今回は書くかどうか悩んだのですが(それでここまで遅れてしまいました)、今回に関しては賛否あるのを覚悟して書くことにしました。
政権批判の材料にされたり、被災者を批判する意見を結構な割合で見ますので真面目にレポートするべきだと思ってますが(それら関係なく真面目にレポートしますが)、意見は人それぞれですからね……批判が来ても無視します。
そもそもタイトルでツーリングとは謳ってますが、元々真面目なレポートをするつもりで行きましたしね。
ボランティアで行くのが正当なんでしょうけど、自分の休みの間隔ですとボランティアはほぼ不可能ですし……往復だけで何もせずに終わってしまいますからね。
そんなこんなのレポートなので、まずは
こちらを見て、地震の凄まじさを認識していただきたいと思います。
1月1日の凄まじさが洒落にならないのが良く分かると思います。
それが済みましたら、わたくしめのレポートでございます。
日本一周ブログ書くのに戻れてませんが、兎にも角にも今回は関西ツーリングの終了……そして帰路です。
その能登分のみを抽出します。
関西ツーリング的には
第12弾になります(まだ全然書けてませんが)。
でもって、帰路として舞鶴からのフェリーではなく自走な能登半島ルートを選びました。
理由は
能登半島地震の状況をこの目で確認する為です。
やはり報道だけでは伝わらない&分からない事って沢山ありますからね。
ってな訳で、出発です……が、大阪からの移動のみの行程はカットします。
まずは福井の鯖江まで。
石川県で食べられるか分からなかったので、ここで食べました。
ゴーゴーカレーです。
カツカレーの大盛りです(←いつも通り何も食べてなかった)。
石川県発のチェーン店ですので、僅かですが貢献した事になる筈!
で、翌朝未明、いつものお宿から出発!
まずは北上です。
金沢西を降り。
この辺の下道は問題無さそうですね。
で、のと里山海道へ。
のと里山道の南端付近は海沿いなので、なかなかの爽快ルートです。
現状ならこの辺は問題無くツーリングルートに選べると思います。
で、問題はこの先。
通行止めの多さが内灘の被害の酷さを物語っています……。
で、この辺は金沢医科大学から見下ろすエリアなので。
地図で位置を確認し。
金沢医科大学の横を通過。
内灘町の被害を考えると、のと里山海道もそれなりの被害を受けてるんじゃないかと思いましたが、この時点では普通に走れております(あくまで西側海岸沿いのみですが)。
補修跡も見当たりませんでしたので、上の通行止めエリアをピンポイントで襲ったんですかね?
金沢医科大学がどの位の被害を受けたのかは分かりませんが……。
で、一度高松SAで休憩。
ここでアルミ缶を足で潰して準備完了。
次に向かいます。
のと里山海道を降りて。
やって来たのは。
千里浜なぎさドライブウェイ!
SSTRのゴールでございます。
砂州という成り立ちからなのか、思ったより被害は無かったみたいで地割れの様な形跡は皆無でした。
結論として、少なくとも南側から千里浜なぎさドライブウェイへ向かうルートは問題無くツーリングルートに出来ます。
なので、
秋のSSTRはゴールに関しては問題無いと思います。
途中で見かけたこれは一体何だったのか……車両が燃えたのかな?
よく分からないのは置いておくとして、ここから徐々に被災の酷さを実感する方面へ向かいます。
まずは志賀を目指します。
途中、屋根にブルーシートを掛けている家屋を何件か目にしましたが、とんでもない被害が出ていると言う程ではありません(あくまで目視での話しですが)。
志賀はニュースで何度も目にしましたが、そこまででは……と思ってたところで。
歩道側が酷い事に……。
これ、
志賀原子力発電所のすぐ近くなんてすよね。
そりゃ報道にも熱が入りますよね。
もっとも、報道の通り問題無かったみたいで、モニタリングポストの数値も当然普通だったそうです。
でも、この状況を見たら心配にはなりますよね。
実際原発の真横を通りましたが、少なくとも目視では建屋に亀裂等の異常は見受けられませんでしたし、手前の歩道以外は道に割れ目も補修跡も有りませんでしたので、過剰に心配する必要は無いと思います。
で、そこから更に進みますと交互通行な場所で渋滞情報があり、一時停止してから走り出すと。
大きな岩が崩落してました。
こりゃ酷い……。
今でこそ交互通行出来てますが、被災直後は完全に塞がってたんでしょうね……。
で、ちょっと走ったところにあるのが。
世界一長いベンチ。
メンテナンス業者が入ってましたが、それが定期的なものなのか震災によるものなのかは分かりません。
ただ、現地で目にした限りては大きな被災をしている様には見えませんでした。
この辺まではまだ観光で来ても問題は無いと思います(交互通行はともかく)。
次に向かうと被害が目につくようになってきます。
そしてやって来たのが。
大笹波水田(棚田)です。
棚田自体は無事だったみたいで、農作業に勤しむ方がいらっしゃいました。
被災したからといって何もしない訳にはいかないというのは分かりますが、それでも人の逞しさを感じずにはいられません。
何故なら。
棚田の展望台は
震災の被害が出ていたからです。
画像では分かりにくいかもしれませんが、裂け目があるだけではなく柵が全て斜めになってしまっています。
なので、棚田が無事だったと言うよりは、
被害は出てたけどなんとか出来るレベルだったから自分達で復旧させたというのが真実かなと思います。
今度、能登方面に行った時は米を買って帰ろうと思います(←重いから宅急便で送ると思います)。
そして次は被災による観光資源減少の一つ。
権現岩(トトロ岩)です。
お分かりになりますでしょうか?
比較画像として2023SSTR時の画像を貼ります。
分かりましたよね?
トトロの耳が片方崩れ落ちてるんです……。
これ、自分はかなりショックです。
こういう何かに似ているって言われる奇岩は大抵『言われてみればそう見えなくもないかなぁ……』程度ですが、トトロ岩は何かに似てると言われなくても
『あ、トトロだっ!』って気が付くレベルで似てましたので……。
綺麗な海岸沿いというロケーションもあって、お子さんを連れてのドライブの目的地に出来る(文句の出ない)家族サービスにもなる素敵スポットだったのに……。
しかも、この先に行くと。
完全に崩壊した家屋が……。
人の気配が皆無でしたので申し訳ないとは思いつつ現状把握という意味で撮影しましたが、報道を見る限りこの辺はまだ被害が少ないエリアの筈なんですよね……。
この先は一体どうなっているのか……。
で、ここからが本番(?)。
目的地第一弾は輪島です。
火災が発生したりビルが倒壊したりと大変な被害が出た場所です。
まずは事前に調べた通行止情報からルートを選び、一路輪島を目指します。
すると。
輪島エリアに入った辺りから被害の甚大さが視界に入るようになってきました。
ここは茅葺庵・三井の里というお店だそうなのですが、現在は休業中とのことです。
で、その敷地には多数のテントが……避難された方なのかボランティアさんなのかは分かりませんが、寝泊まりする場所がテントという時点で対応が追いついていない事を如実に表しているかと思います。
更に進むと、道路には広範囲に渡る再舗装路面が(勿論応急舗装)。
裂け目が出来たりと酷い状況だったのを早急に復旧させたというのがよく分かります。
これで輪島の孤立状態が解消されてるのでしょうから、復旧に尽力していただいて方には感謝ですね。
で、そこから更に進むと片側通行で集落側に左折するルートとなっていまして。
集落側も崩落でギリギリな状態という、もう一度大きい揺れが来たらどうなるのかと心配せずにはいられない状態でした。
その崩落箇所の先もこの様な状況で、輪島市内に入る前から被害の甚大さを痛感させられます。
そしてこの崩落っぷり……。
海沿いルートが全面通行止めで、そちらがほぼ壊滅状態なのは間違いないのでしょうが、内陸からのアクセスルートもギリギリで道を確保している状態です。
大規模崩落で山の形が変わってしまっている箇所も幾つも目に飛び込んてきます。
道路からは確認出来ませんでしたが、もし山の麓に宅地があったとしたら……。
ここなんかは民家もありませんし、道路に影響が出るレベルで崩壊でもしない限りは年単位で放置でしょうね……。
で、輪島市に入るとプレハブ系の仮設住宅群が視界に飛び込んできました。
マツモトキヨシが目と鼻の先ですから単純な生活に関して困ることは少ないでしょうけど、戸数は全然足りない筈……。
そんな景色を見ている内に道をロストしてしまい、ルート確認をする為に止まったところの真反対にあったのがこちら。
濱田屋ビルです。
傾いてしまってます……。
道の駅に向かったところ、ここに出くわしました(そして道の駅までのルートを見失いました……)。
塀で囲って安全確保はされてますが、再度同規模の地震が来たらヤバいです……。
写真を撮るかどうか悩みましたが、倒壊する可能性が現在進行形で残っていので現状を伝えた方が良いかなと思い、ルート再検索の為に止まってたのもあり、撮影しました。
完全に倒れて問題抱えたままになってるビルの方は確認しに行ってません。
私が行かなくても情報が出てきますからね。
そして目的の道の駅・輪島へ。
ここは元々
輪島駅の跡地で、
道の駅構内に廃線跡があるのですが。
ご覧の通り地震の被害に遭っております。
復旧させてくれるとは思いますが、優先順位は低いでしょうからまだまだ先の話でしょうね。
で、
街中の崩壊度合いはかなりの酷さです。
電柱も斜めになったままで、家屋も完全に倒壊してるところが多数あり、マンホールの隆起なんかもあって震災直後からの報道の通り上下水道もかなりの被害が出ているのは間違いありません。
上下水道に関しては(走って目視確認した)問題無い区域もあるとは思いますが、かなりの区域が
復旧の目処すら立たない状況だと思われます。
このルートでも仮設住宅を目にしましたが、被災者全員をカバー出来てるかと問われたら、無理なんじゃないかなぁ……という感じがしました。
そして、残念ではありますが人が活動しているという雰囲気があまり感じられない……ネットでも指摘されてますが、
働き盛りな方々のかなりの割合が他地方へ流出しているという問題をどう対応するのか……これはホントに大問題だと思います。
そして、ここで。
給油をば。
給油渋滞なんかはとっくに解消されてるみたいで、むしろクルマが居ない……ので、ここは給油しておくべきかなと。
無いと困るサービスステーションが閉店とかになったら洒落になりませんもん……バイクがちょっと給油した程度でどうなるもんでもありませんが、気持ちだけでも……。
で、先程通ってきましたので今更ではありますが、輪島市の問題は市街地だけではありません。
先程も目にした様に
山が崩落しているんです。
報道で『かーちゃん、早く逃げろって!』とか息子さんが叫んでいた場所かもしれません……。
遠くから見てもとんでもない崩壊度合いです。
こちらも大雨とか来たら再崩落とかありえますので作業は急ピッチで進んでいるのではないかと思いますが(邪魔になるといけませんので近くには行っていません)、崩落規模を考えると復旧までにはまだまだ時間が掛かると思われます。
家屋が健在なところも見受けられましたが(あくまで遠くからの目視ですが)、家屋が無事でも山が再崩落する危険性を考えたら避難指示が出て仮設住宅へ入居されてるのではないかな……とは思いますが、この辺は分かりません。
山か崩れた事で数名の命が奪われているという報道は見た記憶がありますが……ご冥福をお祈り致しますとしか言えません……。
兎にも角にも、報道でよく見る輪島市内から少し離れた場所でも甚大な被害が出ているという事実が伝わればと……。
ちなみに火災のあったエリアへは足を運んでいません。
あれだけ報道されれば現状把握に努めなくても明確に酷い状況なのが分かってしまいますからね……。
先日、こんな報道もりましたし……。
個人的な考えでしかないのですが、輪島市の全体像を確認するのとは訳が違うかなと思っています。
なので……という訳ではないのですが、基本的に
公共施設(またはそれに準ずる施設)以外の写真はほぼ撮っていません(エリア丸ごと無人状態な場所は別ですが)。
ヘルメットカメラで撮影こそしてはいましたが、わざわざ停車してスマホなどで写真は撮ったりはしていません。
こちらが真剣に現状を伝える気持ちでいたとしても、被災者が好意的に取ってくれるかどうかは別問題だからです。
なので、基本的にほぼ
『走り抜けるだけ』のレポートではありますが、ヘルメットカメラがしっかり仕事をしてくれているので問題は無いと思います。
ですから、画像はこの後もほぼヘルメットカメラのキャプだらけになります。
そして、次は今ツーリングの本命、
道の駅・千枚田ポケットパークです。
こちらは
能登でも特に有名な観光スポットですが、
震災直後は完全に孤立してしまい、確か2日か3日にヘリで救出されたと記憶しています。
で、その後どうなっているかは全く続報が無い状況でしたので、棚田フリーク(←初めて聞く言葉w)としてはどうしても気になります。
ってか、普通に有名なスポットですから気になる方は多いと思います。
で、通行止め情報を確認したところ主要道路はほぼ全滅状態でしたが、舗装林道と思しきルートは通行止め情報無しでしたので、下のルートなら行けると判断。
県道276号から深見町に入るルートですね。
看板はありますが、冬季通行止めの看板で現時点での通行止めではありませんので突貫します。
で、県道276号を目指して慣れた細道を駆け抜け。
途中で地元住民さんと思われる方の車が道を塞いていました。
山菜採りかな?
でも、こちらが外様ですし、オフローダーなら。
チョイと頑張れば抜けられます。
抜けたところで『ごめんね~』ってな感じで手を振ってくれてましたので軽く挨拶してから突き進みます。
途中ではこんな砂利を敷いただけの簡易補修もかなりありました。
舗装林道ではありますが、再舗装復旧する程の余裕は無いのでしょうね。
でも、簡易的ではあっても補修しているということでも分かると思いますが、この先には小さな集落がいくつかあるんです。
その為の復旧と考えたら、孤立した集落を助ける為にかなりの労力を割いたことが分かるかと思います。
街のレポートは数あれど、孤立集落に関する話は殆ど聞きませんので、現時点でも意味のあるレポートになっているのではないかと思っています。
で、復旧作業している重機などを目にしながら先に進んだところ。
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行き止まりでした……orz
おそらくは右上に見える養豚場までのルートをなんとか確保したところまでで道路の復旧は一旦終了しているのでしょう。
当然ですが、養豚施設にもかなりの被害が出ている様で、目視でも
『いつ崩れてきてもおかしくない』程地盤がやられていました。
ですが、ルートはもう一本ありますので、迂回して向かいます。
左折すると。
何やら被災状況の確認に来ていると思われる方々が数名いました。
まだまだ把握出来てない所が沢山あるのでしょうね。
で、更に走り。
崩落箇所を何度も目にしながら走ると。
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はい、こちらも埋まってました……。
地図上で『通行止めではなかったルート』は全て通行不可能でした。
結果として、この時点で分かった事は
『千枚田ポケットパークへ向かう道は細道含めてほぼ全滅している可能性が高い』という事。
一応輪島市側から行ける可能性は残されていますが。
で、もう一度この画像を。
そもそも通行止めなので私達が行く事は不可能なのですが、片側通行マークや通行止めマークから想像するに、先にある集落の住人は通れるという『ルートの確保は出来ている』状態だと思われます……が、おそらく道の駅手前の集落までの道を確保したところで終わっているのではないかという気がしています。
上記の通りルートだけは確保出来てるっぽいので、もしかすると通行止め解除って可能性も無くはないかも……と、一応行くだけ行って確認してからでもと思わなくもなかったのですが、仮に走れたとしても片側通行だらけ(+迂回ルート)とか、いくらバイクとはいえさすがに迷惑……。
なので山を抜けるルートを選んだんです。
そちらは通行止め情報もありませんでしたしね。
で、話を戻し再度言いますが、ここまで道が塞がっているという事は
千枚田ポケットパークが孤立したままの可能性が高いという事を意味します。
もっとも、道の駅すぐ手前には集落がありますから、しっかり道を通してる可能性も無くはないかとは思いますが、それだとヘリで救助に向かった事との整合性が取れませんし、深見町から千枚田ポケットパークまでの間には橋もありますので、そこがどうなっているのか……安全確認取れなければ車両は通れないでしょうしね。
あと、個人的に気になるのは道の駅の道を挟んだお向かいさんの
千枚田珈琲さんというカフェ……現時点では臨時休業中との表記ですが、自宅兼カフェとかではない事を祈るばかりです……道の駅自体は無事だった筈なので(避難してた方々が駐車場に居ましたから)、お向かいさんも無事だと思いたいところではありますが……。
しかし、輪島方向からのアクセスが出来ないのでこの時点では明言は出来ませんが、いくら人が足りないと言っても復旧作業が皆無とは思えませんので、どこか作業拠点はある筈……という事で、そちらを探します(勿論輪島市側からは行きません)。
で、海沿いに出るべくこの時点での最短ルートな峠道を目指しました。
ここから左折して。
急勾配を駆け上がり、千枚田ポケットパークの東側通行止区間を目指します。
ですが。
やはり埋まってました……。
ここまで来るともう予想通りではありますが、ルートが寸断されているという事実の確認(元々通行止め地点までしか行けないルートですが)でしかありません。
ちなみに、走ったルートはこんな感じです。
行き止まりのピストン移動が分かって頂けるかと思います。
しかし、かなり小規模とはいえ輪島市側からのアプローチとは逆の東側にも海沿いに集落がある以上、そこまでのルートは確保されていると思われるので(報道では孤立集落は無くなっているとの事です)、残されたルートへ向かいます。
報道では耳にしない『小さな集落』ですが、報道されていなくても被害は出ています。
完全に倒壊している家屋が少ないのが救いでしょうか……。
で、海に出るルートを走っていると。
目に飛び込んできたのは10台以上は居そうなダンプカー軍団。
近場で復旧作業をしている場所があるか、復旧現場は遠いもののダンプカーを停めておくスペースも無ければすれ違える程の道幅も無いという事になります……が、周りの景色と地形を考えると間違いなく後者だと思われます。
この時点でも復旧の大変さが窺い知れますが、この日は4月27日……世間的にはGW初日です。
本来ならお休みの筈でしょうが、休日返上で復旧作業……頭が下がります……
ありがとうございます!
↑
こういう事もしっかり伝えるべきだと思っています
更に走り、道路の復旧工事を横目に走ると。
結構な規模の路面復旧跡がバンバン出てきました。
これだけの規模で復旧してるのは凄いなと思いましたが、それと同時に『ここまで工事しても、現実は復興のスタートラインに立ったかどうか』って状況でしかないという事実に愕然としてしまいます。
こちらなど山が低い&道路から少しばかり離れているから助かってますが、仮に住宅でも建っていたら潰されちゃってますよね……。
で、もう少しで海に出るという辺りで目に飛び込んできたのは。
仮設住宅群!
どうやら内装の仕上げに入っているみたいです。
入居までもう少しですね!
こちらは公民館か何かでしょうか。
おそらく震災直後は避難所だったのでしょうね。
更に進んだところで住宅の被害を目にしますが、この時点では住宅の被害は『甚大』と言う程ではありません(あくまで視界に入った景色から判断しただけですが)。
しかし仮設住宅群はかなりの戸数がありました。
被害と仮設住宅の数字上の差異は何なのだろう?と疑問には思いましたが、まずは当初の目的を果たす為、走り続けました。
で、やっと到着しましたが。
道路自体が閉鎖されてました。
土砂を積んだダンプカーの行き来があるのが普通ですが、ここはそれもありません。
何故なら。
海側に無理矢理道を作っていたからです。
これはおそらくですが
『掘り返したところで意味が無い』レベルで沿岸部が大規模崩落しているということを意味していると思われます。
危惧するポイントとしては、土砂をしっかりと運んでいるかどうかでしょうか。
無いとは思うのですが、復旧に掛かるコストを重視して土砂再利用とばかりにその場から海岸線を埋め立てる為に利用していない事を祈ります。
近くの塩田に影響が出る程海が汚れてしまう可能性高いですしね……。
先程見たダンプカー軍団?が、この土砂を運搬する為のものであることを信じてます……。
国交省の災害支援車両が、この現場の問題の大きさを表しているような気が……。
で、話を戻して。
千枚田ポケットパークへのアクセスに関して上でも書いてますが、今回確認しなかったルートとしては輪島市側からの海沿いルートが残ってますが、輪島市の被災状況を考えても似たり寄ったりな状況だと予想されます(輪島からのルートの方が遠いです)。
上の画像でもわかる通り、交互通行と通行止めがセットですし、道が真っ赤ですから地元住民と工事関係者以外は通れないと思われます。
マーク位置だけを見ると行けそうな雰囲気こそありますが、おそらく他の赤線化無しの通行止めと同じである可能性が高いのではないかと。
あくまで地元住民の居る集落まで道を通した……そんなところではないでしょうか。
住民限定であっても車で移動できるレベルまで整備して千枚田ポケットパークまでルートを切り開いているのであれば、それはもう奇跡的な話のような気がします。
どちらにしろ初期の報道では千枚田自体にかなりの被害が出ているとの話でしたので、復旧の労力と優先度を考えると道の駅・千枚田ポケットパークの復旧はかなり後回しにされるでしょう事は予想に難くないですから、あくまで自分が確認した上での予想でしかありませんが
能登の素敵なビューポイントが少なくとも数年単位で目にする事が出来なくなったという事を意味していると思います……。
正直、かなりショックが大きいです……いえ、最初から予想出来ていた事ではあるのですが……。
なので。
在りし日の千枚田を……。
復活してくれる事を心から祈ります。
で、千枚田への道が寸断されているのは確認取れましたので次に向かいます……が、ここで気になるポイントが。
なんか凄いアップダウンな道があるんですけど?
近くまで行くと、どんな道なのか分かりました。
崩落した山の土砂を再利用(?)して、一部だけ土砂を退けて無理矢理道にしていたんです。
下ったところで元の道が見えます。
とにかく通れる様にしなければ!という
人命最優先な意思をひしひしと感じます。
で、すぐ通行止めになっていたのですが、そこから元の道に戻るべく内陸に入っていくと……。
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完全に崩壊した集落が……。
先程の仮設住宅は、おそらくこちらの方々の為の仮設住宅だったんですね。
で、先程の無理矢理通した道は、まさにここへ繋げる為だったんですね。
この集落は、小さな山を超えなきゃ仮設住宅側にも行けない場所で。
上の画像の通りそのルートも崩落跡がありましたので、
地震直後は家屋が潰れた状態で完全に孤立していたと思われます。
真冬に家が無くなって、誰も助けに来てくれない状況とか、想像を絶する苦難です……。
仮にクルマが生き残っていたとしても、鍵が無ければどうしようもないですし、常に鍵を持ち歩いてるとは思えませんし……。
更に言うなら、倒壊した家屋の潰れた部分にはほぼ例外なく一階部分ですので、そもそも避難出来たかどうか……。
想像するだけで恐ろしくなる状況ですが、
土砂再利用な道は迅速さを最優先した結果なんてしょうね。
災害支援は国交省も絡んでますから、迅速さを最優先した
英断ではないかと思います。
本来なら絶対許可しないでしょうからね……。
別の場所の話ではありますが、被災後9か月で訪れた東日本大震災の被災地ではこの様な道は見掛けませんでした。
勿論時間が経っていたからという話もあるかとは思いますが、9か月後でさえやっと道路が走れる様になったばかりで瓦礫の撤去はむしろこれからという状況でしたので、時間的状況はほぼ同じと判断していいのではないかと思います。
で、同じ大規模地震災害で何か所も道路が崩壊した道路を見掛けましたが、それでもこの様な道は見掛けなかった……という事は、お役所側でも災害時対応のアップデートがされているという事なんでしょうね。
広島の豪雨土砂災害や熊本の震災もありましたので、その辺からのフィードバックで災害時対応がより迅速になっているのではないか……と私は感じました。
で、ここで考えてしまうのは、こういった集落の
『復興』です。
地方の高齢者……おそらくは年金暮らしではないかと思いますが、その方々が再度家を建てて暮らす……金銭的な面だけの話ではないですが、それは果たして現実的なのだろうかという話はもちろんあると思います。
そして
高齢化した集落を復興する意味があるのかという争点で浮上する
『集落放棄論』。
いや、分かるんですよ、その理屈は。
ただ……地方の高齢者が賑やかな街へ移住して暮らしていけるかというと疑問符が……。
不動産価値がほぼ無くなった被災地の土地と、家屋に押し潰されて書類上しか存在しない車両という『書類だけの資産』と年金という生活費で、全く知らない街で新たな生活を始める……しかも数年後には普通に家賃を請求されるという未来が待っている……これに絶望するなという方が無理ってものではないでしょうか。
ましてや住み慣れない土地へ移住するしかなかったという状況下だとすると……住めば都という言葉もありますが、高齢者の方々が簡単に馴染めるかと問われたら『さすがに無理でしょ……』としか思えません。
ストレスを抱えたままでの生活は、単に死期を早めるだけではなかろうかと……。
こう書いたところで解決策が無いってのが現実で、無限に支援出来ない以上はどこかで線引きするしかないというのも分かるんですけどね……。
直近のニュースですと、こんなのが出ていました。
基本的に地元住人しかいない仮設住宅でさえ『孤立』を防がなければならないって言ってるのですから、高齢者の移住はハードルが高いと言わざるを得ないんじゃなかろうかと……。
難しい問題ですね……。
ただ、少し気になったのは。
先程の仮設住宅群です。
輪島市で見たようなプレハブではなく、小さいながらもしっかりとした『木造住宅』に見えるんですよ。
これは果たして『仮設住宅』なのでしょうか?
あくまで想像でしかないのですが、これは上記した問題に対する救済措置ではないのかなと。
何十年も住むのは無理としても、残りの人生を全う出来るくらいの耐久性はありますから地元から離れる必要はなくなりますし、家賃も安くしときますのでこれでどうです?って感じの救済ではないかと……。
じゃなかったらプレハブ建ててるでしょうよと思うんですが、皆さんはどう思われます?
私は現状では最良に近い救済ではないかと思うのですが……。
ちなみに、走ったルートはこんな感じです。
孤立集落関係のレポートとして結構頑張ったんじゃないかと思います。
兎にも角にも、目標としていた千枚田ポケットパークの現状は大体分かりましたので、次に向かいます。
能登半島はまだまだ先がありまからね。
ただ、直接東へ向かうルートは通行止めになっている……と言いますか、
ここから東は通行止めだらけですので、事前に調査した通行止め情報を元にまずは南下してから東に向かいます……向かうんですが、通行止め情報を確認して通れる(と思われる)別の県道へ突貫します。
一応道路情報の正確さも確認しておいた方が良いと思いますしね。
で、向かった先で見たのは。
通ることの出来ない道になってめした……。
ちなみに、通行止め情報を確認すると。
地図上ては十字路から北に向かうルートで、通れることになっていると言いますか、
通行止め情報がありません。
で、この十字路で通行止めとなっている東へのルートを確認しますと。
大崩落……。
ここ、地盤からガッツリやられてますので、復旧はいつになるのか……。
この先の集落へは東側からのアクセスが可能みたいですので、復旧は少なくとも数年先……下手するとこのまま放置の可能性もあると思います。
予算は無限じゃないですし、全部元に戻すというのは現実的じゃないでしょうし……。
で、ここで自分と友人はこんな事を考えてました。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
ここ、俺等のバイクなら行けるよね
これです。
ただ、これは林道好きが悪路を走りたがってるとかいう寝ぼけた話ではなく
被災時の移動用車両としての有効性の確認だったりします。
被災地の報道を見て常々思っていたのは
『クルマは無理でもオフ車なら走り抜けられるじゃん』という場所が多々ありましたので、現地を確認してもその気付きは間違いないものだったと2人で再認識していたんです。
画像では全く走り抜けるルートが無いと思われるでしょうが、オフ車乗りからすると
『ここ、崩れることなくガンガン行けるわ』ってルートが結構あるんですよね。
私はF650GSで友人はセロー250ですので、両車両共に足つき性が高くて低速トルクも文句無しですから、低速での悪路走破はお手のものですしね。
こういう災害時対応という面で考えても、コロナ以降のバイクブームに乗っかる形で
オフ車ブームが来てくれてもいいのになぁ……と思わずにはいられません。
まぁ二輪免許を持ってない方にとってはハードルが高いのは分かってますけど、一考の価値はあると思います。
勿論、積極的に危険を犯せと言っているのではなく、緊急性の高い場合の最終手段としてアリではないかという話です。
身内の誰かが薬を常用しないといけないのに、薬が家ごと潰れて取り出せないとなったら、もう薬を確保するべく走るしかないじゃないですか。
身内の命が掛かってるんですから……。
そういう最悪のケースにおける対応手段として、一考の価値があるのではないかという話です。
兎にも角にも、残りのルートへ向かいます。
能登町に入りましたが。
結局こちらも通行止め……見る限り道は通っていると思われますが、立入禁止と書いてますので元のルートに戻って東へ向かいます。
で、珠洲市に入ったところでちょうど昼になったので、念の為友人に『ファミマで昼飯買う?』と聞いたのですが、返事は『う~ん……』と……。
結局何も買わずに素通りしてしまいましたが、別にコンビニ飯が嫌だという話ではなく、店舗の営業状況を考えるとまだまだ供給量が追いついてない可能性が高いと思って遠慮したのではないかと思います(わざわざ理由を聞いてはいないですが)。
自分は元々その想定でパンを買い込んでいましたしね。
そんなこんなで一度珠洲市へ入りましたが、内陸側を走ってひとまず走り抜け。
2023年は通れなかった道を走ります。
去年は迂回路を通って。
ここに出てきました。
去年の動画を確認しますと。
海沿いから右折し。
細い急勾配路を登り。
あまりの急勾配にポンポン浮きまくるフロントを宥めながら、上記の場所から合流しました。
2023年の震災で通れなかったのに、2024年の地震喰らった道が道が通れるという不思議な状況ですが、ここは通れる事に素直に喜ぶべきですよね。
でもって、やって来たのは。
道の駅・狼煙!
SSTR的に言うなら『狼煙アタック完了』ってところです。
一番揺れが大きかった震源地から最近傍な場所ですので甚大な被害を覚悟していましたが、通った限りでは
『復興は充分可能!』と思えるレベルに収まっていました。
もっとも、道の駅・狼煙自体は休業中で、この時点ではボランティアさん達の集合&休憩場所となっていましたから、
県道28号から一本脇に入るだけで甚大な被害を受けている場所があるのかもしれません……が、ボランティアさん達を乗せたクルマは道の駅から西に向かっていったので、狼煙近くの別の集落へ向かったと思われます。
ボランティアさん達が作業出来てる時点で倒壊などのおそれは無いという判断がされている状況だとは思いますが、ボランティアさんが大量に必要な状況なのは間違いない被災状況なのでしょうね。
で、ルートを選べば道の駅・狼煙まで来る事が可能なのはハッキリしましたが、じゃあツーリングの目的地にしてもいいか?という点を考えると、私は……
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
積極的に行くべきではないかと思っています。
バイクで行く事&道の駅が営業を再開したらという条件付きではありますが……。
クルマで行った場合はどこかで渋滞の引き金になる可能性がありますがバイクはササッと走り抜けられますし、道の駅が営業再開したなら少なくとも狼煙にお金を落とす事が出来ますからね。
道の駅だけでは微々たるものでしかないかもしれませんが、ただお金を落とすというだけではなく
『被災しても人が来てくれる』という事実の方が重要だと思いますしね。
そもそも人の善意は無限じゃありませんから、自分も相手も利があるという形が一番持続性のある支援ではないかと自分は思います。
後でも触れますが、
狼煙の辺りは石川県民でさえ殆ど行った事がない場所だそうですから、県外のライダーが目的地にするのは復興支援という点で充分有効だと思っています。
ひとまず能登の先端まで来ましたので、次へ向かいます。
次は狼煙から程無い距離のこちら。
よしが浦温泉ランプの宿です。
青の洞窟もありますし、一度は泊まってみたい場所です。
ここは震災直後から
『周りの岩盤のおかげか、被害は最小限で済んている』という話は聞いていましたが、実際どうなんだろ?と思い寄ってみましたが、ホントに大丈夫そうですね。
ランプの宿への道も特に大きな被害は見受けられませんでしたので、まさに不幸中の幸いですね。
※何気にここと同じ地理的環境で地震の影響があまり出ないだろうなぁ……というのが、北海道の
泊原子力発電所だったりします。
何しろ札幌市の南端から始まる積丹半島先端までが巨大な岩盤なので(採石場がいっぱいあります)、大きな地震が来ても殆ど揺れないんてすよね。
ニューヨークみたいなもんですかね。
端の辺りは豊浜トンネル事故の様に崩落の可能性は高いですけど、地震に関しては安心して良いと思います。
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札幌の南端住みで揺れをほとんど感じたことが無い札幌市民より
まぁ原発はともかく、タイムスケジュール的に青の洞窟を見ている余裕は無かったので、先に進みます。
海沿いを走りましたが。
珠洲市に近づくにつれ被害が増えてきます。
と、ここで目にしたのは。
自衛隊!
災害支援、ありがとうございます!
それにしても、いつ倒れても不思議はない状況の信号機とか、ちょっと怖いです……。
ちなみに去年は。
震災直後ではありましたが、ここは問題ありませんでした。
今回の地震の大きさを物語ってますね……。
この先は更に酷い事に……。
なんとか道は通れる様になってますが、まだ復興に向けて動き出せていないとしか見えません……。
ちなみに去年の震災直後は。
健在でした。
被害の規模が洒落になってません……。
で、海沿いを走りやって来たのは、珠洲市の。
旧蛸島駅。
鉄な友人が居れば、行くところは決まってますよね。
当たり前ですが廃線跡てすので廃墟状態です。
しかし、この先に怪しい物体が……。
お?
なんか車両あるで?
これだけで歩き始めるオッサン二人……『行ってみる?』とかいう確認は一切ありません。
行くのが当然だからです。
まぁ、近付いたところで立ち入り禁止の看板があったんで、車両をじっくり拝む事無く引き返してきましたけどね。
で、問題なのが旧蛸島駅の道を挟んだ反対側です。
こちらは通行止め情報にキッチリ載っているのもそうですが、この辺りからの海沿いは
2023年5月5日にも大地震で被災しており、SSTR2023で走った時にも壁などが崩れ落ちている家屋が何軒もありました……が。
去年は倒壊してる家屋は見かけませんでしたし、隆起したマンホールも見掛けませんでした……。
しかし、去年に続いて約7ヶ月後に再度大地震に見舞われるとか、もう追い打ちどころの話ではありません……。
で、蛸島駅前の県道28号・奥能登絶景街道を七尾市方面に向かって走っていくと、頭を抱えたくなる光景が目に飛び込んできます。
マンホールの隆起で上下水道の復旧を考えると眩暈がしてきます……。
神社も完全にぶっ潰れ。
道路はグチャグチャ……復旧より一度更地にした方が確実ってレベルじゃないでしょうか……。
そうは出来ないから更に大変なんでしょうけど……。
更に走ると。
家屋の倒壊だらけ……。
こんな報道がありましたが、これは半分だけ真実って事ではないかと思います。
住む家が軒並み倒壊して誰も住めてないエリアは復旧工事から除外されているという事に触れてないからこその数字ではないかと……。
だって、1ヶ月前で上の様な状況の場所に給水されたとか有り得ないでしょ……。
あと、珠洲市ではありませんが、七尾市と能登町ではこんなニュースも出ていました。
あまりの酷さに、もう言葉が出てきません……。
で、ここでやはり出てくるのが
『放棄論』。
酷い暴論ですと
『珠洲市自体を放棄しろ』ってのまでありました。
なんでも地元議員さんによりますと、珠洲市の人口が減って高齢者率が50%に達したのだとか……人口流出を止める手段も無ければ、繋ぎ止めるだけの良い情報なども全く無く、議員さんも途方に暮れてしまいそうになるところを頑張っているみたいです。
で、そんな疲労困憊状態ながらも頑張っている地元議員さんにも心無い『馬鹿』な誹謗が……。
「地震直後は『来るな!』って言われてたのに、何で議員さんは被災地に居るんですかねぇ?」とか……
政権叩きの為だけに急いで被災地行って被災者の邪魔してきただけ(+カレー食ってきただけ)の阿呆が党首なレイワの信者さんかな?って気もしますが、そもそも
議員さんは国会議員だけじゃないからね?
で、上の画像の通り
人口の流出が止まらないのが大問題と……。
どこもかしこも復旧しなければ話にならない状態で、仕事どころではない……でも仕事しなきゃお金無いし暮らしていけない……じゃあ仕事あるところに移住するしかないって結論になってしまうのは至極当然の話だとは思います。
それでも能登半島の先っちょとして観光客がやってくる可能性が高いのならまだ希望もあるってもんですが、そうはならないだろうというのが石川県民の意見みたいです。
石川県民(特に金沢市民)にとって
『同じ時間を掛けるなら珠洲市ではなく名古屋に行く』というのが当たり前の感覚なんだそうです。
どちらも掛かる時間はほぼ同じなんだそうで、
この認識に関しては金沢市が地元な同僚が明言してますし、Xでも数名ですが同じ意見な石川県民山を確認していますので、おそらくはその通りなんでしょうね(まちBBSでも見ました)。
蛸島駅が廃線跡になっているのも、結局はそういう事なんでしょう。
勿論、個人の自由ですからそれを責めている訳ではなく、単に人が来ないという事実に関する理由(原因?)を書いているだけです。
北海道で言ったら稚内市みたいなもんかもしれません。
ライダーにとっては行って当たり前の稚内(宗谷岬)でも、大半の札幌市民にとってはニセコや小樽の方が魅力的みたいですし、せいぜい足を延ばしても旭川……これが現実です。
私の同僚で確認しても、宗谷岬も稚内も行ったことが無いという人間が100%ですからね……勿論自分を抜いた数字ですが。
ここからも想像つくとは思いますが、世界遺産登録された知床でさえ行ったことがないという札幌市民はかなりの割合を占めていますしね……。
まぁ北海道の話は置いておくとして、珠洲市の話に戻しますと…………やっぱり
ライダーさんがツーリングで能登半島を目指すってのが珠洲市の復興に欠かせないのではないか?と思ってしまいます。
石川県民に期待出来ない以上は県外の方を頼るしかありませんし、そもそも能登半島ってツーリングライダーにとって凄く魅力的なんですもん。
私の地元・北海道がツーリングライダーにとっての聖地(?)なのは当然として、本州のライダーさんが地続きで走って行けるエリアとして考えたなら、能登方面は文句無しじゃないかと思いますしね。
兎にも角にも、これで被災状況の確認はおしまいです。
あとは現状でも能登を楽しめるという証明として少しばかり聖地(?)巡りをします。
珠洲市からのと里山道はまだ通行止めなので、下道で南下ルートを走りますが。
通行こそ出来るものの、地震の爪痕は酷いものでした。
そんな道を走り、向かったのは。
真脇遺跡です。
ここは映画
『君は放課後インソムニア』の聖地のひとつです。
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こういう映画、凄く好きです
ストーンヘンジを上に伸ばした様な印象の遺跡(?)ですが、これにはある意味問題があります。
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このモニュメント自体はレプリカなんです。
詳しくは現地に行って確認してもらいたいのですが、早い話
『昔はこんな感じだったと思われます』という近代建築物な訳です。
もっとも、遺跡の再現というのにも価値はあると思いますし、レプリカだからといって面白い景観なのは間違いありませんし、映画同様にここから星空を眺めたら最高だろうなぁ……とは思いますので、ネタとしてでも十分満足出来ると思います。
なので、気になった方は
能登に行って確認してきてくださいね!
ちなみに、ここからすぐの所に廃線跡がありまして、そこも勿論チェックに行きましたが、やはり地震の被害を受けていました。
橋脚と土手部分が分かれてしまっています。
これを見ると、ほぼ真横に位置すると言っても差し支えの無い真脇遺跡のモニュメントが倒れなかった事は奇跡じゃないかな……と思わずにはいられません。
そして最後(?)は。
能登中島駅です。
友人の希望した場所で、私も『なんでこの駅?』と思いながら走ってましたが、行って納得。
鉄道郵便車が展示してあるんです。
ここ以外ですと国立(って言ってたかな?)にしか無い車両だそうです。
なんでも、昔は郵便物の多さから車両内で仕分けをしていたんだとか。
それ以上に驚くのは、
鉄道郵便車にはポストがあったそうで、車両が止まっていたら投函出来たんだそうです。
逆方向に向かってる鉄道郵便車に投函しちゃったらかえって時間掛かりそうな気もしますがw
そんなこんなで、鉄な友人の欲望も満たしたところで富山へ……なんですが、その前に時間的にも天候的にもベストなタイミングっぽかったので、再び……
千里浜なぎさドライブウェイ!
朝は雨上がりで曇ってましたが昼から晴れるって予報でしたし、多少時間がずれ込みはしましたが夕方前には予報通り晴れましたので、こりゃもう一度行っとくか!となりました。
来年のSSTRでゴールする際もこんな晴天であることを祈ります……予選通るか分かりませんけどね。
で、時間的には友人と別れて別行動になる頃合なのですが、自分がおススメしていた富山ブラック食べようぜ!って話を優先して、一路富山へ。
らーめん誠やさんです(再訪です)。
チャーシュー麵の大盛です。
腹が減ってたのは確かなので大盛を頼んでいたのですが、友人が
『チャーシュー行かないの?』と悪魔の囁きをしやがりまして……。
やめろ、むらんげ!
チャーシューの半分は油だぞ!
お前の腹にラードが蓄積されるだけだぞ!
と心の中で何度も葛藤しましたが、結局頼んでしまうという弱々メンタルw
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大盛り頼んでる時点でチャーシューなんて誤差w
でも、ここホントに美味しいんですよねぇ……特に麵がもっちもちのトゥルントゥルンな極太麺なんですわ。
富山ブラックは老舗よりも進化系のお店の方が美味しいだろうと予想して2023年に訪れたのですが、完全にハマりました。
石川県程ではないとはいえ、富山県も被災地ですので少しは復興支援になったと信じています。
そんなこんなで腹も満たしましたので、お宿へ。
もう少しでアラ還なオッサン二人で2日続けて漫画喫茶とかw
まぁ大雑把にプランは組んでいるとはいえ、実質行き当たりばったりな計画ですので、ホントにこういうお店は助かります。
この後、日付が変わって夜明け前に出発しましたが、友人は山陰を楽しみながら九州へ向かい(結局奴はGW中にかなり面白いルートで日本半周してやがりました)、自分は札幌に向かいました。
札幌に向かう話は日本一周を書き上げてからですね。
〆と言う訳ではないのですが、どうしても気になったことを一つだけ。
もう
瓦屋根はやめませんか?
どう考えても地震大国・日本の土壌に適していないとしか……。
日本家屋らしい見た目をはじめ耐久性や断熱性などメリットが多いのは分かってますが、事ここに至って尚瓦屋根を選ぶのは自殺行為に等しいとしか思えません。
メリットよりもデメリットか上回り過ぎですもん、間違いなく。
重すぎるんですよ、瓦は……。
今回アップした画像を確認していたたければ分かると思いますが、倒壊した家屋のほぼ全てが瓦屋根の家屋でしたよ?
重過ぎて根元からボッキリ逝ってしまっているんですよ……。
それがハッキリしてるのに、まだ瓦屋根にするってのは自殺行為とかし思えませんよ……。
代替品として瓦の形にプレス成形したガルバリウム鋼板の屋根材とかないんですかね?
と、被災地を走って強く思った事を最後に書いてみました。
最後に今回の走行ルートは下になります。
結構走り倒しました。
ってな感じで、能登ツーリングは終了です。
追加でこんな記事がありました。
今回のツーリングで、記事にある『見えない避難者』が置かれている状況がどんなものなのか、少しでも伝わればと思います。
あくまで個人的なレポートであり意見でしかありませんが、今回のレポートが復興に向けての情報の一つとして役立ってくれたら良いな……と思いつつ、〆させていただきたいと思います。
※追加情報です。
本日6月3日の地震に関する記事です。
懸念していた事が現実になってしまいました……皆さんの無事を祈ります。
また、私が通った小さな集落にも『いつ倒壊してもおかしくない』家屋がありましたが、それらが無事なことを祈ります……。