リサーキュレーティング・ボール 即ち『R&Bの女王』の誕生である 【その時アレが動いた?そらそうよ】
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
まさかこの時代に、ボール・ナットのオーバーホールをすることになろうとは・・・
ただ実際は、基本的にはほぼ鉄の塊、オーバーホールなんて、数ヶ所のオイルシール交換程度です。
あとはひたすらに洗浄のみです。
その数ヶ所の接触面の径を測り、適切と思われるサイズをオイルシールメーカーのカタログから探すだけの、簡単なお仕事です。
2
そして、リサーキュレーティング・ボールのキモ、ウォームギヤの内部ボールを確認してみま・・・
マズイ、ネジ舐めかけた・・・
うーん、うーーーん・・・
お思った以上に、ガタがない、このまま行こうかな!?
うん、このまま行こうよ!
3
その代わり、シャフトのボール溝に、フッ素スプレーを吹いて、ボールを走らせて(塗り付けて)、スプレーを吹いて、ボールを走らせて、スプレーを吹いて、ボールを走らせました。
うっすらコーティング状態になりました。
4
一方こちらはピットマンアームです。汎用品から探すつもりでしたので、ブーツはなるべく原型を残すように外しました。
薄っすらサビ、一応入手できなくもないので、新品交換も考えますが、案外ガタもなさそうなので、ジョイント内部に入らないようにサビを落としました。
5
対策、先日のマーク2作業の際にATFを調達しておきまして・・・
6
ドブ漬け!
ギヤオイルでこんなことしたらもったいないですが(しかも開放していたら、オイニーがドイヒー)、ATFなら・・・
やはらかいので、ボール・ナットの循環パイプ内にも入り込むでしょう、ボールジョイント内にも入り込むでしょう。
い〜ぃ油だ〜なっハハハン♪
7
さらにリファイン(のつもり)を続けます。
セクターシャフトの、メタルブッシュ接触部を磨きました。
・・・ここ、もしかするとクロスハッチ(交差する、微かな擦り傷)つけておいた方が良いのかな?
たぶん、メタルブッシュの方にオイルが残ると踏んで、鏡面にしました。
吉と出るか、凶と出るか!?
いや、そもそもオイルシールのリップ接触部があるので、鏡面で間違いないでしょう。
8
オイルシールは当然、新調します。
まずは要所を計測、オイルシールメーカーのオンラインカタログで、探します。
いい時代になりましたね。
追記:1ページと画像が被っていました・・・
9
そして注文、到着しました〜
ギヤボックス下部に、外径40mm、内径26mmをチョイスしました。
ところが・・・
10
規格サイズで、外径40mmでは、内径26mmと28mmとありましたが、セクターシャフトのリップ接触部径は、27.95mm(実測)でした。
ゴムの柔軟性に期待して、悩んだ末に26mmを注文しましたが・・・
パッツンパッツン(><)
どうしようか〜・・・
まあ、漏れてからでイイや!
11
続いてこちらはウォームギヤ側。
こちらのオイルシールは、外径30mmでは内径16mmと17mmのどちらかで悩みましたが、16mmを選びました。
もっとパッツンパッツン(><)
8ページ、17.4mmじゃん、なぜ16mmを選んだの!?
何故でしょう・・・(〜〜;)
魔が差したかな?
カタログ検索中に、行読みがズレたのかも〜・・・?
老化あるある、ですよね?ですよね!?
まあ、漏れてからでイイや!
12
挿入時、オイルシールのテンションスプリングが外れたりしながらも・・・何とか嵌りました。
おお!オーバーホールらしくなってきた!
ギヤボックスボディに塗ったステンレスカラーが、様になってきました。
13
さあて、次にウォームギヤを挿していきます。
ここ、前後にベアリングが着いていますが、このベアリング、テーパー(受け皿がお椀状)なのに、ボールベアリングという、恐らく汎用では無い(昔はあった?もしくは車種専用?)物が着いています。
汎用のテーパーでは、ローラーベアリングになるので(もっと探せばあるのかも)、それで代用・・・とも考えましたが、ウォームギヤの方で、ベアリングと接触する箇所がR形状(つまり、ボールで受ける)になっているのと、意外にもガタを感じられないので、洗浄のみで再使用します。
固定がアジャスティングナットになっているので、ボールが擦り減ってガタが出てきたら、締め込むことで密着、ガタを無くす構造なのでしょう。
ウォームギヤの動きを制しながら差し込み・・・
差し込・・・
セクターギヤが、通せんぼ☆
14
ウォームギヤ装着→セクターシャフト装着の順です。
整備書を読まんか!!
ギヤの位置、それぞれ中央同士で合わせるだけの、簡単なお仕事です。
15
そして、蓋をしま・・・『フタ』って!
蓋であり、メインとなるセクターシャフトの上部支点(メインは中央、下部支点なので、補助的ですが)という、肝心な部品です。
ギヤボックス内にオイルが入る、蓋をする、ということは当然、その間にはガスケットが入ります。
破れずに摘出できましたが、再使用はムリなので、製作します。
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ボルト穴さえ合っていれば、まあ後はだいたいです。
セクターシャフト頭部に差し込むアジャスティングボルトを、蓋側のナット部に合わせて、回しながら蓋を収めていきます。
17
蓋を収め切り、ボルトで固定してから、アジャスティングボルトを緩める・・・というより、反時計回しで、内部のセクターシャフトを、ボルト頭が奥に押し込む仕組みです。
それによって、セクターギヤとウォームギヤが密着するという、面白い構造です。
ああ、『面白い』などと感じてしまった・・・こんな(乗用車では)淘汰された技術に!
18
さて、長時間ATFドブ漬けのピットマンアームのジョイントは・・・
しっかり浸透したと、信じます。
19
ここのブーツも当然、新調します。
ただ・・・ここのブーツ、かなり平ぺったい形です。
整備書には『ダストシール』とあります。
もしかして、ボールジョイントブーツとは、別物なのかも?
ま、無視してブーツで着けます。
俺たちの大野ゴム様ラインナップから、探しに探して、まあゴムだし、何とか嵌るんじゃねぇの?なブーツを2つ、注文しました。
20
アーム側嵌め込み径が30mm前後で、まあゴムだし、何とか嵌るんじゃねぇの?
シャフト側が12mm前後で、まあゴムだし、何とか嵌るんじゃねぇの?
これらを基軸に、狙いは『めちゃくちゃ低頭』でした。
まあでも、高さがあってもゴムだし、何とか嵌るんじゃねぇの?
グリスたっぷり充填できて、お得なんじゃねぇの?
21
片方は・・・まあ頑張ればゴムだし、何とか嵌るんじゃねぇの?
もう片方が、ゴムだけど比較的頑張らなくても嵌ったので、そちらにしました。
もうそろそろ苦労したくないお年頃です。
それでも純正と比べれば、(劣化で潰れているとはいえ)この高さの差よ!
まあ高さはゴムだし、何とか潰せるんじゃねぇの?
22
ブーツの内に、夢も想いもグリスも詰め込みます。
ブーツの抜け止めは、ステンレスワイヤーで代用しました。
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ステアリングギヤのロックtoロックの中間を出し、その状態でボディと平行になる位置に合わせました。
後に整備書見たら、合わせマークがありました。
整備書を読まんか!!
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よーく見ると・・・
割りピン差し込む穴に、折れた割りピンが、サビと共に嵌っていました。
前所有者、ちゃんと抜いとけよ!!
後ほど打ち抜いておきます・・・
なんだかんだでほぼオーバーホール完了〜
まだウォームギヤ側のアジャスティングナットの締め込みをしていませんけどね・・・
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さあ、ここからはステアリングコラムの改造です!
え?
いや、そもそもこの企画的には、ステアリングギヤボックスのオーバーホールはオマケです。
ここからが本題、せっかく外しましたもん、付着した塗料を落とすだけでは楽しくない!
このまま電動パワステにしてしまいましょう。
もうそろそろ苦労したくないお年頃です。
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