宇宙兄弟がヒットし、
はやぶさが無事帰還して天文ブームであるかの様にはやぶさを題材にした映画が続けざまに作られ、
バック・トゥ・ザ・フューチャー2で描かれた未来が今年であり、
スターウォーズの新作が公開前で色々盛り上がり、
下町ロケットが好調な視聴率をキープし、
金星探査機あかつきは苦難の末に周回軌道へ乗せる事に成功し、
はやぶさ2もスイングバイに成功した今なら……今なら書けます。
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超マイナーSF作品の紹介文が!w
SF小説であれば、そもそもの市場が小さい上に好きな人はジャンルだけで即購入しちゃうくらいなんですが、売れないジャンル故なのか目新しいものもなかなか……。
続きを書いてほしいのに作家が全然書いてくれないのならありますけどw
書けよ、あんたら!w
まぁ個人的な暴言は置いておくとして、超マイナー作品の話です。
タイトルを知っているなら驚きですw
読んだ事あるというなら賞賛します。
「あ、それ持ってるw」というのなら、その方は相当やられてます……色々とw
さて、そんな超マイナー作品は何か?と言いますと……
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寡黙の刻!!
さて、知ってる方がどれだけいるか……。
で、この作品、非常に良く出来ているのですが、大きなミスをした為に(?)まったく売れませんでした。
そりゃもう悲惨です。
なので、長所を書く前にミスを書き出します。
まず出版形態です。
小説じゃなくてマンガで出しちゃったんですよねぇ……。
ただでさえ売れないジャンルなのに、コアなファンが皆無のマンガで出すとか、チャレンジング過ぎました。
またマンガの絵も失敗しています。
当時色々言われてはいたのですが、作者の絵の作風がSF向きじゃない……ある意味致命的です。
そして何より出版雑誌を間違えた……これが痛いです。
スペリオールとか、オッサンをターゲットにしたマンガ雑誌ならそこそこ評価を得られたろうに……。
こうしてミスを重ねた末、ヒットする事もなく忘れられていきました。
で、ミスを読めば分かると思いますが、作品自体には何の問題もありません。
ハッキリ言って
良作です。
しかも
話が非常にシンプルです。
「単純」ではなく「シンプル」です。
違う言い方をするなら
『王道』です。
多少SF『らしい』科学的考察なんかもありはしますが、この辺は『へ~、そうなんだ~』位でも大丈夫w
いや、重要ではあるんですけど、要所をおさえて覚えていればいいだけで、検証とか必要はまったくありません……どっかのエル・プサイ・コングルゥな世界では否定されてるネタですしね。
で、ジャンル的にはSFで、近しいネタの作品を無理やり挙げるなら
ターミネーターです。
ただ、作品のストーリー的にはSF小説の金字塔的作品、ハインラインの
『夏への扉』の方が近い気もします。
読んだ事がない方には
バック・トゥ・ザ・フューチャー的と言った方が分かりやすいかもしれません。
ターミネーターとバック・トゥ・ザ・フューチャーと挙げれば、どんなジャンルのSFかは分かっていただけるとは思いますが、ターミネーターを一番に挙げている事からも分かる通り、話的には
ハードSFです。
で、SF作品ではありますが、基本的に
ハイテクな物は殆ど出てきません。
だって、
舞台の殆どは現代なんですもん。
宇宙船も出てきませんし、
ロボットも出てきませんし、
超科学なんかも皆無です。
超能力なんかもありませんし、
魔法だって当然ありません。
1人だけ天才ちゃんがいるにはいますが、それだって超常的なモノではありません。
身も蓋もない言い方をすれば、
普通の人が死ぬ気で頑張るだけの話です。
シンプルでしょ?w
そしてこの作品の良く出来ている所は登場人物がシナリオの一部でしかない事です。
最近のドラマで言えば
『掟上今日子の備忘録』みたいなキャラクターありきの話とは真逆で、あくまでシナリオありきの作品というところが魅力です。
そしてシナリオ自体の組み立ても上手いです。
まず最初にエンディングシーンを持ってくるという時間軸をイジる予定調和な手法は、初見の読者を引き込むには上手い手です。
最近ではすぐに説明しないと
『難しい!』と叩かれる事が多くなった『伏線』の張り方もなかなか上手いです。
『この先、こいつがどう動くんだ?ドキドキ……』という分かりやすい伏線と、神視点(読者)じゃないと知り様がない伏線とをしっかり書き分けている辺りが
『上手い!』と思わせてくれます。
それでいて話自体は非常にシンプルで、この辺の読者を意識したであろう構成は下町ロケットに通ずるものがあります。
勧善懲悪とまでは言いませんが、その位シンプルです。
そしてこの作品には、ある意味二つのエンディングがあります。
書籍化した際に、連載時には無かったエピローグが追加されているんです。
これに関してはSF好きの間で賛否が分かれました。
エピローグ無しが本来の終わり方だろ……というのが半数以上の評価でしたが、個人的にはエピローグ有りが好きだったりします。
どういう終わり方かは、これ読んで『よし、買って読んでみるか!』という方がいるかもしれないのでネタバレ回避として書きません。
ただ、あれだけ辛い思いして頑張ってきたんだから、これくらい許してやってもいいだろ……というのが個人的見解です。
ホント、頑張ったんですよ、登場人物たちは……。
まぁ、そんなこんなで内容を一切書かない紹介文でしたが、読みたくなりましたでしょうか?
読みたくなったなら、
アマゾンにでも飛んでください。
中古¥1で売ってますのでw
あ、間違っても読む前にレビューとか読んじゃだめですよ?
ネタバレくらいますのでw
とりあえず作者が行方不明(?)なのか、ただ単に売れるなんて思われてないからなのか、電子書籍化とかしてないんで、中古しか無い……いざ欲しいと思っても出版数自体が少ない上に結構処分されちゃった可能性の高い作品なので、気になった方は即ポチッってもいいんですよ?w
ちなみに自分、この作品に関してはドラマ化しても売れる筈!とすら思ってますw
それでは~。
*自炊で電子書籍化したら、3冊で脅威の1.5GBになりました……orz
Posted at 2015/12/15 18:16:47 | |
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