みなさん、愛車のパワー計測ってした事あります?
ROM書き換えたりサブコン着けて「おおっ、こりゃ違う!」と体感出来たとしても、実際数値的にはどう変わったか……気になったとして、実際シャシダイに掛けて計測した方ってどれだけいるでしょう?
しかも変更前と変更後の計測をです。
シャシダイ持ってるお店で書き換えとか出来たら当然計測するでしょうけど……。
それだけじゃなく「エアクリ変えたけど、どれだけ効果あるのかな?」とか「マフラー変えたけど、どれだけパワー上がったかな?」と気になっても、その度にパワー計測する人は……まずいませんよね?
そんな時、もし
手軽にパワー計測が出来る商品があるとしたらどうでしょう?
ボタンひとつで計測スタート。
あとは乗ってる人間がアクセル踏むだけ。
何度だって、好きなだけ計測可能。
魅力的じゃありませんか?
実はそういうお手軽計測器を仕事で使ってるんですが、超使えるんですよ、これが。
それがこちらです。
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Gテックという商品なんですが、なかなかの優れものだったりするんです。
機能を大雑把に言えば
①馬力・トルク計測
②0-100km/h加速、0-400m加速、0-1000m加速、100-0km/h減速のタイム計測
③GPS使用によるサーキット・ラップタイム自動計測
④前後左右Gのデータロギング
以上の4つが計測可能だったりします。
サーキット派は③④が魅力的なんですが、一般の方には①②の方が魅力的に映るかと思います。
基本的にはGセンサーとGPSが内蔵されているユニットなんですが、これにエンジン回転数と車重データが加わると①が計測可能になるんです。
加速度とエンジン回転数と車重データからトルクが、加速度の積算(速度)とエンジン回転数と車重データから馬力(仕事量)が計算できますので。
で、この商品の何がお手軽かって言いますと、
吸盤貼り付け&シガーソケット電源で使える事です。
エンジン回転数はノイズから拾う、昔からあるお手軽シフトランプと同じ原理ですね。
で、メニューから車重を設定して終わり。
ホントにこれだけで使えるんです。
実際に計測すると、当然厳密な数字とは言えません。
それはエンジン回転数の計測に若干の誤差があるからなんですが、じゃあ無意味なのか?と言えばもちろんそんな事はありません。
それは同じ車で計測する以上、実際の数値と若干の誤差があろうとも
パーツを導入した事によるトルク・馬力の絶対的な変化の計測には問題が無いからです。
つまり「エアクリ変えたら5000rpm以上で馬力上がってる」というデータが計測されれば、それは「5000rpm前後から上で馬力がアップしている」というデータになるからです。
あとはタイヤ外径・ギヤ比・ファイナル・到達速度から回転数の補正を掛ければ正確な馬力は出せますので、計測時の回転数誤差はそれほど大きな問題じゃないんです。
つまり使えるんです、これ。
で、シャシダイじゃなくて個人で購入する車載ユニットですから、
何度計測したって無料です(笑)。
無闇やたらに0-100km/h加速タイムの計測とかしちゃいますよ。
ええ、何度もやりました(←自白)。
でもって、データを全部PCに取り込んで、グラフにすることが出来ます。
つまり頻繁に計測することで、
愛車の健康診断にも使えたりします。
新車の頃と5万km走行後のデータから、エンジンのやれ具合が大雑把とはいえ分かりますからね。
ホント、使えるんですよ、これ……。
もうひとつ言うなら、吸盤+シガーソケットという手軽さな訳ですから、当然他の車へ移植して計測することも簡単だったりします。
仲間内で体力測定とか出来ちゃったりするわけですよ、これ一台で。
それって結構面白くないですか?
自分の愛車が一番成績悪かったらかなり凹みそうですが(笑)。
ネックはタダひとつ……
日本では売ってないことです(泣)。
昔は日本でも売ってたんですが、売れ行きがイマイチだったみたいで販売中止に……使えるのになぁ……。
一瞬輸入販売しようかと考えもしましたが、大手の会社が宣伝してダメだったものが自分に売れる訳がないと、とっとと諦めました……。
そんな感じで、手に入れるのはちょっと手間ですけど、とっても使える車載計測器……おひとついかがですか?
あと、ミニではあまり関係ない話だとは思うのですが、難点を2つほど。
7000rpmを超えるとエンジン回転数をロストする(ノイズをノイズじゃないと判断してしまう)可能性があります。
エリーゼでは7000rpmでロストしてそれより上の回転ではパワー計測が出来ませんでした。
シガーソケットを新規&単独で増設し、それのアースをシリンダーヘッド辺りから取れば大丈夫かもしれませんが、そこまでは確認していません。
あと、原理的に考えた場合、MDIなどのマルチスパークには対応しきれない可能性があります(未確認)。
一応ご注意ください……。
余談ですが、自分はこれと空燃比メーターとの組み合わせでキャブセッティングのデータ取りをしていました。
ウェーバーキャブとかのセッティングですね。
時々言われるんですよ、セッティング出した後に「前の方が良かった! 前の方がもっと軽やかに回った!」と。
まぁ感覚の問題であって、数字は嘘つかないんで、セッティングに説得力を持たせるための計測に使っていたんです。
ちなみに古いエンジン&キャブですと、上記の様なクレームは良く出ます。
しかし大抵間違いなんです。
エンジンが軽やかに回っていると「感じた」のは、燃調が薄くてトルクが出ていなかったから軽やかに回っていると感じる場合が殆どなんです。
荒々しく回るのは、当然燃調が取れて一発の爆発によるトルクが増したから脈動を感じるようになっただけ……。
これを説明するのは口だけじゃダメなんですよね。
数字で絶対的な違いを見せるまで、まずお客様は納得しないんで……。
ちなみに小さなショップさんで、これを使ってセッティング出ししてるところは少なからずあります。
だって、シャシダイなんて高くて買えないですもん(泣)。
こっちは輸入して販売されてた当時の値段で5万円ってとこでしたからお手軽ですね。
Posted at 2012/11/17 00:26:18 | |
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