モーターファンイラストレイテッドVol.96「駆動系再考」のkindle版を購入してみました。
うちは狭いためこれ以上本を置くのがなかなか厳しい。趣味の艦これ本とかは最近kindleです。
結論から言うと、やっぱり図解の多い本は紙のほうがいいなぁ。とオールドタイプの自分は思います。
中身はまだそれほど読みこんでいませんが、自分の乗ってるVABの試乗の感想を、ライバルのランエボの元開発者が書いているというのが購入したきっかけです。
S4とSTIのそれぞれビルシュタイン版とカヤバ版の感想が書いてありました。
BRZの時はショーワのダンパーでしたが、カヤバも使うのねと思いました。
それを見ていくつか気になった点をつらつらと。あくまで私見です。
どうも自分がVABをはじめて運転して「楽」と感じたことにかかわるのかもしれませんがBL5Aと比較して「格段に安定している」と感じた一つの要因にL.S.Dがあるかもしれませんね。
フロントオープン、リアビスカスからフロントヘリカル、リアトルセン センターもビスカスからプラネタリーに多版クラッチを組みこんだDCCD。差動をある程度制御していることも好印象に繋がったのかなぁ?と思います。
あと、同じSTIでもビル足とカヤバで差があるようですね。試してみたいですがそもそも試乗する前に購入したので何とも。
ダンパーの差による乗り味の違いについてスバルの方がまさにそれこそ狙った特性ですと答えていました。サーキットではビル足のSTIはDCCDオートだと少し前が逃げてDCCDオート-でちょうどいい、カヤバ脚のSTIは逆に挙動変化が大きくてDCCDオートでちょうどいいそうです。富士の高速コーナーで舵角一定で周りや右位のはビルシュタインの方と書いてありました。
ってことはビル足のほうが高速での安定性が高いのかな? 逆にカヤバ脚のほうが小さく廻るときは振り回しやすいということか・・・。
個人的には安定していてほしいのでビル脚を選んで正解だったかな♪と思います。決してブランドだけで選んだのではないですよ。BBSとビルシュタインに惹かれたのはありますが、ダメならBL5Aの時のようにあっさりビル脚外してショーワのダンパーがベースのアイフェルに換えてしまいました。
あとVABはターマックに比重を置いたのでサスストロークを短くしたとインタビューで答えていました。
バネ硬いからもともとストローク感はあまりないですが・・・基準車高を15㎜落としたというカタログと照らし合わせると・・・
乗ってて感じる雰囲気だと単純に車高落とした分バンプ側(縮むほう)のストロークがそのまま15㎜減っているのではないかなぁ?(汗)
まさかね?と思いたいですが・・・悪評の多かった(私もいまいちと感じていましたが)BL5AのspecBはタイヤ径がアップした分だけ単純に車高が上がっていたりしたからなぁ。
なので今のところこれ以上落とす必要はないかなぁ?と自分は思っています。STIがバネだしたらどれくらいのダウンになるのかもちょっと興味を持っています。
あと、記事に「AWDはバンプトー変化が大きく出る」といったようなことが書いてありました。STIはその変化が大きくならないように配慮したとも。
バンプトー変化がフロントの事を言っているのかリアの事を言っているのかわかりませんが・・・
大幅に車高を変えるとバンプトー変化が出やすくなります。
あとかねてからこれはマックファーソンストラットに使うのは疑問だなぁと思っていた(私見ですが)装備の一つに「ロールセンターアダプター(アジャスター?)」があります。
あれをフロントにつけるとステアリングタイロッドとロアアームの角度が変わるのでバンプトー変化が非常に大きくなっちゃいます。ステアリングタイロッドの方も同じ高さだけ動かしてあげればいいのでしょうが・・・。
フロントサスの大前提として「(ロア)アームとタイロッドアームはできれば近くて平行に近いほうがいい」というのが基本あるはずなんですが・・・それが崩れちゃうんですよね。あと支点の距離が大きくなるので剛性が落ちそうな・・・。
車高を(大きく)下げると、ロールセンターの高さは確かに変わります。重心高とロールセンター位置のずれが大きくなるのでそのままのバネレートだとロールが増える。そのためにバネレートをあげるのがセオリーなんですが・・・アジャスター使うとセンターの位置だけ変わっても他のデメリットが大きすぎる感じがします。
そもそもフロントのロールセンターの高さだけ変えたって、マルチリンク(ダブルウイッシュボーン)のリアのロールセンター高は変えられないわけで・・・こんどは前後のロールセンターを繋ぐロール軸の傾きが標準状態とずれることになります(^^;
レーシングカーのようにアームの付け根の位置を変えたりといい大幅な変更を普通は加えられないので、一見よさそうに見えてもデメリットが多いかなぁ?と思っています。
となると、大幅な車高ダウンは一般的な使用形態ではデメリットのほうが大きくなる・・・(^^;
と今更当たり前の結論が見えてきます。
プローバさんの
VAB用のローダウンスプリングのダウン量が標準車高比: F= -17 R= -12(mm) レート: F= 6.04 R= 6.45(kgf/mm) と思った以上に少ないところからも想像できるかなぁ。
BM/BRのレガシィだと30㎜位落として来てますもんね>分かってるメーカーのプローバ―
他車のものですがストロークによるトー変化のグラフをアップしてみます。
例えばこのグラフで緑の☆マークの位置まで車高を下げると・・・灰色の線で書いてある普通のストラットのトー変化は非常に大きくなるのがわかります。このグラフ見ると従来インテグラのほうが新型インテグラより優れているように見えるのですが(汗)
こういうことを総合して考えると・・・やっぱり「下げ過ぎ」はデメリットしかないようなw カッコに重点を置くのもいいですが、「走りを極めれば安全になる」を掲げているスバルにはあまり似あわないかなぁ。
車検に通らない違法改造車は端から相手にしてないですが(^^; ルールは守りましょう♪
ま、ともかく早く全快になって車に乗りたいです♪
Posted at 2015/01/22 19:52:58 | |
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