オルタネータの比較などなど…!? 其の①
投稿日 : 2010年06月23日
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今回は最近、流用されつつある株式会社デンソー製SCオルタネータ(容量:130A)とTCRエスティマ純正(容量:70A)オルタネータの比較をして見たいと思います。
まずはコレ!?
TCRエスティマ純正のオルタネータです!!
容量は皆様ご存知70アンペアの一世代前のスタンダード仕様でもある、20世紀仕様の株式会社デンソー製Ⅲ型オルタネータになります…。
とりあえず、普通に街乗り仕様で通常走行される場合には全く問題ありません…。
しかし、ハイワッテージHIDや電力消費の激しい電化製品の搭載などをしてしまうと経年劣化の影響もあるかも知れませんが、流石に純正オルタネーターの発電では厳しい状況に陥ってしまいます…。
アーシングやコンデンサーチューン、はたまたプラスライン強化などのオカルト的でプラシーボな手段も有効ではありますが、根本的な問題解決にはなりません…。
そこで、今回は経年劣化解消や充電電圧向上を実現するべく、現在のハイエンドワゴン車や高級セダンに搭載されている21世紀仕様の株式会社デンソー製SCオルタネータを12年落ちのTCRエスティマ後期モデルに搭載した場合の比較画像や消耗具合をご紹介させて頂きます…!?
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取り付けに関しましてはとりあえず、純正オルタネータを取り外してしまいましょう!!
取り外し方法はラジエターのサブタンクを撤去してしまえば、スムーズに作業が捗ります!!
※TCRエスティマの修理書を参考にしながら、作業を進めて下さいませ!!
補機駆動システムの一部が露になってしまいますが、この様な状態で純正オルタネータがマウントされているのが一目瞭然です。
取り付けに関しましては各所に加工を施す必要がありますので、簡単にご説明する事は出来ませんが、このSCオルタネータを搭載するのはかなりの手間が掛かりますので、ヤル気のあるDIY派の方は頑張って取り組んでみて下さい!!
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そして、コレが新旧オルタネータの比較画像になります!!
画像上側がTCRエスティマ純正のⅢ型オルタネータ(容量:70A)になります。
画像下側がSCオルタネータ(容量:130A)になります。
ちなみにどちらも株式会社デンソー製のオルタネータ(ダイナモ)です。
この画像は横方向から見た状態になります。
取り付けマウントボルト穴の位置の違いも明確ですが、根本的な形状の違いが分かるかと思います…。
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続いて、上方から見た比較画像になります。
オルタネータ本体の太さや奥行き部分にかなり形状の違いが見受けられます…。
このSCオルタネータをTCRエスティマに流用するのにはかなりの加工が伴うのが一目瞭然かと思います…。
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そして、この部分が非常に重要なポイントでもある、オルタネータ裏側からの分解比較画像になります!!
画像上側のⅢ型オルタネーターと画像下側のSCオルタネータでは根本的な内部構造の違いが分かるかと思います…。
※構造の違いにつきましては下記のデンソーテクニカルレビューに詳細な記述が掲載されておりますので参考にしてみて下さい。
http://www.denso.co.jp/ja/aboutdenso/technology/dtr/v07_1/files/dissertation7-i.pdf
また、デンソーテクニカルレビューにヒントが記述されておりますが、実はこのSCオルタネータは本体に加工を施す事で130A仕様から150A仕様にバージョンアップが出来たりしますので、オーディオやモニターなどAV関係の拡充や電化製品の増設に伴い、消費電力が増大しても対応出来たりする優れ物だったりします…。
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この画像は12年・12万kmを走破したワタクシのTCRエスティマで使用していた純正オルタネータの分解画像の一部になります。
ブラシ部分の画像になりますが、ワタクシのクルマには7Pアーシングやプラスライン強化、電解コンデンサーなどの定番オカルトチューンのプラシーボアイテムが装着されておりますし、電力消費しがちなナビゲーションやパワーアンプなどのAV機器が殆ど搭載されておりませんので、あまりブラシは消耗していませんでした…!?
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こちらのスリップリング部分には若干の段付き磨耗が見受けられますがまだ、そんなに酷い状態まで磨耗は進行しておりません…。
電力消費を極力抑える様な乗り方をすれば20万km程度まで、ノントラブルで使用出来るかも知れません…!?
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そして、SCオルタネータ本体と車体側に様々な加工を施した結果、無事にハイパワーな現代版のオルタネータを搭載する事が出来ました!!
現在はSCオルタネータの特徴でもある低抵抗&高出力の恩恵で、非常に快調に動作しており、燃費も以前よりも確実に向上していると思われます!!
電圧計の数値は変動幅が減少し、安定した発電が行われています。
走行性能向上はあまり体感出来ませんが、1990年代に製造されたオルタネータをオーバーホールしたり、リビルト品に交換するよりも安心感は格段に向上しました。
プラシーボなオカルトアイテムを装着していた時よりも確実にレスポンスは向上しております!!
また、オルタネータに不意なトラブルが発生してもノーマルに戻す事が出来る様に加工してありますので、緊急事態の際にも慌てないで対処が出来る仕様だったりします!!
オルタネータは快適に走る為の必須部品ですので、走行距離が増えたり、電力消費パーツを多数装着しているTCRエスティマには安心・確実な点検&メンテをオススメします!!
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