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ヒューベリオン@144Mの愛車 [日産 プレサージュ]

整備手帳

作業日:2015年9月24日

バッテリーの突然死(内部短絡)による破損

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
バッテリー系トラブルの定番は「あがり」ですが、このトラブルは何らかの原因でバッテリー内で内部短絡が発生し、通電の異常が発生するというもの。つまり安定した電源供給ができなくなり、エンジンを切ったら最後、いくら満充電の状態であっても始動ができなくなるというものです。
厄介なのはバッテリー内でショートして物理的に終わってしまっている為、充電してもバッテリーは復活しません。通常のバッテリー上がりならジャンピングしてエンジンがかかりさえすれば、充電されてある程度のレベルには復活しますが、その可能性が全く無いことになります。
機械的な症状で例えるならコンデンサのパンクでしょうか。

内部短絡によるショートは通常の液式バッテリーではバッテリー液不足の時などに発症することがあるようですが、私が使っているこのバッテリーはドライセル。
流動状態の電解液が無く、グラスマットに電解液を染み込ませた状態で、バッテリーを割っても電解液が流れ出てこないという特殊なタイプで、通常のバッテリーのように電解液を補充する箇所や、内部のガス抜きの穴がありません。
そのような事象が起こりづらい構造な為、極めて稀なトラブルのようですが、症状が独特であり、液式バッテリーでも起こりうる破損ですので、記録として残させていただきました。

発生時と発生後の症状としては

<発生時>
前触れは何もありません。バッテリーが充電不足の時は「セルを回す時に元気がない」「ヘッドライトが暗い」「アクセサリー系のバックライトが明滅する」など徴候がみられますが、いきなり断線して昇天してしまうトラブルですので、直前まで何ら問題なく普通にセルは回りますし、ライトが暗くなったりもありません。
私の場合はエンジンを切った状態から再始動をした際、アクセサリーの電源供給が通常に行われ、セルを始動した瞬間にいきなりプツンと切れてしまいました。
充電率は今回、長距離&長期間の旅行中だった為、旅行前に自宅でフル充電しておりますので、全く問題は無い状態でした。

<発生後>色々とバッテリー上がりとは異なる独特な症状が出ますが大別すると下記のような状態になります。
①セルを回すとバッテリーの電源供給が安定しない為、「カチカチカチ」と通電しては切れるを激しく繰り返し、アクセサリー電源がONにならない。
②ハザードランプやヘッドライトのように大きく電源を消費するものを点灯すると「チカチカ」と明滅する。特にハザードランプはバッテリー上がりであっても多少の電気が残っていれば安定した点滅を繰り返すが、内部短絡による突然死の場合はショートして安定した電源供給ができない為、「カチカチカチ」という音がして全く点灯しないのが非常に特徴的で、上がりか短絡かの判断材料の一つになる。
(上がりの場合は暗くても安定して点灯するが、電源の瞬停が連続して起こっている為、通電しては切れるを激しく繰り返した状態になる)
③バッテリー内の電気の流れ、いわゆる電流(A)の回路が断線したことによるトラブルの為、電気はしっかり溜め込まれている状態。
よって電圧(V)を計測すると普通に何の問題もない数字が計測される。私の場合は13.5Vを計測。その為、バッテリー以外の原因を疑ってしまいがちになる。
④ジャンピングによりエンジンはかかるが、電気を補充できても安定供給できない状態となっている為、エンジンを切ると単独では始動できない。つまりオルターネーター(発電機)が止まると二度と動かない状態となる。
⑤走行中に電気的負荷がかかるような状態が発生するとヘッドライトやオーディオ、カーナビなどアクセサリー系の電源が瞬停(一瞬だけ電気が切れてすぐ復帰すること。れっきとした停電)が発生する。
例えばパッシングやラジエーターファンが始動した時、一瞬だけ切れてすぐに復活する。
これはバッテリーから電源供給が安定して受けられず、オルターネーターの発電による供給に依存した状態となっている為、いきなりの電源需要上昇に対して、オルターネーターの発電が一時的に追いつかなくなるので起こる現象。
エンジンはある程度、惰性で動く為、影響を受けずに動き続ける。
⑥充電器により充電を行うと普通に充電を行うことができる。ただこのトラブルは溜め込む機能の消耗や損傷ではなく、通電のトラブルであるため、満充電になっても全く症状は改善しない。
実際に専用充電器による充電を試みましたが、満充電になったにも関わらず、症状は改善しませんでした。

バッテリー内部の物理的破損であることから、充電や電解液の補充でも復活しません。いきなりぶっ飛んで復活もさせられないことから、バッテリートラブルとしては最悪のパターンと言ってよいと思います。
見た目も写真のとおりで何ら問題無いように見えますが、分解すると恐らくどこかの部分でショートした痕跡があるのではないかと思います。

バッテリー交換以外に道はありませんので素直に交換しましょう。
私は旅行中、しかも自宅から約1,000km離れた島根県の世界遺産、石見銀山でこのトラブルが発生。特殊なバッテリー&床下移設を行っている為、通常のバッテリーを購入して載せ換えもできない状態の中、エンジンを切ったら最後、ジャンピングが成功しないと二度とエンジンが掛からなくなってしまう為、ひたすら1,000kmをエンジンを切らずに走り続けて何とか自宅までたどり着きました。
後日、ショップに持っていく際も単独ではエンジンがかからない為、エンジンをかけることに苦労しました。

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