺は大量に売れた車種の面目躍如ですね。
あ、ちなみに豆ですが、プレッシャースイッチに関してはR50~R60で共通らしいです(R61も?)。
他の部品に関しては、R55以降に関してはあるのかもしれませんけど自分では見掛けませんね……結構維持費という点では差が出るのかも……まぁ壊れなければR56系の圧勝かもしれませんがw
パワーウインドウは、上記同様に私のMINI君も壊れましたが、故障の大半はレギュレーターみたいで、モーター昇天というケースは少ないっぽいですね。
とりあえずパワーウインドレギュレーターは某オークションで1万円切ってますので、Dから考えたら半額以下ではないでしょうか。
数を捌けるなら自分の場合もっと安く出来ますけど、とても捌けるとは思えません……。
圧倒的に壊れる率が高いであろう右ドアのPWレギュレーターであれば50セットくらい仕入れても2年くらいで裁ける様な気もしますが、置き場がありません……orz
ドアミラーも壊れる箇所筆頭ですが(MINIに限りませんけど)、これも某オークションでDの半値くらいで売ってますよね。
自分でも安くは仕入れられますが、そもそも半値なら充分安いですよね。
ラジエーターファンが動かなくなる原因筆頭のファンレジスターですが、以前はファンユニットASSY交換でしたが、今では某オークションで単品供給されてますので(配線加工は必要になりますが)、Dで7~8万取られてた(のかな?)修理が2~3万円位になる(のかな?)なら、修理費用としては国産並ではないでしょうか。
これは自分では仕入先を見つけられてないので、完全に某オークション頼りです。
ラジエーター絡み(?)でラジエーター本体ですが、これも安く入手は可能です。
レースとか考えなければノーマルで充分でしょうから、これもコンデンサーと合わせてフロントの軽い追突事故修理とかでなら費用削減に効果を発揮してくれると思います。
事故ってもただでは起きないための裏技ですね。
自分のMINI君で壊れた事はありませんが、よく壊れるという話のパワステポンプですが、これはもちろんDよりも安く手に入るので困りはしませんが、某オークションとさほど差が無いので痛い出費になるのは間違いありませんね。
パワステポンプのクーラーファンは仕入先を見つけられていないので、やはり某オークションかアメリカの業者からの仕入れになります(米の方が本国よりも安かった……なんで?)。
困ってしまうのはパワステホースですね。
この辺はイギリスからの取り寄せかDになってしまうので……まぁ驚く様な金額ではないですからまだ助かりますけど、やっぱり結構な金額しますよね……。
ここもMINIに限らず漏れる時は漏れちゃう訳ですが、これはもう諦めるしかないですね。
トラブルの傾向としてはポンプ自体が逝っちゃう事の様ですが、クーラーファンが作動しない事による場合も多い様なので、この辺はむしろ対策が必要じゃないかと思われます。
純正配線ではラジエーターファンと連動していて、パワステポンプの熱は一切拾っていませんから、その為に熱を逃がせず壊れてしまう……可能性が結構高いと思っています。
これに関しては系統分けして単独作動可能にした上でサーモスイッチを用意するか常時作動にする等の加工をするべきじゃないかと考えています。
もっとも、この加工をする場合は気をつけなければいけないことが結構あるので、単純に作動させるだけの加工は避けた方がいいと思われます……。
大物で言えばステアリングラックも壊れそうな(オイル漏れしそうな)気がするんですが、正直聞いた事無いですね……。
ここは壊れないのかな?
とりあえず安く仕入れる事が出来るパーツではあるのですが、あまり意味は無いかもしれませんね。
ただ、事故等でステアリング廻りが逝っちゃった時には間違いなくコストダウンは出来ますので、事故→修理と同時にモディファイってのが出来ちゃうかもしれません。
余談でサブフレームですが、入手は出来るっぽいのですが送料が怪しいので、素直にDで入手というのが良いと思われます。
一時期壊れると騒がれた(今でも?)CVTですが、ぶっちゃけた話、これもASSYで入手可能だったりします。
もちろんかなり安いです。
バルブボディ交換よりは高いですけど、そんなに大きくかけ離れもしない……そんな感じですので、CVTが逝っちゃった「価値ナシ」評価されたR52クーパー・コンバーチブルを引き取って復活させたいなぁ……とか目論んでいる自分がいますw
そういうクルマがありましたら、情報ください!!w
予備情報ですが、CVTのベルトとバブルボディとフィルターは入手可能ですので、ベルト切れさえ起こしていなければOHは可能です。
また、後期型Sから搭載となったアイシン製トルコン6速ATは、バルブボディの入手は可能です。
某オークションでも手に入りますので、価格的には充分安くなりますが、そもそも普通の方にDIY出来る様な内容じゃありませんので(そもそもECU側にどんな設定あるのか知りませんし)、安く仕入れても簡単には行かない気がします……この辺は情報が少な過ぎるので、もうちょっと高いテスター買って色々調べて見なければ……って感じです。
ブレーキに関しては財布に痛くないパッドやローターがネット上で普通に売ってますし、パッドセンサーなんかも同様ですから困りませんよね。
ただ、ローター辺りはそこそこのセット数を注文すればまだまだ安くは出来るんですよね……。
野望(?)としては、純正並みに安い大径スリットローターを作って、それ用のキャリパーアダプターをセット販売しようかなと企んではいたりします。
純正キャリパー利用で安いパッドを使えるという大径ローターはR50系だけじゃなくてR56系で人気を博すんじゃないかと思ってるんですけどね……。
まぁ50セット位は売らないと赤字になっちゃうので踏みとどまってはいますが、キャリパーセットなんて高いの買わずにスポーツ走行程度なら余裕でこなすって話なら、悪いプランじゃないとは思っているのですが……。
車検に通らなくなるので困ってしまうダンパー(サスペンション)からのオイル漏れに関しても、純正OEMが安く手に入りますので、これも正直国産並み……どころか国産以下に出来ます。
もちろん某オークションをはじめとするネット上でも安く売ってますので、価格は簡単に想像出来ると思います。
この時に一緒に交換したくなるアッパーマウントは、正直まだ安い仕入先を見つけられてませんので、ここだけはちょっと費用が掛かりそうです。
足廻りで考えるとブッシュ関係がリフレッシュメニューの筆頭になりますが、これは本国からの輸入でちょっとは安くなります。
大陸産はまだ見つけてませんが、あるんじゃないかなぁ……どうせ生産は殆ど大陸でしょうし……。
ブッシュの場合はパーツ代よりも工賃ですよね、問題は。
特にフロントロアアームは結構手間みたいですしね……。
その代わり、ブッシュに関してはウレタン系が充実してますから、そっちにするのもアリな気はします。
ロアアームブッシュに関してはSSTなんかも普通に売られてますけど、純正でいいのであればわざわざSSTなんて買わなくてもマウントごとASSYでブッシュを買っちゃうのが正解じゃないかと思います(そんなに価格差ありませんし)。
私はあまり聞いた事ありませんが、普通に考えたら「壊れて当たり前」(?)のドライブシャフトも、OHキット買うくらいならASSYで買っちゃった方が安いという状況ですので、この辺も国産FFよりちょっと高いかな?って程度の価格を想定してイイと思います(OHキットは見た事無いですが)。
国産系のリビルドよりはもちろん高いですけど、純正の半値以下なのは間違いありませんので……。
ただ、これに関しては「末切りすんな!」ってのが一番の対策ですよね、きっと……ドラシャブーツに関しても同じですけどね……。
ドラシャブーツも車検時に困るので必要ですけど、一応入手は可能ですがこれは国産流用が一番なんじゃないかなぁ……って気がしてます。
ただ、どれ用のが使えるのかは情報無いので、むしろ情報希望(!)なんですが……。
ハブベアリングは……壊れるんですかね?
普通に考えたらここも壊れる箇所筆頭な筈なんですが、MINIではとりあえず聞いた事ありません。そういやぁ過激な走りばかりしそうなエリーゼでも聞いた事無いなぁ……。
ただ、ハブベアリングは安く入手可能な上にネット上でも安売りされてますので、ASSY化されて交換作業が楽になった事も含めて助かる部分ではあります。
ドアロックモーターは自分のMINI君も壊れましたが、これはMINIに限らず壊れますから費用は気になります。
ただ、これは安い入手先が見つかってないので、ほぼ本国オーダーです。
もっともDとそんなに差は無いので、わざわざ買わなくてもいいかな……って感じです。
ですので国産並みとは言いませんが、非常識なほど差がある訳ではないので、ここは許容範囲と納得するしかないんじゃないか……と思います。
むしろドアロックモーターの作業が結構大変かも……分かってればたいした事ありませんけど、それでもワイヤーの取り回しとかは結構シビアなんですよね……。
その他、ボディパーツに関してはボンネットなんかは純正OEMが手に入りますので、これもフロントの事故とかで費用を抑えようと思ったらかなり効果があると思います。
カーボンボンネットなんかも純正と同じ形状であれば結構安いですしね。
ボンネットダンパーは使えなくなりますけど、純正以下の価格でカーボン化出来るならアリじゃないかとも思います。
番外で某D社のR56用のレプリカ(?)ボディキットなんかかなり安く売ってるので、事故とかで車両保険使う場合はなんちゃってD車フルエアロ仕様にしちゃうとかアリかもしれません。
ボディパーツに関してはいつか必ず欠品は出てくると思いますが、殆どがフロント廻りに集中することを考えると、大陸では未だに純正ボンネットが入手可能ですので、派手な事故でもない限りは問題無いんじゃないかと思います。
バンパー系統はそうそう無くならないと思いますし、無ければガ○ビノさんとかD○ellさんにでもエアロ発注すればいいでしょうしねw
そもそも中古はたっぷりありますから、最悪の事態になる事はまずないと思います。
とりあえず思いつくまま書き殴ってみましたが、こうしてみるとアフターパーツこそR56全盛&F56系が出始めでR50系なんか寂しい状況ですが、意外な事に維持に関して言えばむしろR56系よりもR50系の方が費用を抑えられる状況なのが見えてきます。
やはり世界的に売れたヒット車種だというのが大きいのでしょうね。
世界規模で売れましたので、純正OEM系が無くなるという事は当分無いだろうなとも想定出来ますので、まだ10年は戦える!!って感じでしょうか。
むしろR56系のパーツを大陸ではあまり見掛けないので、もっとそっちを捜索してみようかと思っています。
自分の場合は工賃を考えなくてもいいという条件こそ付帯しますが、とりあえずここまで書いてみて「他のR50系MINI乗りさんでも国産に近い維持費用でとうぶん乗り続けられるんじゃないかなぁ……」と、とりあえず思っております。
もちろん、壊れないのが一番良いんですけどね!w
ふぅ……とりあえず書き殴ってみましたけど、何か参考になる話でもあったら幸いです。
しかし、ネットを見る余裕は取れても、家に居れる訳ではないのでMINI君の作業とかまったく出来ないのが辛い……。
自由な時間が恋しい……。
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Posted at
2015/07/05 09:30:59
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