備忘録:11.6インチナビUSBオーディオ用データ構築
| 目的 |
チューニング・カスタム |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
みんカラさんて、永続性があると思います。
私のこのブログも(途中でタイトルは少し変えましたが)2013年から開設して以来そのままずっと継続されています(私の投稿は途中途切れ途切れですが)。
私は紙やファイルで備忘録を残そうとしても、いつもどこかへやってしまい、情報を失ってばかりいますので、今回は主にWindowsパソコンを使うUSBオーディオのデータ構築について、永続性のあるみんカラさんの「愛車紹介>整備手帳>カーオーディオ、ビジュアル>その他」に備忘録を残しておこうと思います。
1.目的
・以下は自分と家族が車内で音楽を聴くための備忘録である。
・11.6インチナビ付きプリウスPHVのために、MP3レベルの音楽ファイル群をできる限りシステマチックにUSBメモリ上に構築する。
・車内にイージーリスニング/BGM環境を作り出す程度の音質レベルを目指すものとし、それ以上の音質・オーディオ環境を目指す場合は他のシステムの活用を考える(例えば iPod など)。
・ここにはフォルダ・ファイルの表示順に独特の癖があるWindowsをOSとするパソコンを使ってUSBオーディオのデータを構築・編集する方法について記録するが、他のOS、例えば macOS や ipadOS あるいは iOS の Mac や iPad , iPhone を使用するときにはその注意点はかなり異なってくる(恐らくもっとシンプルになるのではないか)と思われる。
・しかしいずれにしても、USBだけでシステマチックな曲管理を行おうとすると、後述の「フォルダ附番」や「ファイル附番」の考え方が必要となる。
2.音源再生の主な流れ
・CDなどの音源を適法な手段でUSBメモリ上にMP3ファイルとして蓄積する(ここではその具体的手法については触れない)。
・例えばオリジナル音源がCDであれば、各CDごとに「名前付きフォルダ」を1つずつ作成し、その中に複数の「名前付き音楽ファイル」を蓄積する。
・11.6インチナビのUSBオーディオ機能を活用して、①各フォルダごとの再生(特定曲の繰り返し有り無し/当該フォルダの中でシャッフル有り無し)、あるいは②USBメモリに記録した全フォルダにおける全音楽ファイルを通しての再生(これを 全files 再生 と呼ぶが、そのシャッフル有り無し)、さらに③全ファイルの中から一曲をシステマチックに選び出し、再生開始する(ただし同曲終了後「自動的に再生中止やオーディオオフ」などはできない)。
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←図1_Windowsにおけるフォルダ構成
3.USBメモリ上の音楽ファイル基本構成
・基本的にUSBメモリのルート上に、複数の「名前付き音楽ファイル」が格納された複数の「名前付きフォルダ」を構築する。
・それ以上の多重構造は考えない。
4.「名前付きフォルダ」の名称について
・各フォルダは、”左から1桁目の半角英数文字”、”左から2桁目の半角英数文字”、およびそれに続く”_”による「半角3文字」に引き続き、”具体的内容を表すフォルダ名文字列”よりなる。
・上記フォルダ名の最初の半角2文字による文字列(これをフォルダ附番と呼ぶ)は、このUSBメモリ内の各フォルダに固有のものとする(重複を許さない)。
・例1 ”2z_アランフェスコンチェルト”
・「左から1桁目の半角英数文字」は半角数字 1~9 あるいは半角英小文字 a~z の全35文字のうちのいずれか1文字とする。
・「左から2桁目の半角英数文字」は半角数字 0~9 あるいは半角英小文字 a~z の全36文字のうちのいずれか1文字とする(36進数と考える)。
・上記の規則により、このUSBメモリ内(のルート上)には最大 35×36=1260 個のフォルダーが存在しうる(1260枚のCDを記録しうる)。
・「左から1桁目の半角英数文字」に ”0 ”を含まない理由は、フォルダ名の最初の文字が0の場合、Windows によるフォルダ/ファイル編集時に不具合が生じるから。
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←図2 フォルダ内のファイル構成(Windowsエクスプローラ)
5.「名前付き音楽ファイル」の名称について
・各ファイルは、それが格納されているフォルダの名称の最初の半角2文字の文字列すなわちフォルダ附番とし、それに引き続き、”10の位の1桁”および”1の位の1桁”による2桁の10進数(字)による番号を伴い(合計4桁:これをファイル附番と呼ぶ)、半角スペースを隔てて”具体的な内容を表す曲名.mp3”により構成される。
・例2 "2z02 第二楽章 アダージョ.mp3"
・4桁のファイル附番の左から3桁目および4桁目の「”10の位の1桁”および”1の位の1桁”による2桁の10進数」は、このフォルダー内の各音楽ファイルに固有の番号とし、重複しないものとする。
・結果的にこのフォルダー内の音楽ファイルにおけるこの2桁の10進数(字)は、最大 00~99 までの100通りとなるが、必ずしも00から始まる必要はなく、多くの場合、リッピングソフトにより、各曲には 01 から始まる連続の番号が与えられるので、それをそのまま使用すればよい。
・ただし、その2桁の10進数(字)のうちの10の位の桁が 0 である場合も、明示的に 0 を付さないと、11.6インチナビのUSBオーディオ機能、およびWindowsなどによる編集ソフトにおいてフォルダ内の曲順が目的に沿わないものとなる場合がある。
・ファイル名にファイル附番を付す場合、その2桁の番号の左側にフォルダ附番をコピーして4桁のファイル附番とする。
・例3 ”2z04 ある貴紳のための幻想曲.mp3” の 2z04 はこの曲のファイル附番となる。
・上記4.と合わせ、このUSBメモリ内の全ての曲は、その先頭に「固有の4桁の文字列(ファイル附番)」を持つこととなる。
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←図3 Windowsにおけるフォルダ構成
6.大規模システムにおけるフォルダ附番の工夫
・このような音楽ファイル群は、パソコンの上で曲の格納を行ったりフォルダの削除や附番の変更などの編集を行う必要があるが、フォルダ数(CDの枚数)が数百を超える大規模システムの場合、例えばWindowsエクスプローラ上でのフォルダの並び順が、作業工程上煩雑な問題となる(不便に目をつむるのであればそれはそれで問題ない:特に工夫する必要はない)。
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←図4 ナビの中ではフォルダ表示順はフォルダ附番のアスキーコード順
・11.6インチナビのUSBオーディオ機能において、上記4.と5.に記載のフォルダ附番およびファイル附番により、フォルダ表示順および曲表示順は、その附番のASCIIコード順(左の桁優先)となり、シャッフルでない基本的な演奏順もファイル附番に従う(特に 全files 再生の場合に重要)。
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←図5 ナビの中ではファイル附番もアスキーコード順に連続して表示される
・それに対し、Windowsエクスプローラの表示では特にフォルダ附番による表示順が一部変則的となる(図3)。
・具体的には、(ゼロが最初にあるフォルダ附番は問題が多いので、既にフォルダ附番付けのルールにおいて省いてある:あほか)2桁のフォルダー附番のうち、最少1つでも英字が入ったものが優先的に表示され、数字だけのものはまとめて後回しとなる(あほか)。
・その結果、フォルダ/ファイル編集を行おうとする場合、フォルダ附番が 10, 11, 12,・・・97,98,99 の 90個のフォルダ群は、そのフォルダ群の中でカテゴリーを完結しておいた方が良い。
・例4 10枚のCDを擁するシリーズものに対する推奨フォルダー附番は、例えば以下のようにする。
30_JetStreamDisk10
31_JetStreamDisk1
32_JetStreamDisk2
33_JetStreamDisk3
34_JetStreamDisk4
35_JetStreamDisk5
36_JetStreamDisk6
37_JetStreamDisk7
38_JetStreamDisk8
39_JetStreamDisk9
・一番上のフォルダーは、本来 3a_JetStreamDiskA として最下位に位置づけたいのであるが、Windowsエクスプローラにおいて 3a_JetStreamDiskA はかなり離れたところに表示され、表示上の一貫性を毀損する。あるいは Disk10 のフォルダは 40_JetStreamDisk10 でもよいが、ファイル附番10の位の3を「JetStreamシリーズ」のアイコンとして 30_JetStreamDisk10 としてみた(図4)。
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←図6 Windowsにおけるフォルダ構成の工夫
7.フォルダ附番の工夫(以下はあくまでも arase の場合であり、趣味の傾向や所持音源のカテゴリー、CDの枚数により、それぞれが工夫する必要がある)
・図6のように、
①フォルダ附番左1桁目が半角数字(1~9)、2桁目が半角英小文字(a~z)の領域
9×26=234個(例:Various Artists により構成された単発のイージーリスニング音源を格納するフォルダ群)
②フォルダ附番の2桁がともに半角数字すなわち(1~9)および(0~9)の領域
9×10=90個(例:数枚~10枚連続のシリーズ音源を格納するフォルダ群)
③フォルダ附番左1桁が半角英小文字(a~z)、2桁目が半角数字あるいは半角英小文字(0~9/a~z)
26×36=936個(例:頭文字がa~zのアーティスト名等を特徴とする音源フォルダ群)
・①~③の合計で1260個の音源(1260枚のCD)データ(曲)を格納できる。ただし、1個のUSBに格納できるフォルダ数は9999、曲数も9999と制限がある(プリウスPHVのナビゲーションマニュアルによる)ので、例えば1CD(およそ)15曲として1260(CD)×15曲=18900曲を格納することはできない。
・もしもCD1枚当たりおよそ15曲とすると、録音できるCDはおよそ666枚となり、上記ファイル附番のうち約半数しか利用することはできない。つまり、11.6インチナビUSBオーディオでは、CDおよそ600枚=およそ9000曲程度を記録できるものと考える。
・なお、3~5分の曲をMP3で1000曲収録するとおよそ8GBであり、その場合上記9000曲はおよそ72GBとなる。例えば32GBのUSBメモリは4000曲程度、64GBでは8000曲程度の収録が可能なものと考えられる。
・もしも上限の9999曲を収録しようとする場合は、128GBのUSBメモリを準備しておけば万全であるが、11.6インチナビUSBオーディオシステムがその容量のUSBメモリを接続できるかどうか別途確かめる必要がある。
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8.結論
・当初36進数2桁のフォルダ附番で 36×36=1296 の音源を識別できれば良いと考えたが、実際は1260通り(最大CD1260枚)となった。
・それならば、素直に3桁の十進数、すなわち 100~999=900 通りのフォルダ番号でもよいような気がする(最初に0が来る番号はWindows上での表記順に難あり)。
・取り扱うCDの枚数が微妙に1000を超えるような場合には、本備忘録の1260通りのフォルダ附番にも意味がありそう。
・CD枚数が明らかに900枚以下ならば、素直な3桁十進数のフォルダ番号(この場合 "附番" と言うより "番号" と言った方が実情に合う)もありうる。
・CD枚数が明らかに90枚以下ならば、素直な2桁十進数のフォルダ番号を考えればよいが、パソコンの中のデータベースをはじめから小規模なものとしておくと、後に拡張が必要となった場合手間がかかる。
・フォルダ番号をそれ以上の4桁十進数番号とすると、フォルダ中の2桁のファイル番号まで考えると全部で6桁必要となり、見るのも嫌になりそう。
・なお、ファイルにも、各曲にユニークなファイル附番を振る必要があるのは、11.6インチナビUSBオーディオでは 全files 再生の場合、再生順はフォルダの区切りにかかわらず、ファイル名の順番で行われるからである(図5)。
・フォルダは基本的にフォルダ附番を含め、パソコン上で手動で作成する必要がある。
・ファイル名はその主題部は通常リッピングにより自動的に作成されるので、やはり通常自動的に付されている2桁の十進数の前にフォルダ附番をコピペして完成させる。
・自分の知識ではファイル形式はMP3でよいと思っていたが、最近ではAACだそうである。
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