昨日、寝る直前まで悪あがきでVRの予約秋状況を確認して見事に撃沈したので、ちょっとのんびり出発です。
天気予報も横浜方面は午後から雨の予報でしたので、超七の実装セッティングは不可能ですし、一番重要視していたのはガレージ内で出来てしまう作業でしたので、出発は6:00。
横手から湯沢~新庄~山形~米沢と走ります。
米沢通過が9:00前でしたので、
遅い朝食に一発A5ステーキをっ!
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
なんてのは
もちろん無理!w
だって、朝早過ぎてお店やってないですもん……。
なので、そのまま喜多方~会津若松~裏磐梯~白川というルートで走ります。
ここで往路一番の目的である店を探します。
それはラーメン屋。
もう25年以上昔の、新卒入社した会社の先輩達と猫魔スキー場に行った帰り道で寄った店なんですが、とにかく記憶が朧気なんです。
新卒で、まだ本州の地理的な事が良く判ってなかった(そもそも本州のスキー場を殆ど知らなかった)上に、自分では一切運転していなかったので、どこを走ったのかすら知らないというのが……。
・とにかく猫魔に行った帰り道で寄ったのは間違いない。
・帰りの高速は白川ICから乗った。
・喜多方ラーメンというのをそこで初めて知った。
・看板には「手打ち」と書いてあった。
・看板&店の外観のどちらかが赤色を使っていた記憶がある。
・あまり付近に住宅などが無い直線道路の途中に立地していた。
これが自分にある記憶のほぼ全てです。
で、何でこの店を探したのかと言いますと、単純に美味しくて衝撃を受けたからです。
今までの人生の大半が味噌ラーメンな文化圏で生活してましたので、あっさりしょうゆなラーメンはちょっと好みではなかったんです。
舌が若かったのもあるのでしょうが、関東圏のあっさりしょうゆ系ラーメンを美味しいと感じたことが無かったんです。
で、この時初めて
「美味いっ!」と感動した訳です。
すげーよ、喜多方ラーメン!
実は、以前にもこのラーメン屋を探しに来た事があるんです。
もっとも、もっと大雑把でして「喜多方に行きゃ全部美味いんだろ!」なノリだったので、喜多方まで行って普通にお店に入って……あ、あれ? なんか違う……と。
そこで記憶を漁って出てきたのが上記で、今回はそれをベースに探してみたんです。
猫摩スキー場から白川ICまでの間のルートで店を探す!
早い話がこんな単純な探し方です。
シンプルで確実ですよね?
で、結果はと言いますと……
↓
↓
↓
↓
ここに入りました。
さて、ここを上記の記憶と摺り合わせるとどうでしょう?
答えは簡単です。
↓
↓
↓
↓
ここじゃありません!w
だって喜多方ラーメンじゃないもん……。
IC直前まで来てそれらしい店が一軒も有りませんでしたので、きっと記憶のどこかに誤りがあるのでしょう。
おそらく先輩たちは一度喜多方に戻ってラーメンを食べ、それから白川ICに向かったのではないか……というのが今回の捜索で出した予測です。
今度は喜多方市を重点的に探しまくろうと思います。
基本に立ち返って、一度スキー場まで行ってそこからスタートするという手間を惜しまない手法を取ろうかなと。
じゃなければストリートビューで探しまくりますw
ですがそれはそれとしてお昼時でしたので、ここでラーメンをいただきます。
あっさりとも濃厚とも違い、これも「白川ラーメン」というひとつのジャンルになるのかな?って感じで美味しかったです。
で、昼食を済ませれば、あとは横浜の恩人宅へ走り切るだけです。
もう下道を走る気力が殆ど無かったので、普段降りている荏原・五反田はやめて、多少遠回りだろうと湾岸~横羽~第三京浜というルートで行きました。
これだとIC降りてから恩人宅まで下道で10分位しか掛からないので……。
さて、なんでのんびり走ってた筈なのに下道を走る気力が無かったのかと言いますと、精神的にヘロヘロになるほどの道路状況だらけだったからです。
喜多方の辺りから豪雨に見舞われ、視界が悪いだけじゃなくて
何度もアクアプレーニングを起こして曲がらない&止まらないのドキドキ体験を何度となくしたからです。
しかも途中で車速センサー辺りが大量の水にやられたのか
チェックランプが点灯してスタビリティ・コントロールが一切効かないじゃじゃ馬君になっちゃって、状況は悪化の一途……。
そりゃ白川に辿り着いた時にはヘロヘロにもなってますよ……。
ってな訳で、無事恩人宅へ到着。
この時恩人様は結婚式に出席との事で夕方まで帰らないという話でしたので、息子にガレージを開けてもらってw、すぐさま作業開始。
超七の作業自体は「作業はたった20分で済みました」と理解していただければ充分ですw
で、そうこうしている内に恩人も結婚式から帰ってきて、連絡していた超七仲間も集まり始め、いつも通り(?)夕方から酒盛り開始w
自分は22時からアルコール断ちして翌日に備えましたが、2時には死屍累々……。
ここで寝たら起きられないと思ったので、恩人宅の温泉に入って本を読みながら無理矢理完徹。
出発は5:30でしたので、この時点で24時間半寝てません。
おかしいなぁ、バッチリ眠れる余裕のスケジュールだった筈なのにw
兎にも角にも、完徹でMINI FES.に向けて出発です!
ってな感じで③につづきます。
今のペースだと、5回で終わりそうです。
去年より短いですね!w
------------------------------------------------------------------
読みたい方は読んでください。
超七の作業の顛末です。
実走しないで出来るキャブセッティングなんて無意味という方がいるかもしれませんが、そんな事はありません。
そもそもキャブセッティングと言うのは単純にジェットを選べばイイというものではないからです。
フロートレベルをキッチリ出して、当たり前の前後キャブ同調をする事から始めなければならないからです。
これが出来てなければ、ジェットの選定なんて無意味です。
で、前回乗った時は前後の同調が狂っていると思ったので、そこをやるだけでも激変するだろ……ってのが自分の見立てでした。
で、まずは一番簡単なフロートレベルチェックから。
基準値よりも前後とも高めではありましたが、オーバーフローではありません。
実装セッティングまで持っていくならキャブを開けてニードルバルブを新品に交換してフロートレベルまで調整しちゃいますけど、シビアなセッティングを出すのでなければそこまで突っ走る必要は無いと判断し、同調の取り直しに入ります。
で、ここで問題がドカドカと飛び込んできます。
それらを列記します。
・キャブのバタフライが前後共にまったく戻りきっていない。
(リターンスプリングが伸びてしまっていると思われる)
・前キャブはバタフライ自体に歪みが出ていて全閉出来ない。
(バタフライなのかシャフトなのかは不明)
・後付のリターンスプリングが全く機能していない。
(全閉まで戻せない)
全閉にならない → 同調を取る以前の問題な訳ですが、一応アイドリングしていた……これはどういう事でしょう?
ウェーバーとかソレックスに興味が無い人には全くの無意味な話なのですっ飛ばしてください。
まずキャブ本体のリターンスプリングが切れていないという根拠は、バタフライが戻り切る前の「戻り限界位置」からアクセルを開ける分には反力があるからです。
つまり伸びているだけですね。
で、伸びているスプリングでキャブは前後とも開きっ放し……これでどうやってアイドリングさせるか?
それは同調スクリューの回しっぷりで判ります。
スクリューを回し込みまくっていたんです。
これは完全に前後キャブの同調を放棄している事を意味します。
前後の同調を無視したらアイドリングなんてしないじゃん!
確かにその通りです。
でも、静かなアイドリングじゃなければする場合もあるんです。
理屈はこうです。
・前後キャブがまったく閉まらない
・閉めて負圧を発生しなければスロー系(アイドリング系統)からガソリンが供給されない
・同調スクリューを閉め込んでいけば、とりあえず前キャブのスプリングからの反力で後ろキャブだけはバタフライを閉める事が可能
・後ろキャブだけスロー系を機能させて、3・4番の2気筒だけで無理矢理アイドリングまで持っていく
・この状態だと前側2気筒へのガソリン供給が全く無い為、アクセルを開けても回転の上がりが悪い
・ポンプジェットを大きくして短時間でのガソリン供給量を多くし、アクセルを開ける際に無理矢理エンジンが回るようにする
・一度回転さえ上がってしまえばバタフライの問題は無くなるし、メイン系統からのガソリン供給になるから、回転上げ気味で走ってさえいれば調子の悪さはそこまで感じない
・ポンプジェットによる燃料供給過多がある為、メインジェットとエアジェットの組み合わせはかなり薄め(全開時間が長くなったらフケの悪さが出る筈だけど、一般道では高速を走ってもそこまでの全開時間は取れないから気にならない)
これが某ショップでやっていたキャブセッティングの全貌です。
まぁ凄いですね、ある意味。
あの状態でアイドリングまで持っていくという誤魔化しがですけどw
この状態でアイドリングするという事自体が奇跡みたいなもんです。
まぁ長く続かずエンジンストールしちゃう上に前後の同調以前の問題なのでアクセルを開けるとカブったり回転が上がらなかったりしちゃう訳ですが……。
で、とにかく対処しなきゃいけないのは確かです。
なので応急的な処置として無意味になっていた追加リターンスプリングの取り付け位置を変更して、バタフライがほぼ全閉になる状態にして同調を取ります。
ぶっちゃけ正常なキャブであればシンクロテスターなんて無くても同調を取るのは余裕で出来ます。
後からシンクロテスターでチェックしても微調整の必要が殆ど無い状態にするのも難しくありません。
これはV12のダンドラウェーバーだろうと変わりません。
この意味が判らなくて「シンクロテスターが無ければ同調は無理」という方は、おそらくキャブの原理自体を理解していません。
そして一応のアイドリングをする状態でブリッピングをすると、それまでとは違うレスポンスの良いレーシングエンジンの様なブリッピングをしてくれます。
ここまでの実作業はおそらく2分程度です。
で、実はこの作業を始める直前、息子連中に悪い状態を確認させていたんです。
そして2分で状態を改善させたもんだからびっくりする訳です。
「おぉ~、すげ~っ!」
まぁ音聞いただけで素人でも判る違いですから……どんだけ酷かったんだよって話です。
賞賛されるのは嬉しいですが、ただの基本作業で言われると複雑な気分になるのよね……。
ですが、これでも全くもって駄目な事には変わりありませんでした。
なのでここから初めて作業らしい作業に入ります。
メッシュファンネルを外してシンクロテスターで4気筒全てを計測。
そこで驚きの事実が判明しました。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
2番シリンダーが死んでます……。
まったく空気を吸い込んでいなくて、テスターで全く数値が上がらないんです。
3・4番は正常で、1番は通常なら一応問題無いレベルです。
しかし2番は殆ど吸い込んでいません。
同調を取った後に前後キャブともバタフライを少し開けていますので、通常であれば数値が上がらないという事はありません。
アイドルアジャストスクリューを回しても反応が無いので負圧がゼロに近いのは間違いありませんが、キャブから2番にパーツクリーナーを瞬間吹き込んだらアイドリングに少しだけ変化が出ましたので、極僅かではあっても吸い込んではいますし点火もしているのでしょう。
アイドリング付近では負圧が厳しくても、回転を上げれば少しは吸い込むのでしょうね。
で、吸い込み不足となると、おそらくエキゾーストバルブに問題があるんじゃないかと思われます。
閉め切れないから、吸気時に排気側から空気を吸い込んじゃうんですね。
ピストンリングじゃない理由は、ここまで反応しない吸気状態に陥るピストンリングであれば、そもそもエンジンを掛けたらオイルが燃えて白煙がモクモクと出る筈だからです。
ホントはコンプレッションテスターで計れたら良かったんですが、ここまでは想定してなかったので持ってきてませんでした……ちくせう……。
で、兎にも角にも、ここまで来れば結論はひとつです。
↓
↓
↓
↓
エンジン直してからの話だねw
ってな訳で、ここから……
↓
↓
↓
↓
元に戻しますw
最初の無理矢理アイドリング状態にです。
なんで前より良い状態に下のに戻すのか?
それは単純に恩人側の付き合いの問題です。
今出してるお店と仲良くしている方なので、問題を大きくする訳にはいかないんです。
でも自分がやった作業をあっちのメカニックが見たら間違いなく気付きます。
するとあちらのメカニックのプライドに……なので、戻すんです。
自分も毎度毎度横浜まで来る訳にはいきませんから……。
これがセッティング程度で済む話だったら何の問題も無かったんですけど、まさかこんな爆弾があるとは予想してませんでした……。
*なんで予想していなかったか?
それは一度エンジンが壊れて、今は無き某お店でエンジンOHした後に、更に今のお店でもエンジンOHをしていたのを知っていたからです。
しっかり直して数年しか経ってない箇所が壊れてる……ってか「直ってない」なんて想像出来ませんよ……。
ついでにキャブは未対策キャブから新品の152に変更して、更に数年前にキャブOHまでしているというのを知っていたからです。
いったいどんな作業をしたらこの現状になるのやら……。
で、状態把握までと息子たちへの詳細説明をしながらのトラブルシューティングで約15分、元に戻すので5分と、長ったらしく書いた割には作業時間は20分。
トヨタのディーラーじゃ0.5時間のお金しか取れませんねw
そして戻しきった所で息子たちに言われました。
↓
↓
↓
↓
「せっかく良くなったのに、元に戻すとか頭悪いんじゃないの?」
自分に対してじゃなくて、恩人の外での付き合い方に対しての言葉です。
基本的に、事を荒立てずに問題をゆっくり解決しておこうという方ですから、イケイケな(死語)息子たちには理解出来ないのでしょう。
で、こんな事も言われました。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
「こっち戻ってきて店出したら? 金なら出すよ?」
おい、すげーなおぼっちゃん!w
ミシ○ランの星付いた店を出店時に出資しただけの事はあるなw
親父さんから借りた最初の金をベンチャー的な企業や店に金出して膨らませた男は言う事がゴージャス過ぎて一般人には怖いわ!w
まぁ彼らも自動車とバイクが好きで色々な店を見てきたから目の前でやった作業を理解出来て、だからこその言葉だったんでしょうけど……嬉しい話ではありましたが、やんわりと断りました。
彼らにどう映ったのかは判りませんが、自分は自分よりも優れているメカニックをよく知ってますし、自分はあくまで普通の作業をしているメカニックに過ぎませんから、関東圏で勝負するとか無理です。
北海道でお店をやってたのは普通の作業すら出来ない酷いお店がろくに走れもしない劣悪車両を「極上車」と謳って、現車を見た事もない北海道のクルマ好きを騙しているのが許せなかったからに過ぎません。
しかし、この作業が4日目の11時間拘束に発展するきっかけになったのは事実なんですよね……。
---------------------------------------------------------------
さぁ、気を取り直して、FES.本番です!
Posted at 2016/09/23 21:37:29 | |
トラックバック(0) |
ミニ | クルマ