オリジナルのゼロ戦

以前、冬いちごさんのブログでも紹介されていますが、今日、埼玉県所沢航空発祥記念館で展示されているオリジナルのゼロ戦を見学してきました。これは「海軍零式艦上戦闘機五二型」で1944年6月にサイパン島で米国海兵隊によって無傷の状態で捕獲され、ずっと後で民間に払い下げられフルレストアされたものです。栄二一型エンジンをはじめ多くの部品がオリジナルのままで飛行可能な世界唯一の機体なのです。

8月いっぱいで米国の持ち主に返されてしまうので、本日朝早く出かけることに。



本当はＤＲ３０で行きたかったのですが、身軽な電車を使いました…


現地に着きますと今「映画 風立ちぬ」で話題の「ゼロ戦設計者・堀越二郎」さんの資料がたくさん展示されており、中でも同氏の終戦日誌（直筆）で色々と考えさせられてしまう場面も・・・。


ではわたしが撮ってきた写真です。ご覧ください…。


全幅は11メートル、全長は9メートル、重量は2743キロ。塗装は数回塗りなおされているみたいです。過去北海道上空を飛んだ時と塗装（デザイン）が違いますから。


栄二一型エンジンは空冷複列星型14気筒1100馬力で、最高時速は565キロ、航続距離は1920キロです…



エンジンカウリングは黒で、ラリーカーのボンネットが黒と同じ理由…陽光の照り返しでまぶしくなるのを防止するためですね。


主翼に黄色の塗装が施されているのは、敵味方の識別です（真正面から向き合うと日の丸が見えず、味方か敵機かわかりづらいから）。


星型エンジンから出たマフラーは推進力アップにも繋がるんですよね。11年前、故桜井さんの公演でこの辺のお話しがあったのを記憶しています。



しかしプロポーションのいい飛行機でした（個人的感想）。


コーションプレートは自動車とそっくりです…



今日の収穫ですが、この実動栄エンジンに火を入れた後の使用済みエンジンオイルを記念に頂きました！（グッズ5000円以上買っても貰えるみたいですよ。数に限りはあるのでしょうが）



これを数滴、私のＦＪ２０に注入し、ゼロ戦の息吹をＲＳに吹き込みたいです。



無理やりの理由ですが、中島飛行機・立川飛行機の血を引き継いでいるメーカーのエンジンなので、私なりの洒落たおまじないです・・・



同機はエンジンの換装や武装の強化など改良を加えながら三菱航空機と中島飛行機で日本の航空史上最高の10500機を生産したそうです。資源の無い小さな島国日本なのにね。



8月28日～31日は最後のイベントとしてエンジンに火を入れるそうです。生で栄エンジン音を聞きたいですが、平日なので仕事があり残念です・・・。


おわり