
皆様こんにちは。
今日はちょっと仕事とは違うのですが…。
中学時代からの友人でありみんカラのお友達でもある赤カロゴン氏が遊びに来ました。
他愛もない話をしつつ…トランクの中からパワーアンプ用の電源ケーブルが出てきました。そして…
「このケーブル余ってるから捨てるのもなんだし、アーシングでもしよっかなぁ~✨」
と。私は…
「いやね、別にね、まあ、付けてもよいけどさ。まあ、努力した結果とかは無いよ。オーバーハングに重たいケーブルを付けるのもねぇ…。ま、トランクに重たいケーブルをしまって置くだけよりはマシかなぁ…。」
等と、アーシング完全否定派(状況による)の私としては、このような物を付けるのは愚の骨頂…(言い過ぎです)と思いながら、まったくやる気もなく取り付けにかかりました。
オーナーからも
「やっぱり効果とか無いの?全然無いの?無駄なの?」
と言われるので、私は
「まあね、効果が0とは言わないけど、体感できる程の効果は無いよ。目で見て分かるのは、エンジンルームのビジュアル的な体感かな…」
と、完全否定な私。持論としては…
自動車メーカーは論理的にアースケーブルの設計をしている。
アースケーブルの容量が不足すれば各部回路の動作不良や最悪の場合火災など重大なトラブルになる。
等々、純正で十分と思われる事がアースケーブルを増設する理由が見当たらないのです。
しかし、アースケーブルの経年劣化により修理が必要な場合もあるのは事実です。もちろんエンジンルームの熱にもさらされていますし、銅線は酸化しますからね。
あくまでもこれは、純正のアースケーブルが設計通りのスペックを満たさなくなった時の事です。これは、チューニングや改造ではなく修理です。
あ、あと、最近の車両は充電管理されていますので、間違ったアースケーブルの増設などでバッテリー上がり、充電不良を起こしたりしますのでご注意を。
さて。
アースケーブルを取り付けるお車は…。
平成5年式のスバル ヴィヴィオ。
走行は7万㌔台ですので、年式の割には走行が少なく、全体的な痛みやヨレも感じないパリッとしたお車です。
当然の事ながら、エンジンスタートも問題無くバッテリー上がりや電装系のトラブルはありません。
バッテリーのマイナスターミナルから8スケア位でしょうか、純正のケーブルがバッテリー下辺りにボディアースとしてボルトでとまり、そのままエンジンブロックに延びています。
確かに貧弱に感じますが、スターターの回りが重いわけでも無いのでまったくもって十分でしょう。
せっかくですので、アースケーブルをつける前に、いかに無意味な物を取り付けるかを…いや、あまり効果が無いんだよ、と言うのを分かってもらうためにとある測定をしました。
エンジンスタート時(クランキング時)のバッテリーのマイナスターミナルとエンジンブロックの電位差をはかります。
ここにはっきりとした電位差があれば、純正アースケーブルは容量不足・劣化していると思われます。
まあ、多少の電位差があるのは当たり前(スターターは相当な電力が必要な為)ですが、ほぼ0でしょう。
オーナー様と私の二人で見てみます。
オシロスコープにて。
エンジン始動‼きゅるるるるる。
んん??。思ったより電圧上がるなあ。こんなに上がるか??。約1ボルト。まあ、瞬間的だからなぁ。もう一度やってみて~。
きゅるるるるる。
やはり、突入時には約1ボルト。クランキング中も0.2~0.3ボルトの電圧がかかっています。
ま、クランキング時間は1秒とかだし、こんなもんですよね。
そして、アースケーブルを製作します。
どうせ付けるのですから、効果が出やすい様にできるだけ最短距離(当たり前です)で、エンジン側はスターター取り付けるボルトに共締めし、バッテリー側はターミナルに直接取り付けます。
先程とテスターリードの位置を変えず(外していません)にアースケーブルを取り付けてクランキングします。
きゅるるるるる。。
おおっ?おおおっ???
ありゃ?半分以下になってる?
確かにオシロスコープの波形が小さくなった。ピーク電圧も0.4位かな…。
ええっ、そんなに変わるかぁ??
と思いつつ、もう1本バッテリーマイナスターミナルから今度はスターター固定ボルトの反対側を使ってアースケーブルを接続してみました。
きゅるるるるる。
おおっ?おおおっ??なんじゃこりゃ。
予想に反してまたもや小さくなってる。
ピーク電圧で0.2位か…。
確実に小さくなってるなぁ。
でもね、でもね。体感できる変化は何もないんだよ。
オシロの波形が少し減っただけ。
なんも変わらんでしょ??と少し動揺…。
でも、オシロの波形が減ったのは事実。
そこで、一旦後付けのアースケーブルを外し、ボッシュバッテリーテスターで測定。印字した後にアースケーブルを接続して測定。
このバッテリーテスター、ボッシュのBAT131と言うしっかりした物です。
そして、アースケーブルを付けたときと外した時のデータを比較すると……。
あ、あり得ない…(-_-;)
いや、受け入れ難い事実が…。
印字したのは一回ですが、何度試しても同じ結果が出ました。
いや…あの…。あのね。何て言うのかなぁ…そのぉ…。
うん。
いやっ。
えっと…。
こ、こ、効果あったね…。
で、でもね。体感的には何にも変わらないでしょ?
ねっ?ねっ??
変わらないって言ってよぉ……。
そうです。クランキング時間が明らかに短くなってます。
そして、クランキング時のバッテリー電圧も下がっていると言うことはスターター回路の抵抗値が減っているのです。
クランキング時にバッテリーにとっては負荷が大きくなったと言うことです。しかし、クランキング時間が短くなっています。
とても面白い(納得し難い)結果となりました。
次回はもっと本気で、スターター電流も計測しながら更なる真偽を求めたいと思います。⬅納得してないだけ(-_-;)
結論。
ごちゃごちゃ言う前に事実を見ること。
アースケーブル君ごめんなさい。
純正アースケーブル君と仲良く電気を通してね🎵。
以上、日曜日の出来事でした。
ブログ一覧 |
お仕事 | クルマ
Posted at
2016/10/24 14:55:42