ちょっと試運転するだけでもある程度の事は分かりますが、ロングツーリングだからこそ分かった事もあり、むしろロングツーリングじゃなかったら分からなかった事があって、引取りツーリングを強行したのはある意味良かったかなと思う今日この頃。
兎にも角にもマイKei君です。
メリットはとにかく軽い事。
初期型という事もあり、4WDでありながら790kgという軽量さに惚れ惚れします。
以前までの足であったテリオス君と比べると約200kgも軽いのですから、そりゃもう軽いなんてもんじゃありません。
燃費が良いのも頷けるというものです。
実際に走ってみると、長距離だけの計測で16.2~16.8km/Lという数値でしたので、カタログ値とまではいきませんが充分な好燃費かと思います。
まぁ単純な燃費で話をすれば最新のモデルには適いませんが、マイKei君はターボ車ですし、最新モデルの実燃費がカタログ値並の驚異的な数字という訳でもありませんので、個人的には満足しています。
特にエンジン回りからのオイル漏れが皆無なのは捨て難い魅力です。
ちなみに超軽量なのでさぞ走りも軽快……かと思いきや、そんな事はありませんw
古い事を差し引いても軽快感はあまりありません。
どちらかと言うとどっしりしていると言った方が合っていると思います。
安定方向に降っているのは悪い事ではありませんが、もう少し軽快感があってもいい気はします。
でも車高の高いクロスオーバーSUV的には軽快感は事故の元なのかもしれないので、これでいいのかもしれませんね。
で、その好燃費を叩き出すエンジンですが、アルミブロックのK6Aではなく、鋳鉄ブロック&SOHCのF6Aです。
K6Aより低速寄りのセッティングでじゃじゃ馬的な要素は無いのですが、今時のコンパクトカーよりは乗り易いというのが正直なところです。
特に比較対象としたのが直前までレンタカーとして乗っていた最新のヴィッツなんですが、ぶっちゃけKei君の方がエンジン特性的に10倍乗り易いです。
燃費を稼ぎたいのは分かりますが、その為なのか実用域でのトルクがかなり細く、関東圏と比べて平均速度が明らかに高い札幌での使用には合っていないというのが自分の感想です。
それで流れに乗ろうとすると結局アクセルを多めに踏み込む事になり、元々のトルクの細さからか無駄にガソリンを消費し、札幌市内の街乗りオンリーの燃費は11.2Km/Lという「これでエコカーなの?」と首を傾げる数値に……。
R52MINI君が同条件で走って10.5Km/Lとかですので、低圧縮で低速トルクの細いW11B16AエンジンとNA&高圧縮でで低速トルク的には有利な筈のヴィッツと大きな差が無いとか、どうなんでしょうね?
で、Kei君のF6Aに戻りますが、踏み込めばターボ車なりのトルクを発生してグイグイ加速しますが、3,000rpm程度でのシフトアップでも過不足無い加速をしてくれますし、3,500rpmも回せば充分過ぎる速度に達します。
40km/h以上を出そうとすると妙に踏み込まないといけなかったヴィッツと比べたら雲泥の差です。
それでいて街乗りで12Km/L以上を当たり前の様に叩き出してくれるので、Kei君様々です。
テリオス君は街乗りで7km/L台でしたからね……。
とりあえず車検取得時にファンベルトは交換されたようなのですが、タイミングベルトは未交換……交換が必要な走行距離ではないものの、年数を考えると交換しておくに越した事はないかなぁ……。
エンジンマウントを一度切らないとタイミングベルトの交換が出来ない上にクランクプーリーボルトへのアクセスが悪いのでインパクトが使えないとか、その他いろいろと面倒なところが横置きF6Aの欠点でしょうかね。
エブリィ辺りだと作業も簡単みたいなんですけど、Keiに関してはかなりよろしくありません。
この作業性の悪さは正直「設計したヤツ呼んで来いっ!」ってレベルです……。
まぁ一度交換してしまえば、自分の生活スタイルなら廃車まで交換する事はまずないでしょうから、あまり気にしないでおきます。
あ、余談ですが、ヴィッツの走りには軽快感もありませんでした。
MINI程のクイックさは求めませんが、もうチョイ何とかならないものか……誰でも安全に乗れるという点では良いのかもしれませんが……。
近所を乗り回すだけで楽しめるMINIと違って、ホントにただの移動手段と言いますか……悪いクルマではないのですが、魅力は全く感じませんでした。
あくまで個人の感想なので、オーナーの方は怒っちゃやーよ?
話を戻してKei君です。
ミッションはコンベンショナルなトルコン4ATですが、特に不満はありません。
今時のCVTの方が燃費的に有利なのは分かりますが、CVTの特性が正直それほど好きではないので、こちらの方が自分好みです。
むしろ安いリビルドが大量にありますので、壊れても安心です。
まぁマイKei君は5万kmしか走ってないので、壊れるとしても当分先の話だと思います。
変なシフトショックなんかも特にありませんし、バルブボディ辺りの問題は今のところ無さそうです。
で、ここで下廻りの点検です。
ATのオイルパンだけ、ちょっと滲みがありました。
特に雫になっている訳でもないので当面は放置ですね。
オイル交換するならオイルパン開けてフィルターも交換しますが、この辺は春になって悪化してたら考えます。
さすがに古いだけあってドラシャブーツ辺りはヤバそう……と思っていたのですが、仕入れた業者さんが車検取得に際して「一か所だけ凹んでたのがあったので、交換しときます」という話をしてたんですが……換えてないですね、これw
まず右アウター。
次に右インナー。
左インナー。
最後に左アウター。
凹みは特に見受けられませんので交換しなかったっぽいですね。
まぁこれはおまけみたいな話でしたので気にしません。
滲みはありますけどブーツ自体は充分な柔らかさがあったので結構大丈夫そうではありますが、これもとりあえず春まで走ってみてどうなるか様子見ですね。
この辺はドラシャも安いリビルドがたっぷりありますので、仮にCVジョイントまで逝ったとしても特に問題はありませんしね。
まぁ作業してる暇が無いのでとりあえず放置とも言いますが……。
マフラー関係も錆無し状態なので、4年くらいは北海道でも問題無く走れそうです。
その後はさすがに錆びて穴とか開きそうですが……センターパイプからエンドマフラーまでステンのスポーツマフラーにでもしちゃおうかな……。
で、下廻り全体ですが、画像の通り全然錆がありません。
こりゃやっぱり車庫保管車両ですね。
じゃなきゃ説明付きませんもん。
トラブルさえなければ良い買い物ですね、間違いなく。
リヤはドラムなのでタイヤも外さない軽い点検でしたので確認してませんが、フロントのブレーキパッドは新品が入ってました。
これまた無駄な出費が無くて助かります。
それと夏タイヤは、驚く事に新品が入ってました。
仕入れた中販店自体が中販店というよりは修理工場よりの店だった事もあってか、前のオーナーさんからの買い取りではあっても元々この車のメンテナンスをしていたらしく、車検時にタイヤを変えていたっぽいです。
ブレーキっパッドも同時っぽいですね。
その後何があって売り払ったのかは分かりませんが、オーナーさん自体が乗らなくなったか、もしくは免許を家族に取り上げられちゃう事態になったとか……。
要らん推察はともかく、おまけでホイール付きのスタッドレスタイヤを貰いましたが、山があまり残ってないので旧スタッドレスは処分して新しいスタッドレスに交換します。
スタッドレスは新古品のDL・DSX-2です。
ここでも書いてますが、自分は未だに現行スタッドレスを信用していないので、旧モデルを探して手に入れました。
古いので大丈夫?と思われる方もいるかとは思いますが、倉庫保管品であれば劣化は殆どありませんので問題無しです。
むしろちょっと固くなって圧雪路面での性能が少し落ちるくらいでちょうど良いとすら思ってます。
だって、スタッドレスに関しては圧雪路の性能なんてスパイクタイヤと比べたって遥かに良いんですもん。
問題なのは圧雪路から凍結路面に変わった時のグリップ変化が大き過ぎて事故が多発する事なので、それでメーカーがあれこれ悩んだ末の粒子配合だった訳です。
それなのに、ある時から突然含有物が無くなって「以前より10%制動距離が短縮!」とか言われてもねぇ……。
手に入らなくなれば諦めて最新モデルを買いますが、幸い旧モデルが手に入ったので当分はこれで行きます。
ちなみに純正タイヤのサイズはちょっと特殊な165/70R14なんですが、冬道における車高アップを狙って175/70R14にしています。
外形的には約8mm大きくなるので、車高的には4mm程度のアップになります。
ギヤレシオ的にはハイギヤード化した事になりますが、数値にして1%弱の外径アップなのとATなのでドライブトレーンへの負荷は殆ど無いと思います。
これで雪道対策は多分問題無いかと思います。
これで自宅周りの雪道走行に支障があるなら、車高調を特注でもして2cm位車高アップさせる事も視野に入れます。
装備に関しては、シートヒーターこそ無いもののミラーヒーターは装備されているので冬も安心です。
ついでに当時オプションだったABSも装備されているので(どれだけ古いクルマなんだかw)、この点でも安心です。
超初期型なので機械式のエアバッグが装備されていますが、こいつはきっとお役御免になると思います。
ステアリングを変えたいので……。
あとシートはやっぱり変えたいです。
安っぽいフラットシートはどうにも腰に……やはりレカロ辺りにしたいです。
でもブリッドも捨て難い……。
もっとも予算の大半はR52MINI君に振るので、Kei君はあくまで余り予算の中でコツコツと……ですね。
あれもこれもと言っていたら、ホントにお金が無くなっちゃいますのでw
さて、ここまで何事も無い様な事ばかり書いていますが、Kei君には2つほど問題があります。
80km/hを越えた辺りから振動が出てくるんです。
ちょっとだけ高周波な、ハンドルには特に影響の無い振動が。
つまりプロペラシャフト廻りって事ですね。
元々ペラのセンターマウント……と言うよりセンターデフマウントはビスカスのセンターデフと実質的に一体化していて、スズキのビスカス・センターデフが逝きやすいのは有名な話ではあるんですが、元々ここは新品orリビルド品に交換するつもりで予算を確保した上で仕入れているので問題は無いのですが、振動の感じからするとビスカスじゃなくてプロペラシャフトのユニバーサルジョイントが原因と思われます。
ユニバーサルジョイント交換なら大した事無いと言えば無いのですが、もしかするとユニバーサルジョイントの部品供給は無しでペラシャASSYになってしまうとちょっとお高い出費に……しかも前後セパレートなので、コスト的には2本……。
一応センターマウントも若干の劣化はありますが、これが大元とはちょっと言えません。
ここがダメならもっと早い段階で振動が出ますので……。
ビスカスよりもペラシャの方が安い筈なので本来なら安く済んで良かったね~で終わる話ではありますが、残念ながらビスカスお約束の症状も僅かながら出始めているので、今すぐではないにしろビスカスは要交換……まぁ無視してもいいレベルなので当分交換はしませんけどね。
その予算はペラに回します。
同時にセンターマウントも予防交換しなきゃいけませんので、少しばかり予算は掛かりますがペラASSY供給だったとしても異常に高額なパーツではないのでホッとしてはいます。
とりあえず年式なり・中古車なりのトラブルは一応ありましたって事ですね。
でも仕入れた中販店に文句を言える話か?と言えばNOです。
ペラの振動は一般道ではまず体感出来ませんし、ビスカスの症状も「もっと酷くなったら交換しましょうね」とお客様に説明して終わりのレベルなので……。
元々が安い仕入れなので、ペラ交換でも普通の仕入れ価格に近い感じですし、良い買い物したかな?って感じですね(^-^)