公私ともに懇意にしてもらってる車屋さんからのHELP依頼
アルフィンドラムを流用するにあたり、干渉部分があるらしく
その部分を拡大加工してほしいとのこと、
外周のフィン部分と円筒との隙間を片側1.5mm直径で3mmの拡大。
実は、知っていたのは知っていたのですが、アルフィンドラムの現物単体を見たのは生まれて初めて... しかも今回の追加工はフィン部分なので加工するにもフィンがアルミ鋳物なんで折れるかもしれない恐怖もあり...

このアルフィンドラムは昔に、小生の街では市内唯一の老舗内燃機関係の加工屋さんで一回溝寸法を追い込まれており、今回別車種に移すにあたり再度干渉したための処置。
今はその内燃加工屋さんは後継者?問題で廃業されました。
その加工屋のおっちゃんも、加工時に折れるかもと言っていたそうです。

溝加工なんで端面溝の刃物を選定して、まずは旋盤に加えるために段取り、結構振れていますね。
アルミなんで熱が入ったりしたら歪むのかな??? 耐熱アルミでA40系なのかな??? ブレーキシューが当たる部分に鉄が鋳込んでありますが、ハブの面はアルミなんで長期使用で熱とブレーキの応力で歪んでくるのかな???
なぞは多いですが、現物は直径方向より、軸方向端面振れが酷いです...
端面はハブ面が正なので致し方なしですね。

一応、ブレーキディスクを修正する取付治具に、アルフィンドラムを固定して
円筒振れ(直径方向)をそれなりに調整して恐る恐る切削開始...
切込みが大きいと切削抵抗でフィンガ折れては大変なので、小心者は0.3mmずつ切り込んで奥に追い込んでみる。
”シャリン♪シャリン♪シャリン♪”と断続の連続音を出しながらも、うまく削れている様子で一安心。
寸法を決めたら自動送りで繰り返すこと5回で完成
しかしながら、失敗できないのでゴルゴ13並みに緊張します。
→ゴルゴは前準備も半端ないですが、毎回失敗しないから緊張はしないのかな?
→ガンスミスのデイブさんは毎回今回小生のHELP案件のように緊張MAXかもしれませんね。
Posted at 2023/05/23 11:24:15 | |
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