座席修繕 VOL.1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
ずっと気づきませんでしたが
運転席背もたれ部 左サイド下
リクライニングステー部に不具合発覚。
2
ステーが表皮に食い込み 裂けています。
リクライニングステー根元のスクリューも
緩んでガタが見られたので
ただ増締めすれば解決と思ったら
実はそうではなかった。
裂けた座部
目立たないと言えば目立たない場所、
範囲ですが・・・
3
増締めしてステーの動き、リクライニング動作は
正常だが、ステーにリジット状態で同期動作するはずの背もたれ部が踊る。
背もたたれ部に寄りかかかると、
アンコ身が後ろに動いてしまう。
本来はステーとアンコ身の位置関係は
これぐらいのはず。
ちなみにネジボルトはアンコ身には
貫通しておらず、座部のステーと
背もたれステーをリンク結合しているだけ。
この背もたれアンコ身が後方にずれることで
ステーが表皮に圧力をかけが裂けにつながった
と判明。だが、これはもしかして・・・
4
ステー根元の摺動部スクリューの問題ではない。この左側ステーとアンコ身の固定が上部のどこかで損壊か剥離している。
反対側の右側ステーはリクライニングレバー機構と直結であり、かなり強固なボルトがステーに2本貫通固定である。
反対側(右側)のリクライニングレバー機構
これを見ると左側はステーとアンコ身の固定が
右側に比べるとヤワイのかも知れません。
5
眺めていても治らない。アンコ身と左ステー結合部を修繕しないと解決しない。背もたれ部を外し、下側から解体は始める。
不具合部位を直接、目で確認しないことには・・・
背もたれを外し、下部ネジを全て外し
表皮と千鳥格子生地の接着部分を傷ませない
ように慎重にスライス切開。
これで袋状に表皮が抜き取れると思ったら、どうもそれが出来ない。おかしい?
この千鳥格子のくびれた谷ライン ワイヤーで
アンコを貫通してアンコ背中部で
ツイスト状にねじって固定してある!指先の触感でそれが判りました。
どういう製法で作られているのだろうか?
袋状に縫って、裏返してアンコ挿してあると思っていましたが違うらしい。
6
原状に戻せ 引き返せ いや戻せないかも
しれない。顔面血の気が引きました。
気が付けば日も暮れて、夕食撮る気もせず、
なんとかいびつになりかけた形を修正しながら、
下部の表皮ネジ留めまでたどりつく。
(ここでやっと撮影再開)
底部は横に横断する形で鉄ステーがあり、そこに穴が開けられており、タッピングスクリューで
留めるのですが、表皮生地を介しながらなかなか
フィットしない。
ネジ穴探しの暗夜行路状態で
自分の鼻息だけが聞こえる。
7
最後の2か所がそうはさせじと抵抗する。
貫通ガイド挿してる時は良好でも、抜いて
スクリュー挿す瞬間に中の重ねがズレる。
最後のスクリューを締め終えたら、
ため息がでました。
時刻はもう寝る時間ですが
「よせばいいのに」したせいで、やっとまたスタート段階に戻った状態ですので
外部からの修繕法、その方向性を決めるところ
までを今夜のゴールとする。
以前切った ワイヤーブラシの柄が視界に
はいったので90度に曲げてみる。サイズは
このくらいの物か・・・早い話 ステー下部に
L字金具を溶接できれば、アンコ部のズレ止めは成り立つ。幸い画像の親指部分には平べったい鉄芯が入っているし・・・解体出来ないこの状態での溶接は避けがたいし・・・
既存のネジボルトにL型金具を介入させる方向で考えることにして就寝。
8
翌日、オリジナルのネジボルトの検証
からスタート。根元の太い摺動対応部は、背もたれステーと相方の坐部ステーが摺動する部分。
ここには第3のステーは介入できない(摺動不良になる)。摺動部をすぎて、径が段付きで細くなったネジの部分、ここに第3のステーをネジ径のサイズ穴で嵌めて、ボルトで締めれれば背もたれステーとリジットとなる。
(ボルトに適度な長さパイプを挿して使う手もあるがオリジナルのネジ頭を生かしたい)
ホームセンターに開店と同時に押しかける
あれこれ見ていたら、ちょうどいい物が
ありました。サイズも丁度いい。
センター穴径はまさにネジ径と同一。
これがL字金具両端に付いている
4つの小穴をズレ幅補正修正用シム
(たぶん木材)の固定用として使えそうです。
9
あてがってみてから、補正幅を決め、
修正用シム(木片)をセット。
ワッシャーはオリジナルを一部活用
するも、幅、材質を再考。透明なワッシャーは
市販品買わずに事務用クリアファイルをコンパスカッターでくり抜いた物
(小さくて製作難儀でした)
ステー回転摺動部に
シリコンワッシャー追加
10
最大の懸念は第3のステーを追加したことで
ネジ締めボルト頭14mmが締められるか
ということ
オリジナルのネジボルト長そのままなので
工具がギリギリ入ることは判っていましたが、
案の定 全てのステーとワッシャーかませながら
最後のナットを嵌めるのにフーフーしました。ちなみにネジボルトの長さをノーマルより長くするとリクライニング機構を効かしたととたんに身の部分を擦る。
最後の締め付けはネジ頭を+ドライバーで
押えながら14mmスパナでナットを締め付け。
木材部だけが浮いた色なので
筆挿しで艶消し黒にして違和感をなくす。
11
完成
矯正器具がつきましたが、
さほど目立ちません。
リクライニング可能角度が心配に見えますが、コスモはもともとビタッとは倒せません。(リアトレイがあるので)通常作用角はこれでも問題なく作用します。
裏側眺めていたら
また別のことやりたくなりました。
→座席修繕 VOL.2へ続きます。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク