個人的には夏休みの延長線と呼んでいたとある日、ひとりで京都に出かけて来ました。まずはイノダコーヒで朝食。コーヒーではなくて、コーヒなんだね。朝食にしてはいいお値段なのですが旅行中って野菜不足になりやすいので。
京都駅から東福寺駅まで1駅だけをJRで、東福寺駅からは京阪電車で終点の出町柳駅へ。さらに叡山電鉄に乗って修学院駅へ。暑い中てくてく歩いてやって来ました。ずっと「しゅがくいん」だと思ってたけど「しゅうがくいん」なんだね。
無料で事前申込制で、さらには18歳未満の参観は不可。案内してもらいながら見て回ることができます。わたしの行った回については、案内のおねぇさんがめっちゃかわいかった!行動を結構まめに報告していたので、さとからはちゃんと説明も聞くようにと言われ、聞いていたはずなのですがこの建物はなんで撮ったんだったかなぁ・・・。
いたって普通の田んぼもあるのですが、確か一般の方が耕作しているはずです。ただし土地の所有は宮内庁。江戸時代に後水尾天皇の山荘として造営され、その後放置された時期もあるようなのですが拡張され、現在に至っているのだとか。
田んぼゾーンと本体ゾーンではこのように明確に区別されています。守りも硬そうです。入り口は皇宮警察が護衛してましたが、後ろからも結構長い棒を持った皇宮警察の方がついて来ていました。そして全員が通過したあと、こうした柵をそっと閉める。狼藉を働く者がいればきっとこの棒で制圧されるのでしょう。もしかして案内のおねぇさんも皇宮警察?このおねぇさんであれば制圧されてみたい気もしましたが、案内と説明で制圧されるだけにとどめました。
工事をしているというのもあって、本来のコースとは異なる経路を通りました。案内コースの中で最も高い場所にある隣雲亭にて。暑いのもあってそれを考慮したコースだったのかもね。吹き抜ける風が気持ちいいです。
上の写真の場所から数歩前に出ると、浴龍池(よくりゅうち)一帯を見下ろすことができます。絶景ですね。汗だくになって歩いて来ただけの価値はあります。南方に向きを変えると京都タワーが、そのはるか先にはあべのハルカスが、おねぇさんの解説によると視力がいいと見えるそうです。わたしはレベル50ですが見えましたよ。そういえばあべのハルカスはいつの間にか、日本一高いビルではなくなっていたようです。GWに大阪に行った際、車内から思いっきり日本一高いビルだと解説してしまってました。
ここから次の目的地までは歩いて70分ほど。バスに乗ると50分ほどで実際の乗車時間は20分ほど。でも車内で涼を取るために乗ります。気持ちよくて車内で意識が飛んでしまい、本来のバス停を1つ過ぎてしまいましたが次の目的地南禅寺に到着。
何年か前に仕事で前を通りがかって、門がすてきだなと思って、一度行ってみたかったのです。というわけで600円かかるのですが門を登ります。途中、風が吹き抜けていくのが気持ちよかったなぁ。南禅寺前の道路から見ると門が深い木立に囲まれているように見えて、涼しそうにも見えるんだよね。
一番上も気持ちいいです。気持ちのよい風が吹き抜けていきます。風景と風のお値段が600円だというのなら、それも納得です。仏像などもあるのですがそれは撮影禁止でした。
これまた何年か前に通りがかって知った南禅寺の敷地内。琵琶湖から水を引く水路、琵琶湖疏水の一部で、上には水が流れています。写真を撮ったり座って休憩したり、夏の暑い京都だからこそ観光の合間にゆっくりするのもまたいいものです。というか歩き続けていたら暑さにやられてしまうことでしょう。
修学院離宮と並んで最大の目的だった大雲寺へ。6年ぶりに公開されるという、写真の祇園閣にやられました。ネットサーフィンをしていて偶然見つけたのです。なんだか京都っぽくない感じの建物に見えて心ひかれたのでした。でも大雲寺も、ちゃんと由来などの説明を聞いたところなかなかのものでした。織田信長、信忠親子の墓があるそうです。あとなぜか、石川五右衛門の墓も。ただしこれらの墓は一般の方の墓に混じって存在しているとのことで、近くまで行って見ることはできません。
大倉財閥を築き上げた大倉喜八郎が、年中祇園祭を感じていたいみたいな理由で作らせたのだとか。内部の撮影は不可なので詳しくは
公式サイトの写真でも。金持ちのなんだか微妙な趣味とも見えますし、財をなしたからこそ神仏に帰依するってのもわかる気がするし。
「あそこからの方がいい感じで撮れますよ」と教えていただいた場所からも。ちなみに6年ぶりの公開だったそうで、普段は入れないそうです。そもそも夏の京都は暑く、観光としてはオフシーズンなんだとか。そこで夏を狙って、市内各地で普段は見られないようなものを公開して観光振興につなげようという意図があるそうです。上からの風景も、吹き抜ける風もすばらしかったのですが、近隣住民のプライバシーを守るという理由で撮影不可です。
夏の京都がオフシーズンってのは知らなかったなぁ。だからといって夏の京都に行こうとは、なかなか思わないけどねぇ。個人単位でならまだしも、てつりん家全体では夏の街歩き系の旅行はやめようということになっています。
あまりに暑かったので、大雲寺に着くちょっと前にソフトクリームを食べてたのですがちっとも涼しくならない。そこですぐ近くだからと定番の八坂神社へついでに。ついでのついでで、夏の京都特別公開の場所を2つ回れば、一部のお店で特典が得られるという。そこで八坂神社の特別公開にも。参殿の裏に入ったり、普段は公開されていない貴重な宝物などを見ることができました。ここについてはなんと24年ぶりだったかの公開なんだとか。コアな京都ファンだと毎年夏の特別公開スポットをチェックしてるのかもね。
そして敷地内の甘みどころで高級かき氷を食す。2000円近くしますが、暑いのもあってそれくらいの価値は感じられます。でもこういうの、一家5人で来たら1万円くらいかき氷で吹っ飛ぶのかと思うと戦慄が走ります。
さらに、夏の特別公開を2つ回ったということでここのミニソフトを。よく見ると普通サイズより小さいとか、スプーンがわりの八ツ橋が載ってないとかいう差はありますが、そもそも通常ソフトが350円ってのが安い気がする。観光地離れした良心価格ですよ。
意図的に昼食を抜いていたので京都駅前のバーガーキングで早めの夕飯を食べて、
ちょっと前までは見たくなくても見れたサンダーバードに乗って、敦賀からは新幹線に乗り換えて家路についたのでした。敦賀の乗り換えって初めてのはずなのになんか懐かしいというか既視感がある気がするのは、かつて東京へ向かう際の越後湯沢での乗り換えに雰囲気が似てるからだというのがわたしの考え。見える景色は全然違うんだけど、少ない乗り換え時間で乗れなかったらやばい!急がないと!といった感じの緊張感や殺伐としそうな空気感が、越後湯沢での乗り換えに通じるものがある気がします。

Posted at 2024/08/26 01:07:11 | |
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