始動にまつわる不具合2(セルモーター止まらない)
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
30分以内 |
1
先の整備手帳(始動にまつわる不具合1)ではセルモーターが回らないトラブルにみまわれた時の原因探求について書きました。
またまた長文ですが、もしもの時に心づもりがあると安心ですのでよろしければご参考に)。
今度はセルモーターが止まらないトラブルについて症状、対応、原因の考察です。
1.症状
エンジンをかけて出勤しようとする際にエンジン音に交じって耳慣れないギア音がすることに気が付き、その音がセルモーターの音であることに気がつきました。つい先日のことです。
正常な状態に戻そうと半分動転しながら次の操作を行いました。
2.操作と結果(操作 → 結果)
1)セルボタンの連打 → 回り続けたままで効果なし。
2)エンジンストップスイッチのOFF → エンジンは止まりましたが、セルの回転は止まらず
3)エンジンストップスイッチON → セルが回り続けているのでエンジン再始動。セルの回転は止まらず
4)メインキースイッチのOFFとキーの抜き取り → エンジンは止まりますがセルの回転は止まらず
ここまで、同じことを何回か繰り返しても状況変わらず。キュインキュインと音が鳴り続けるために家族も顔を出してきまして。またご近所さんの手前もあってかなり焦ってきました。
最終手段として工具箱からドライバーを持ち出してきて。
5)バッテリー端子の取り外し → セルの回転停止
ようやく、静寂がもどりホッとしました。時間が無いのでバイクを戻して自転車で出勤。
3.原因の予測
メインスイッチにかかわらずにセルモーターが回り続けることからバッテリー直結のセルスタータリレーの故障と予測。一方で交換したばかり(2019年10月、写真上)であることから違うかなと思いながら修理の時間がとれずに数日間を悶々と過ごしました。
4.故障の診断(バッテリーを外した状態で行います)
予測したセルスタータリレーの診断を、バッテリーとセルモーターから入る端子間の導通をチェックで行いました。
本来導通があってはなりません。結果、導通がある、つまり短絡していました。リレー内部で接点端子が固着したと考えられます。
5.修理
以前に不良を疑って交換したリレー(写真下)に戻して修理完了。正常動作にもどりました。
6.原因の考察
セルスタータリレーの故障については交換して間もなかったことから、当初は個体不良、あるいは未使用品としながら不良品であったものが出品されていたとも考えましたが、私の使用状況に問題があったと考えるに至っています。
リレー端子の固着(復帰不良)を招く要因に電源電圧低下やコイル印加電圧低下によるチャタリングやバイブレーションがあり、その高頻度開閉による連続したアーク熱の発生が接点面を溶融・溶着し、復帰不良を招くとのことがOMRONのHP(テクニカルガイド)で解説されています。
不具合その1で問題となったハンドルスイッチのセルボタンの端子の清掃を未だ行っていません。つまりセルボタンの押し方の工夫で始動させることを続けていましたが、それにはセルスタータリレーへの電圧の変動(低下)が伴い、先の原理でリレーの不良をもたらしたと考えます。この状態だと、つねにリレーに不良をもたらす状況と考えますので、早急にセルボタン接点の清掃を行いたいと思います。
7.その他の作業場の注意点
セル始動状態でのバッテリー端子の取り外しは、スパークが出ます。これを少しでも防ぐための工夫です。
バッテリー負極のネジを少し緩めセルモーターを止める(完全に外さない) → 止まっている間に正極の端子を完全に外す → その後負極端子を完全に外す
なぜこの手順かと説明しますと、負極を緩めている間にも端子が端子ネジと何度も触れては離れを繰り返して都度スパークの発生とセルモーターの再始動が繰り返します。負極を緩めて止まった段階で正極に移り、ソロっと正極を外してしまうのが安全です(イライラ棒の術)。
なお、今回は症状発生後から数日後の修復作業でしたが、リレー端子が短絡した状態(故障)を維持していたので原因追及がはかどりました。なんかの拍子で接点が正常位置に復帰していたら、セルスタータリレーを交換したばかりだったこともあり、惑わされて苦労したと思います。
以上、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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