何たって既に20年選手のメルセデスベンツ500E。。。
多種多様なトラブルに見舞われてもビックリしちゃイケナイ車種。。。
で、、、今回はエンジン始動不良が頻発する個体のお話。。。
弊社を御贔屓にして下さる業者さんから診断の結果、コンピュータ類が怪しいとの事で点検依頼。。。
W124の500Eには四つのモジュールがボンネット内の弁当箱に搭載されています。。。
で、、、診断機によるエラー内容から察するに。。。
オイラの見立てでまずはインジェクションからエンジン関係の電源を管理するGMモジュールを机上にて模擬電流通電試験。。。
ウチで独自製作したGMモジュールテストハーネスKitが大活躍。。。(笑)
結果、、、ある条件で出力されなければならない電圧が数回に一回、、、出力されていないことが判明。。。で。。。
当該の出力電源のON-OFFを行っているリレーを摘出。。。
リレーを分解すると。。。
接点がアーク(火花)で炭化しとりました。。。
ダブル接点の小さい方の接点も、、、接点のメッキが溶けて失くなってました~。。。
こりゃ、、、接点不良も起きますわ。。。
だから、メインコンピュータ(LHモジュール)に電源が行かないコトがあってエンジンも始動不良。。。
でもね、、、このリレーって部品として調達不可なのよ。。。
中古モジュール何かアテにならないし。。。中古は修理前提だから結果は同じ。。。
このモジュールも500E用の新品は本国供給終了だし。。。
もし、あったとしても約12万円也。。。
で、、、ウチの得意技。。。
必殺!無接点化!!
まずは、、、ノーマルの電磁機械式リレーを撤去!
更に、GMモジュールも完全に素っ裸にして勝負モードに。。。♡
脱がす過程も荒くなる鼻息を抑えて抑えて。。。楽しまなきゃね。。。♡
晴れ着程面倒臭くないので、、、ってオイラはナニを。。。(笑)
素っ裸にしたGMの基盤に無接点化対応の加工を施し。。。
再び下着と服・・・・・枠を装着し、、、優しく優しくしないと壊れちゃいます。。。♡
次に無接点リレーとなる半導体基板を元のリレーの数だけ製作して。。。
ピンセット作業で集中作業を続け。。。かかって来る電話も無視して一気に完成!(爆)
ほんでもって、GMモジュール本体基盤にこの無接点基盤を搭載。。。
コレで機械式リレーの様なアークも無いですし、接点寿命も無いですし、ロスも少なくて効率も良いですし、、、故障の確率が減って。。。
ついでに、この時代のドイツの技術で中途半端だったサージ電流対策もキッチリと出来てますので負荷側からのサージ電流で機器が悪影響を受ける何て心配も無くなります。。。
よって、、、コレで他の部分の修理に予算が回せる様になりますねー。。。
この時代のユニットは現品修理対応が段々と普通化してきてますね。。。
だから、、、故障の要を良い方向に改良する技術があっても宜しいかと。。。(笑)
Posted at 2014/09/19 02:37:08 | |
トラックバック(0) |
たまには真面目に働いてますネタ | 日記