機械式LSD組み込み
1
まずは、このデフキャリア。GRX120用(マークX用)
これにTRDの機械式LSDを組みます。
このタイプ(8インチ)これって実は二種類あるんです。
業界の方はご存知だと思いますが、このマークX用(クラウン用も)からバージョンアップしてまして、カタチがちょっと違います。寸法は全く一緒。
リブが違うところからして、まぁ、剛性面やらがアップしているのでしょう。軽量化もあるのかな?
ということで、8インチデフキャリアはトヨタ車全車共通です。
ちなみにですが、アルテの7.5インチデフとは全く違います。
どっかのビデオで「86と共通なのであとあと流用で使えますね」なんてコメントがありましたが、間違いです。
86用はトヨタ8インチです。
2
今回のLSDは、実は正式な86/BRZ用ではありません。TRDから正式に配給している物は、実はクスコのOEM品らしいですね。
今回のLSDは、JZX100用(チェイサー)です。
8インチデフキャリアであれば、どの車種であろうともそのまま入ります。
3
中古品なので、全部バラして灯油で洗浄です。スカッチブライトでゴシゴシでいいでしょう。
特に目立った損傷はありませんでした。
ディスクとプレートも摩耗は特にひどくなかった。
そのまま使えそうでラッキーでした。
ディスク類も新品は高価なので大変ですw
4
今回は、このデフ玉の奥にシムを入れます。デフのフタ側にも一枚入ります。両側で計2枚で0.2mm厚になります。
ぶっちゃけると、どれだけシムを入れて厚み加えれば、効きがどれだけ良くなるのかわかりませんでw
今回はテキトーに2枚入れました。
2枚ではぶっちゃけそんなに変わらんと思いますw
自分が思うに、LSDはプレートとディスクが交互に重なってちゃんと摩擦すれば効きは非常に良いと思うんです。皆さん、デフがガキガキ言うのを嫌って、プレートの順番を変えて(摩擦を軽減)ガキガキ音を消している、らしいです。
イニシャルトルクをガチガチにすれば効きが良いと勘違いしている人も多いと自分は感じています。ただシムを入れてデフ内を狭くして、初期の効きを(イニシャルトルク)を上げても、摩擦力が落ちるなら効きは良くない。と、思ってます。
自分は、性能が落ちるぐらいならガキガキぐらい我慢するのでw
ちなみにこのLSDのプレートの順番も甘く設定されていました。
プレートの画像がなくてすみません。
TRDのガキガキ音って、もしかして仕様なのかなぁ…まぁいいや。
5
さていよいよLSDをデフキャリアへと組み込みなのですが、これが一番の難関なのです。
専用工具がなければ不可能。上級の専門知識に加え、腕も必要です。しかもデフキャリアは激重ですw
通常はプライベートでDIYでやるのはなかなか難しいのではないのかな?
すみませんが、これ以降はオリジナル画像がありません。
どっかで拾った、組み込み画像を貼っておきます。
組む際に必須なのが、シム類です。
デフワッシャーとピニオンシャフトのシム、二種類でそれぞれ厚みは多種あります。
デフワッシャーは0.02範囲。ピニオンシムは0.03の範囲で、かなりの厚みの種類がありますが、元々のオープンデフとLSDがほぼ設計が同じ、リングギアセットも再使用で同じサイズ。なので、シムの厚みも純正と同じぐらいのシムで問題無いと思います。微調整のための前後サイズあればいいと思います。シムも揃えれば結構な値段しちゃうのですw
自分の場合、ピニオンシムは純正でOKでした。
デフワッシャーは、一段階厚み変更で行けました。左右で2枚。
バックラッシュを計測するためにいくつか計測器があるのですが、自分はそこら辺のものを使って図りましたw
長くなるので今回はやめときますw
おおまかに見て、バックラッシュは最小でも0.1チョイ、最大で0.18mmと、0.20以上行かないように見て調整。小さ過ぎも大きさ過ぎも良くないです。
まぁ、光明丹を最後は入れて目視で歯当たりは見ています。
無問題!
まぁ、ぶっ壊れたら、そのまま元のデフキャリアに換えればいいやw
こういう作業は、すべて自分の腕や正確な判断等、自分に自信がないとできないことだと思います。自信なくやっていると、怪我にもつながるでしょう。それが一番大事だと思います。
もちろん、基本的な知識や経験も必要でしょう。
デフキャリアはかなり重いものなので、一人でやるときには安全第一で行きましょう!
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