ブレーキホース交換
1
ジャッキアップしてリジットラック(ウマ)を掛けて全輪を浮かせます。
使用する工具は
メガネレンチ 12ミリ・8ミリ
スパナ 17ミリ
プライヤー
フレアナットレンチ
トルクレンチ
透明なビニールホース
空き瓶 等です。
ジャッキアップは必ず平坦な場所で行い、ジャッキアップ後は車体を揺すって安定を確認します。
2
ブレーキホースをパイプから外すために必ず必要な工具がこの『フレアナットレンチ』であります。 メガネレンチに切れ目が入っているような形です。ホースとパイプを繋げているフレアナットはナメ易い形の上きつく締まっている場合が多いので普通のオープンエンドスパナを使うと高確率でナットの山を崩します。
必ず用意しましょう。 サイズは10ミリ。
3
フレアナットレンチでナットを緩め、プライヤーでクリップを外します。
これで車体側はホースが外れる事になります。
4
続いてキャリパー側は12ミリのレンチで外します。
5
新しいホースの取り付けは、外した時の逆順です。
まずはキャリパー側から。 新しいホースを純正と同じ向きに取り付けます。取り付け部分に新しい銅ワッシャを組み、ボルトを締めます。トルクレンチがあると便利。無ければ勘で。 締めすぎに注意。
6
続いて車体側。 写真を撮り忘れてしまったので、別の画像にて説明します。
画像を見てもらえればわかるかと思いますが、フレアナットを締めるためにホース側にスパナを掛けて締めます。 ここで重要な事は
◎ ホースがねじれたまま締めてはならない。
これはサスペンションが動く時にホースに負担を掛けないためです。ねじれたまま走っているとホースが破損するかもしれません。
◎ フレアナットを締めすぎてはならない。
車体側からきているパイプの先端はラッパ状になっていて、その先端がホース取り付け部に密着してフレアナットで締めるようになっています。
締めすぎると先端のラッパが割れる事があり、そうなればブレーキフルードの漏れにつながります。
以上を留意し、取り付けたならばクリップを元の位置に差し込みます。
ここまでの作業を全輪でおこないます。
7
続いてエア抜きです。エア抜きの機械無しで行うならば基本的に2人で行わなくてはなりません。
一名は乗車しブレーキペダルの操作、もう一名はキャリパー側でエア抜き、という具合です。
① ブレーキペダルを踏む
② キャリパーのブリーダーを緩めエア(とフルード)を抜く。
③ ブリーダーを締める
④ ブレーキペダルを放す
これが一連の作業です。 ③の時にペダルを放してしまうとエアがブリーダーから中へ逆流します。
だから2人で行うのです。 しかしどうしても一人で行う場合は、エアやフルードの逆流を防止する『ワンマンブリーダーホース』を使います。便利ですね。
このブリーダーホースをブリーダーに繋げてブリーダーを緩めます。先に8ミリのメガネレンチをブリーダーに引っ掛けておくと楽です。
ブリーダーを緩めたら乗車してブレーキを10~15回ゆっくりと踏みます。 リザーブタンクの残量に注意しながらエアが出なくなるまで、またはキレイなブレーキフルードが出てくるまで続けます。
8
エア抜きが終了したら アームやキャリパーに付いたブレーキフルードをブレーキクリーナーやウェスで念入りに除去します。
ブレーキフルードは浸透性が強いので放っておくと塗装が剥離します。 まぁフルードがこぼれたら、すぐにふき取るのが一番良いのですが。
全ての作業を終えたら漏れ・フルードの量・ホースの取り回し等を確認し、タイヤをつけジャッキを降ろします。
後はクルマの通らない広くて真っ直ぐな道路でブレーキの試験を行い、以上が無ければ終了です。
時間があれば、試験後もう一度ジャッキアップして確認する事を薦めます。確認作業はやってやりすぎという事はありませんから。
最後に ブレーキシステムは重要な保安部品です。できることなら信頼あるショップに作業を依頼することを薦めます。
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