さて、翌朝は5時から出発です。
バイク乗りの基本は日の出とともに動き出し、日の入りとともにキャンプをするです……今回キャンプ道具は積載量の問題で積めませんでしたけどね……積んでたら嫌な思いもせずに済んだのになぁ……。
兎にも角にも出発ですが、その前にお宿です。
今回泊まったのはこちらです。
晩翠亭いこい荘さんです。
選んだのは単純に仙台市内で牛タンを食べたかったからってだけです。
で、バイクで行って停める場所がどこになるかを各ホテルに電話して聞いたら軒並み「徒歩5~10分圏内の駐車場」と言われ、繁華街から近いところでホテルの敷地内にバイクを停められたのがここだったからです。
やっぱりバイクが遠くにあると心配じゃないですか……。
それで、このホテルですが価格的にも部屋の設備的にもビジネスホテルかそれ以下ではあるんですが、とにかく素敵でした。
部屋が綺麗なのは当たり前として、部屋が全部和室なんです。
サイズはホントにビジネスホテルサイズですが、このくつろぎ空間は素敵です。
その代わり(?)シャワーもトイレも洗面台も部屋にはありません。
洗面台とトイレはフロアに用意されていますが、安いビジネスホテルでシャワートイレ無しよりは最新のINAXのトイレの方が自分はいいです。
またシャワー&風呂に関しても1階に少し大きめの浴室が用意されていて、しかも
デカいジャグジー風呂がででんと鎮座していてビビりました。
休日明けの平日という事で貸し切り状態だった事もあって、もう文句無しです。
そしてこういう類のホテルでありながら、
部屋への案内から施設利用に関する説明まで含めてかなりお高い宿と同等のレベルのサービスを提供してくれます。
もう「いや、そんな高い金払ってないから!」とこちらが恐縮するレベルです。
おひとり様で泊まる事ばかりな自分の経験としては、
おひとり様前提の宿でここまでサービスが行き届いていた宿は見た事がありません(もちろんお高い宿は別ですが)。
部屋にトイレと洗面台が無い事に不満を感じる方はいるかもしれませんが、個人的にはおひとり様ツアラーに超お勧めの宿です。
何でこんなに推すかって?
そりゃ簡単な話です。
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未だにおひとり様お断りな宿がいっぱいあるからですよ!
お前のとこは古くからの湯治場じゃなかったのかよ!?という腹立たしい話をはじめ、色々とね……。
おひとり様は肩身が狭いなぁ……下手な客よりお金落としてると思うんだけどなぁ……。
まぁそんなこんなで気分良く出発した自分が向かったのは牡鹿半島です。
この日のメインのひとつですね。
晴れ男健在です!
いやぁ、景色も空も最高!
景色もそうですが、牡鹿半島の海岸線沿いの道も素晴らしいですね!
道が狭いのでバイクじゃないと楽しめないとは思いますが、昨日に続いて楽しい道だらけです!
途中で停まったのはこちら。
前回来た時は震災から9か月後で休業中だったのですが、今では営業を再開しているのだそうです。
はい、ここのおねーさんに聞きました。
まだ営業開始前だったのですが、通勤されて来たおねーさんが教えてくれました。
そして9:00近くになって送迎バスが到着して、職員さんがゾロゾロ降りてきたのですが……
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レベル高けーな、東北電力!
降りてくるおねーさん、
全員美人さんばっかじゃないのさ!
おじさん、恥ずかしくなってそそくさとその場を後にしちゃいましたよ……今度はちゃんと営業時間内に来ることにしよう……。
そして小鹿半島を走り続けて、こんな写真も撮りつつ。
この日二つ目の目的地です。
裁判なんかも起きてますし、ここはホントにね……。
でも横に山があるんだからそっちに逃げれば良かったじゃんという意見はちょっと難しいじゃないか?って感じもあるにはあるんですよね。
結構急斜面で草木もボーボーなんで、これを小学生に登れと言っても大変なのは確かでしょう。
もちろん登れない事はありませんが、生徒の数考えたらなかなか厳しいものがあります。
それでも命が掛かってるんだから登りましょうとしか言いようが無いのは確かですが……。
でも牡鹿半島は過去のチリ沖地震で被害も出てる地域ですから、知らなかったで済まされる訳はもちろんありませんし、あの揺れなら山に避難出来ないと判断したなら遠くに逃げるのが得策だったと思うんですけど、動いてないんですよね、裁判の証言を聞く限りでは……。
無暗に先生達を責め立てるのはどうかとも思うのですが、現地を見た感想はやっぱり「何か出来たのではないか?」と思わずにはいられません……子供達が亡くなってる訳ですからね……。
で、この先が
前回訪れた時に結構なショックを受けた場所だったんですが、そこが現在どうなっているかというと、こんな感じでした。
ちなみに前回はこちらです。
前回は、ナビのマップでは陸地になっているのに実際の周りは海で、海の真ん中を一本だけ道路が通っているという不思議空間でした。
今回自分のナビを見たら、データが新しいからか左右が海に変わってました。
そして更にこの先にあった住宅の影はどこにもありませんでした。
この辺りはまず逃げ場が無かった地域でしょうから、仕方がないとは思いますが……。
で、この辺で区切りをつけて、再び走り始めて向かったのがこちらです。
某神社なんですが、前回来た時はこんな感じでした。
鳥居が無くなってます……まぁ放置するのも問題ありますから、仕方がありませんね。
で、一番見てみたかったのがここです。
この画像だけだとどこだか分からないと思いますが、前回来た時の画像がこちらです。
はい、南三陸町です。
木の枝の陰にかろうじて例の建物が写っているのが分かりますでしょうか?
実は南三陸町に着いた時、あまりの景色の変わりっぷりに場所が分からずちょっと彷徨ってしまいました。
なんと言いますか、土の盛りっぷりが凄くて復興どころか魔改造かと思いました。
この後行った陸前高田もそうですが、力の入り方が凄まじいですね。
女川とはずいぶん違うなぁ……。
とりあえず自分のこの日の目標はこれで終了。
あとは三陸海岸沿いをひた走ってむつ市まで行くだけです。
そして自分はこの時こう思っていました。
「あと200km位走ればいいだけか」と。
そして、それがどれだけ間抜けな考えだったかを思い知る事になります。
ナビにむつ市の宿を打ち込んで出てきた距離は……
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387km!
よく考えたら当たり前の話なんです。
そもそも仙台から青森までで東北道走るだけで350kmあるんです。
そして牡鹿半島は仙台の東にある半島で、まるっきり北上してないんです!
そして南三陸まで走ったところを地図で確認するとこうなります。
分かりにくいので、もっと全体像を確認しましょう。
朝5時から15時までの10時間掛けて走ったのは僅かこれだけw
そして向かうべき場所を確認しましょう。
はい、馬鹿決定w
これから6時間でむつ市まで走ります。
まぁ内陸に移動して東北道~八戸道と走れば充分間に合いますが……当然三陸海岸沿いを選びましたw
ホントに馬鹿ですね!
基本下道で380kmを6時間とか、意味が分かりませんw
まぁ兎に角走るだけです。
そして着きました……21:10に。
場所が分からなくてこの後プラス10分掛かりましたが……。
え?
ほんとに三陸沿いを走ったのかって?
走りましたよ!
結局この日走った時間は約16時間。
ファミマで軽く朝食を取ったのと、南三陸町のさんさん商店街でお勧めどんぶり全滅でコロッケだけ食したのみで、後半は空腹と睡魔に襲われながら死ぬ気で走ってました。
下北半島の第二みちのく有料道路、マジ最悪でした……ETC使えないのはいいですけど、ETCカード取り出さなきゃいけないとかマジで勘弁してください……。
中途半端な繋げ方しないで、出口のETCゲート設置してくれれば普通にお金払うだけで済むのに、ここのシステム意味が分かりません……。
さて、そんなこんなで辿り着いた宿ですが……ハッキリ言って最低でした。
B&Bなのは構いませんが、とにかく風呂が汚い……床をはじめとにかくカビだらけの風呂で、ずぼらな大学生のアパートかと思ったほどです。
ログハウスの家は確かに綺麗に見えますが、風呂を見た限り「ホントに綺麗なの、ここ?」って感じでした。
前日の素晴らしい宿から一転、酷い宿に当たってしまいました……。
B&Bって「きたねー家だけど、寝れりゃいいんだろ?」っていうシステムではないんですけどね……。
ま、宿に泊まってればこういう事もありますよね。
だからキャンプの方がマシ!って思っちゃうんだよなぁ……。
まぁ気を取り直して、翌日はラストランです!