2013年11月23日
お金の話。
やあ、ぼくです。
最近、軽自動車税増税をめぐるスズキ社長をの発言に対してのブログ記事のコメントを見ると。
必ず、「日本は、借金大国だから、云々・・・。」みたいなコメントが散見されますが。
この前も、会社の同僚が、「軽なんて、増税すればいいんだよ。」
などと言うので、「そんな、悪い官僚見たいな事、言わんでください。」「所得が低くて、公共交通機関のない地方の貴重な足ですよ。」と言うと、「日本は、借金大国なんだぞ。」と言うので、「経常黒字国の財政赤字は借金じゃありませんよ。」というと、「原発とまって、天然ガスの輸入ですごい赤字じゃないか。」と言いました。
この人、元大手地銀の銀行マン(と言うことは、偏差値の高い大学でてるはず。)だったのですが、こんなことも判らないかと思うと、あきれてなにもいえませんでした。これ以上、突っ込むと喧嘩になりそうなのでやめました。
まず、お金ってなんでしょうね。
物を、買ったり、売ったりするのもですね。
物を買うって、どういうことでしょう。?
物を買うことは、物を手に入れる為に、自分の持っている物やサービスと交換することです。
お金はその交換を仲介するものです。決済手段なのです。
貨幣経済は文明の誕生とともに、生まれました。
物々交換では、決済できない物が生まれてきたのです。
「この包丁と、その米を交換してくれ。」と言って、「今要らないし。」と言われると困ってしまいます。
貨幣の誕生によって、富の蓄積が出来るようになりました。
近代にいたるまでに、貨幣経済の中心は金(カネじゃなくて、ゴールドだよ。)でした。
美しく、腐食しない事から基軸通貨となりました。
しかし、産業革命で経済の規模が大きくなると、金などの貨幣では通貨が不足する様になったので、紙幣による通貨が生まれたのです。
時代が進めば、技術の革新で社会は豊かになって、必要となる通貨の量も多くなります。
そのために、日銀のような国家銀行が紙幣を経済の規模にあわせて、通貨を発行するのです。
もう、おわかりと思いますが、物やサービスに対してお金の流通が少ないと、デフレになります。
これは、一見物価が下がるのでよい様に見えますが、我々の仕事の価値が下がっていることになります。働いても、豊かにならないのです。
日銀は、意味不明なデフレ政策を20年近くも行ってきたのです。
小泉政権時代に少し景気がよくなったのは、「私が総理のうちは、増税しない。」と言うことだったので、日銀による国債引き受けをやっていたのです。(要は、税収の不足分の金を印刷してただけ。)
このとき、小泉首相は野党の「新たな国債の発行しないと言っただろう。公約違反だ。」との批判に、うすら笑いをうかべてました。きっと、心のなかで「ば~か、返す必要のない金なんだよ。」と言っていたに違いありません。
ですが、小泉政権は改革に名の下に公共事業もしぼってしまったので、デフレ脱却が出来なかったのです。
アベノミクスの金融緩和は、発行済みの市場に出ている国債を日銀が買い取ると言う手法で行われています。それで、通貨の流通量を増やしているのです。
さて、最初の国の借金が云々・・・という話にもどります。
「経常黒字国の財政赤字は借金ではない。」この意味は、日本の国債のほとんどが国内償還で、対外債務より、債権の方が多いということです。
例えるなら、ヤマダさんという人がいて、ヤマダ家は住宅ローンの残高より多い預金を持っています。ヤマダさんはおこずかいが足りなくて、奥様に借りました。これが、ヤマダ家の借金になるんでしょうか、これはヤマダさんが奥様にした借金です。
加えて言えば、日本という国家は、ヤマダさんと違って通貨を発行することが出来るので、破産しません。
こう言うと、「そうすると、インフレがすすんで。」なんて返す人がいますが、悪性のインフレはデフレ不況の断末場で登場するのです。デフレの不況で供給側の産業が壊滅して物が無くなると、札束を積んでも物が買えなくなるのです。基本的に好景気はインフレなのです。
貿易赤字と国家の経常収支は別のものです。
貿易収支が赤字でも、国内の景気が良ければ、富は増えていきます。
日本は外国の需要に対して充分な生産供給力があるので、貿易収支の赤字は問題ではありません。そもそも、日本経済が絶頂期だったバブル期は貿易赤字だったのです。
マスゴミはこのような、事実を言いません。
経常赤字の国といえば、ブータンがあります。GDPの40%が外国からの経済援助でなりたってます。国民幸福度指数GNHなどで、マスコミはもてはやしていますが、他国のほどこしで生きていることが幸福なんでしょうか、日本が駄目でブータンがすばらしいと言うマスコミの論調は狂ってます。
それなら、「ニートの若者は幸せですばらしい。」と報道すべきですよね。社会問題にすべきではありません。
根本的な事実として、経常黒字国の財政赤字は借金ではないし、そのほうが国民経済は健全なのです。もし、財政赤字は無くすと、国民は貧困に喘ぐことになります。
財務省が目指すのは、官僚による完全なる国家支配です。日本を共産主義の国にするつもりです。
消費税増税や、軽自動車税増税に対して、「日本は借金大国で・・・・仕方ない・・・。」ではなくて、
「ふざけるな!!!。」
と言うべきです。
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Posted at
2013/11/23 10:33:29
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