ここ最近、DLNA1.5の仕様と動作環境を検証して苦しんでおります・・・
通常、一般家庭においてはセグメントが分断されてLANを運用するような人は、よほどの変態のようで、LAN内のルータは1つで、その中にノードが複数設置してある形態が一般的ですよね?!
我が家はフレッツ光で、OMUからルータまでは、フレッツ光のルータをレンタルしていることもあり、これをそのまま利用しつつ無線LANも追加しようとしました。
すると、どこに無線LANルータを設置しても、セグメントが2つできるわけで、ノード側のセグメントを1つにするには、フレッツのルータの直前に設置するのがベターになってしまいます。すると、どのノードからも1ホップ増えるわけですが、既存のセグメント体系を変更せずにインターネットとの通信を行うにはベストなチョイスかもしれません。ただ、速度にこだわる人は、1ホップ増えることと、無線LANの処理と並列で動作するため、安い無線LANルータを間に挟むことで通信速度が平均してどのノードも遅くなってしまうかもしれないというジレンマが残ります。
なので、現状のLAN環境は極力いじらずに無線LANは、基本的にiPhone4からしかアクセスしないため、既存のLANセグメントと分けて無線LANセグメントを増設するのが一番環境へ易しいと判断しています。
我が家はネットワークオーディオ(Marantz NA7004)を導入したこともあり、どうしてもDMCのiPhone4のアプリからNA7004を操作したくなります。そこで、上記の理念の下、iPhone4の無線セグメントから既存のセグメントにあるNA7004とDMSのWindows7サーバ間との通信に、どうしても超えられない壁があることが判明しました。
■DLNA定義
DMC=iPhone4 (Wizz App)
DMPを操作するコントローラ
DMS=Windows7(ストレージ内音楽データ)
コンテンツを記録・蓄積・提供
DMP=NA7004
再生する装置
DLNAの仕様は、HTTP over TCP/IPのプロトコルをもとに、コンテンツの送受信にはHTTP、DMSとDMPの間のメッセージの記述にはXML、利用可能なサーバの検索やコンテンツ一覧の取得にはUPnPがそれぞれ使われる。標準技術を組み合わせて構築された仕様となっている。(※Wiki)
で、iPhone4のDMCが違うセグメントになると、どうやらDMRへの通信にUPnPによる通信が発生するようで、そもそも、DMC(Wizz App)がDMP(NA7004)を見つけられない状況になるようです。
そのため、DMPをDMCと同じセグメント内に設置することで、上記問題は解決するのですが、今度は、セグメントを跨いでDMS(Windows7)をDMP(NA7004)からみつけることが出来なくなってしまいます。
このことから、現状のDLNAのスペックだと、これらのDLNA対応機器を違うセグメント間を跨いで利用することが出来ないことが判明しました。いろいろとネットで情報をあさっても見ましたが、これを解決する方法を記載した情報を見つけられずじまいということで途方にくれております。。。
UPnPの仕様のディスカバリーに該当する部分がうまく疎通できていないのだろうと思われ、「SSDPというUDPを利用したプロトコルを用いて、ネットワーク上のデバイスの検出を行なう。具体的には、ネットワークに参加したデバイスは、マルチキャストパケット(NOTIFYメソッド)の送出を行ない、コントロールポイントはそれを受け取り、デバイスを検出する。また、コントロールポイント側からマルチキャストパケット(M_SEARCHメソッド)を用いて問い合わせを行ない、デバイスが応答するモデルもある。」とあり、無線ルータがマルチキャストに対応していないことが、問題なのでは?という感じでしょうか。通常、UDPのプロトコルってフィルタリングしていないでツーツーがデフォルトのはず?なので、そもそもDLNA対応ルータとか謳っていないルータでないと駄目なのかな~
セグメントが違うことで、疎通が出来ないなんらかの問題があるのでしょうけど、静的IPマスカレードを利用したりDMZに指定したりと、いろいろとチャレンジしてはみたものの、玉砕しております。
(初歩的に、各ノード間においてping疎通が出来ることは確認済みです。また、DMS端末からNA7004へWebアクセスして操作可能なことも確認済み。なぜか、NA7004からDMS側への疎通が不可のようだ。)
ルータのログを見ても、通信ログが載ってこないため、面倒ですがパケットキャプチャでSyn/Ackを見て通信状況を解析しないと駄目そうだということまで分かりましたが、これは面倒です・・・
UPnPを有効にすると、外部からSpoofing攻撃が頻繁に発生して、インターネットへの接続が遅くなるし、各ルータで有効にしてみても、変化がないため意味がないことまでは分かっていたりしています。
なので、一番いいのは通常セグメントゾーンでは、PCのみで構成されたネットワークゾーンとし、ネットワークオーディオセグメントゾーンでは、オーディオ機器関連のみに閉じるのがベストで、そうするとDMRをオーディオゾーンに設置する必要があり、DLNA対応のNASか、もしくは専用の音楽データのみを管理するPCが欲しくなってしまいます。NASで3万も出すならばもう少し出してAirMacが欲しいところです。。。。
何かこうすれば解決できるよ!という情報をお持ちの方! コメント頂ければ幸いです。
P.S
これで先日は親のルータの設定を壊してしまい、Dynamic DNSの名前解決が出来なくなって、しばらく外からLAN内のサーバへアクセスが不能に陥ってしまいました。一晩たったら無事復活していましたが・・・
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Posted at
2011/01/12 08:45:16