アマゾンでこの本を買いました。アマゾンを利用するのは初めてです。
理由は、普通の大きな本屋さんで見つけられなかったからです。
単に年末年始で品切れになっていたのか、それとも内容が内容だけに、陳列を自粛したのかは不明です。
本書は3章から成っていて、最初の第一章では、この本の原著が記された1998年の時点で透視した、北米を中心とした世界の近未来について書かれています。第二章が、日本での出版のために新しく書かれた日本の近未来、第三章は、西暦3000年の世界の様子です。
真偽のほどは、書かれたことがもう一部分現実になっているはずの第一章の内容から推し量れば、どちらかと言えば嘘っぽい、というのが正直なところですね。近年の中東の混乱という大まかに触れられた事柄については、だいたいその通り当たっているのですが、今のローマ法王の即位年と名前のような具体的に言及された事柄に関しては全く当たっていません。
でも、彼は嘘つきではないし、また権力欲や名誉欲に駆られてこれを書いているのではない、ということは感じられました。その点がひと昔前のノストラダムス本の類とは違います。実際にそうなるかどうかは別として、少なくとも彼にはそういうものが見えているんだなという気がします。
ただ、彼の描いた西暦3000年の世界については、なんだか、もう何十年も前に初めて「2001年宇宙の旅」を観たときのような衝撃を受けました。本当にそうなっていたら良いな、いや、その部分は受け入れられないな、という両面があるのですが、いずれも妙なリアリティを感じます。
また、付録に当たる部分の記述で、ライト兄弟が「人間が空を飛べるわけがない」という既成概念を「絶対に飛行機を作る」という信念によって打ち破った。また、アポロ計画に携わったエンジニアたちは、きっとジュール・ヴェルヌの「月世界旅行」を読んだことだろうが、作品を知ったときからすでに将来の難題にとりくむ心がまえができていたのではないか。と書いてある部分にはとても共感できました。
きっと本田宗一郎も、エンジンを作り始めたときから、いつかレジェンドが走る姿をイメージしていたに違いない、と勝手に解釈しました。
おっと、すみません。年明け早々、コメントしにくい記事が続いてしまいました。
最後に、もしマクモニーグルが私に協力してくれるなら、私のレジェンドが過去にどういうオーナーにどういう乗り方をされていたのか。いまだに効果が持続している
謎のコーティングの正体は何なのか。また、今後、車体や機関にどのようなトラブルが待ち受けているのか。ぜひ透視してもらいたい、と思いました。。。
Posted at 2007/01/08 00:43:47 | |
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