2014年08月03日
打ち上げ花火も終わり、二人は夜の河川敷を歩き帰路をたどっていた。
「ねぇ。・・・・ところでさ、O君って・・・・付き合っている人・・・いるのかな・・・」
彼女は胸につっかえていたものを吐くように言ってみた。
「いや、今はいないよ。」
彼はあっさりと答えた。
「噂で聞いたことがるんだけどさぁ・・・。符呂市意度さんとか、寺野さんとか・・・」
聞かずにはいられなかった。
「ああ、間亜美意さんは4年前に別れたよ。寺野さんは20年も前だなぁ」
「間亜美意さんは・・・俺の身勝手で別れてしまったんだ。本当に他にはないイイ人だったんだけど、俺が悪かったのさ。寺野さんは初恋の人かな・・・。キレイな人だった。でも、クセがあってね。どうしても続かなかったんだよ。」
遠い目をしながら彼は思いにふけっていた。
「柄九酢戸例瑠さんはどうなの?」
彼も気になって彼女に問いただしてみた。
「あたしは付き合ったことないなぁ。ほら、フランスのルノーで帰国子女でそんな暇なかったもん。ちなみにあだ名はエムキューw」
さっきまでの花火、屋台の賑わいも静かになってきている。
「実はおれ、エムキューさんのこと気になっていたんだ。なにか通じ合うものがあるような気がして・・・・。君、キレイだよ。・・・・一目惚れ・・・・かな(笑)」
「でもあたし、気まぐれなの。時々食事が過食になったり・・・。でも、食費は安くて済むの。草食系かな。いざという時はエムキューパワーで乗り切ってるわ。」
「そんなところもひっくるめて・・・自分に合っているような気がする」
「そうそう、元気がない時はこれ、差部今の栄養ドリンクで元気が出るよ、おススメ!」
彼はそう彼女にアドバイスをしてみた。
「そうなの?じゃぁ、今度試してみる(゜ー゜*)ネッ!差部今!」
河川敷の帰り道、二人はずっと手を握りしめ、まったりとした時間がゆるやかに流れて行った。
川のせせらぎが二人の心をより一層なごやなかなものにしていった。
でも、男にとっちゃ元カノは忘れられませんなー。
ダハハハハ
Posted at 2014/08/03 21:46:56 | |
トラックバック(0) | 日記
2014年08月03日
例年にない蒸し暑い夏の夜こと、本当はみんなで花火大会を見る予定だった。
だが、友人達のドタキャンにより、彼女はサークル仲間の彼と二人だけで花火大会を見る羽目となった。
「どーしよー、これじゃあ二人きりで、まるでデートじゃん・・・」
彼女は不安を隠せない胸の高鳴りを必死に抑えていた。
と、混み合ってきた狭い屋台の道で、彼女は人波に押され彼とはぐれそうになる。と、とっさに彼女は彼のTシャツの端を掴んだ。
「大丈夫か?」
彼は、振り向きながらそう彼女に言うと、左手で彼女の手をギュッと握った。
「キャッ、どうしよぉ、恥ずかしいよぉ」
彼女はうつむき、顔を赤らめたまま、彼の手に引かれて進んだ。
尋常じゃない人混みに手が離れそうだ。
彼女は離れまいとギュッと彼の手を握り返した。
と、その時
「ドーン!!パラパラパラ・・・」
打ち上げ花火が始まった。
皆、打ちあがった花火を見上げた。
二人の瞳を照らす鮮やかな光・・・。
「キレイ・・・」
彼女は自然にそうつぶやいた。
「凄いな、今年の花火、3Dだ」
彼は彼女に向ってそう言った。
「私、最近花火大会、来たことないんだ。こんなに凄いなんて知らなかった。」
「こっちに来いよ、見やすいぜ」
彼は彼女を引き寄せた。
肩と肩が触れ合う。
「ドーーーンッ」
大きい花火の光が二人を照らす。
いつの間にか彼女の緊張は消えていた。
ただ打ちあがる花火に心を奪われていた。
しかし、同時に本人も気が付かなかったことがある。
彼にも心を奪われはじめていたことを・・・。
「いつまでもこの時間が続けば、止まっていればいいのにな」
彼女はそう思っていた。
「ねぇ・・・」
彼女は彼に声を掛けた。
「キレイだよね。あたし、超感動してる。・・・O君はあたしと二人だけになってイヤじゃなかった?」
彼女は途切れ途切れに聞いた。
「ばかだなぁ。イヤじゃないよ。むしろラッキー・・・・いや、ごめん・・・。なんていうか、君と来れて嬉しく思っているよ。神さまに感謝してる。」
後ろ頭をかきながら照れ笑いをした。
「そう、よかった。・・・・・・あたしもねっ、・・・・あたしも・・・・神さまに感謝・・・かなっ・・・エヘッ」
彼女は体を左右にねじりながら答えた。
なーーーーーーーーーーんてことになってんだろうなこのクソ暑い夏の夜の花火大会!!(-_-メ)プンプン
あーーーーーー、くだらないわぁぁぁぁぁ
あーいをぉ、とりもどぉせぇぇぇぇ♪
Posted at 2014/08/03 20:46:21 | |
トラックバック(0) | 日記