間空いちゃいましたけど、とりあえず続きです。
被災地を視界に捉えた直後に燃料ポンプが昇天してお不動さんになった我がMG-F。
そこだけ切り抜かれた様に突如として豹変した景色に、別世界への境界線でもあったかの様な錯覚を起こさせるほどの激変ぶりもあって、
「お盆時期に海で泳いではいけない」という俗説と同様の恐ろしさを感じたのは確かです。
しかしそのままボーっとしていても埒が明きません。
当然JAFを呼ばなきゃならない訳ですが、ここで問題が。
どんな問題かと言えば、田舎に必ず付いて回る事です。
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車をどこに持ち込むか?
この状況で北海道まで運ぶのは費用が掛かるだけで得策とは言えませんので、選択肢としては二つしかありません。
近場で直すか、車を捨てるかですw
まぁこの時はまだこの後の続発トラブルの兆候なんて皆無でしたから、後者はもちろん却下。
となると近場で何とかというのが唯一の選択肢なんですが、当然ながら近場の修理工場に持ち込んだところで部品なんてありません。
廃車置場に転がってる車から燃料ポンプだけ抜き取って、無理やり動かすという手もありはしましますが、そこの工場でやってくれる保障はありませんし、工具を貸してと言うのも勝手な話ですしね……作業なんてすぐなんですけどねぇ……。
それに田舎の修理工場に運んで直してもらえたとして、どうやって引き取りに来るか?という問題もあります。
そうなると、まずは交通の便が良い大きめの街の修理工場ということになりますよね。
ただ、クルマが止まった所はホントに田舎……外車を預かってくれて修理までしてくれる店となると……。
仙台まで行けば間違いなくあるのは分かってますが、あまりにも距離がありすぎる……で、頭を切り替えて出発した八戸ならなんとかなるだろう……という事で、ネットで探したのが
(有)マルコウ吉田自動車工業。
ボルボのサブディーラーだそうで、とりあえず他にも外車やってそうだったのでそちらに決定。
ただしこの時点で営業前の時間だったため、とりあえず連絡も入れずに勝手に決め、JAFに「八戸まで運んで」と連絡したわけです。
するとこう返答されました。
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「八戸までは運べません」
ええい、お役所か、あなたたちはw
JAFとして移送距離の上限を決めてるのは知ってますよ。
でもね……それは首都圏を前提とした条件設定であって、田舎でその設定距離じゃどこにも辿り着けないケースが多いから、普通にプラスで料金払って運んでもらうもんなんだけど……。
北海道でそんな事言ったら、人死にが出ますw
という事で、オペレーターのお姉ちゃんにそう説明して
「陸送屋に話すれば分かるから」と言って連絡してもらい、無事エクストラ料金を払う事で八戸までの配送の確約をもらい、搬送車を待ってるうちに営業時間になったのでマルコウさんに連絡。
無事「いいですよ~」と返事をいただき、やっとの事で当面の問題が解決しました。
しかし、問題はまだ山積みですw
さて問題と、それを解決するには……
①MG-Fの部品が無い
そもそも日本のディーラーの有無以前に本国のローバー本社が潰れちゃってますので、新品部品がありません(元々手に入れた直後に交換したかったのですが、新品が無くて出来なかった)。
エンジンパーツはOEMがありますのでどうにでもなりますけど、車体に関する部品は皆無です。
②中古部品を手に入れる
部品が無いのであれば中古部品という話もありますが、自分の個体が2万km少々という走行距離で壊れた上に、そもそもの評判が「壊れまくる」という悪評なMG-Fの中古部品を導入して、すぐに壊れないという保障がどこにも無い……。
③そもそも直して乗るか?という問題
超が付くほどの不人気車ですから、販売価格でさえ笑っちゃうクルマがMG-F。
仕入れに至っては言うまでもありません。
で、部品が無い状態で部品の流用なども考えた上での修理代がいくらになるのか?
八戸~苫小牧でフェリーに載せて、とりあえずお不動さんのままで北海道まで運んだとして、その先は?と考えた場合、陸送費用まで入れると車両の価値以上に掛かってしまうのは明白……。
④兎にも角にも、横浜に行かなきゃならない
新幹線で行って、とりあえず横浜まで行くという方法が現実的……ですが、それじゃ当初の目的のひとつが達成できません。
こんな感じで悩んでいたわけですが、選んだ結論はと言いますと
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「とりあえずレンタカー借りて、部品は横浜に行ってる最中に探そう」でした。
いや、マルコウさんも「部品の調達ルート、うちにはありません」って言ってましたし、こっちで何とかするしかありませんし、車が壊れた程度でオタついてちゃ話になりませんし。
もっとも、マルコウさんにフェリーに載せてもらって、苫小牧から恵庭のガレージまで陸送手配して、恵庭に着いたらその足で千歳から飛行機で……というのが一番堅実で費用の掛からない方法だったのは確かなのですが、それでは目標の一つである「被災地をこの目で見る」を達成出来ませんので、却下しないわけにはいかない……。
結果としてレンタカーを複数日借りるという方法を選んだわけです。
自分で直せるのに他業者に任せるというのも不本意かつ費用が掛かる道なんですが、こうなるとお金を気にするのが馬鹿らしくなるのですw
気持ち的にはもうこれですね。
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目的の為には手段を選ばない。
おお、心が震える台詞ですねw
まぁそんな感じで無事八戸まで運び、レンタカーを借りて八戸を出発したのは午後4時。
えらく時間が掛かりました……。
こうなると、もうのんびり被災地巡りしている時間なんてありません。
何故なら、この日は仙台の
秋保温泉に宿を取っていたからです!
東北でお金使う事は大前提ですからね。
もちろん温泉が好きというのもありますがw
しかし、このままでは被災地を巡るという目的が達成出来ません。
さて、私はこのあとどう動くのでしょう?