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ヒキのブログ一覧

2024年11月05日 イイね!

ジムニーが悪い訳では無く…

昨年11月に北海道で起きた痛ましい事故。

ジムニーからタイヤが外れて4歳の女児を直撃。
意識不明が続いている。

その後、女児が回復したのか調べても出て来ない。
いつもニュースは一方通行である😓



今朝も北海道でジムニーからタイヤが脱落し、信用金庫の入り口に外れたタイヤが突っ込んだニュースが流れて来た。

ネットではジムニーが悪い!等のバカな書き込みが散見されるが、これもマスコミの昨年の事故を受けて、ジムニーは悪!って思わせる様な悪意を感じる。

季節は秋から冬へ変わりつつある。

北海道ではスタッドレスタイヤに交換が始まってる。
今回の事故も自身で5日前にタイヤ交換をしたらしい。 
幸いにも今回は人を巻き込む事は無く、その点ホッとしていますが、やはり他人事では無いですね。

年明けにはこちらの地域でも雪のニュースが流れると慌ててスタッドレスタイヤに自分で付け替える人が多いと思います。



こういうニュースを見て、自身で交換されてる方も心配だからトルクレンチ買っておくか!と工具を買われる方もいらっしゃると思います。
もちろん手トルクよりちゃんと管理したトルクレンチを使うのを推奨します。

トルクレンチは校正という定期的に誤差を測定する検査が必要ですが、普通の人が年に数回ホイール交換するくらいならさほど狂う事は無いのでそこまで神経質にならなくても問題無いかと。

寧ろトルクレンチの扱いには注意して下さい。

①トルクレンチを使って緩めない。(逆転させない)

②トルクレンチは雑に扱わない(落とさない、投げない!)

③プレセット型トルクレンチは、使用後に必ず設定値を最小値に戻す(内部のスプリングがへたるのを防止する)




元整備士として自分が見たり聞いたりした事も含めて注意点をご紹介します。
もちろん、そんなの常識!知ってるさ!なんて方の方が多いかとは思いますが、知らない方の為に。

私が見てびっくりした事例

国産車の場合、車体側に付いているハブボルトにホイールを取り付けて、ホイールナットを締め込む事でホイール(タイヤ)を固定します。




ホイールとホイールナットは主に3種類あって、付けてるホイールに合わせて専用のナットを使う必要があります。
1番多いのがテーパー式、平面は平座金と呼ばれるトヨタ等の純正アルミホイールで使われてます。
球面はホンダ車純正に多いですね。

私が見た事あるのが、トヨタ純正アルミホイールをテーパーナットで固定してあるのを見ました。
テーパーナットの面では無くホイールとの一点だけで接触しているだけだったので、いつ緩んでもおかしくない状態でした。

他にもホンダ車に中古でホイール付きでスタッドレスタイヤをヤフオクで購入。
ナットは純正のまま…
これもホイールがテーパー式だったのに球面ナットで締めてあったので、2点しか接触していないので、緩む危険性大でした。

ナットとホイールの締結ですが、面で接触する事で抵抗になって緩みにくい状態になります。
仮にトルクレンチを使用して締め付けたとしても点で接触していては、簡単に緩んでしまいます。




これも点検に入って来た車で実際に見た事ある事例です。
ホイールキャップの車だと貫通ナットが使われている車もあります。
本来ならテーパーがホイール側なのですが、気が付かず逆に締め付けた例です。
これも充分な摩擦力が発生しないので、危険です。



意外と見落とししやすいのがこちら。

明日雪らしいよ!と慌てて夜間にスタッドレスタイヤに交換したりすると見落とす事が多いですね。

ハブボルトが錆びて来てるパターンです。
錆びてるハブボルトにホイールナットを締め付けても錆のために抵抗が大きく、本来の締結力が出ていないのに締めたと思い込んでしまう。

ワイヤーブラシ等で錆を落として(CRC等使った場合には、清掃後に油分はパーツクリーナーで落として下さいね)ホイールナットが手でも抵抗無く締まるか確認してから交換作業して下さい。

他にも錆が出て無いけど、ゴミや齧り、 オーバートルクでハブボルトが伸びてしまってナットが途中から動きが悪くなってる場合もあるので、場合によってはハブボルトとホイールナットの交換も必要です。



ホイールとハブの接触面に錆が多く発生している場合にも錆を落としてからホイールを取り付けして下さい。
ホイールとハブが密着せず、走行中振動で擦れて錆が落ちるとナットが緩んだのと同じ状態になり、脱落の原因となります。

緩むと怖いから足で踏んで思い切り締めとけば緩まない!って思う方もいらっしゃるかも?しれませんが、オーバートルクでハブボルトが伸びて折損する事もあります。

錆びるからとハブボルトに油を塗るのも私はおすすめしません。
錆びたネジも緩みます!なんて潤滑剤を使って締めれば、当然オーバートルクで締め込む事になります。
段々とハブボルトが伸びてある時に急に走行中折損って事があるからです。



あとは、最近では車載工具として搭載されなくなって来ましたがパンタジャッキを使ってのタイヤ交換も注意が必要。
パンタジャッキのベースは小さいので、不安定になりやすいです。



必ず平らで安定した場所で輪止めと併用して作業。
もし落ちても挟まれない様に、足を車の下に入れない等注意が必要です。


もちろんどんな場合でも100%ダメなのか?という事では無いですが、リスクを減らす悲惨な事故を減らす意味で参考にして頂ければ幸いです😉
Posted at 2024/11/05 17:46:44 | コメント(3) | トラックバック(0)

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訂正します♪
ブログだと埋もれちゃうので整備手帳でアップします。」
何シテル?   06/13 20:57
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