こんにちは。しんぼぽんこです。納車初日のフェラーリ488GTBの話を続けます。今回長文で読破に約4分お時間をいただきます。。
雨の中の一般道、時速40キロでももう怖くて怖くて。。
エンジンパワーに対して足回りが緩すぎる!
さすがフェラーリ !!
スリリングでエキサイティング!!!
くわばらくわばらしながらの初見2時間ほどのドライブでしたが、
ひょっとしたらフェラーリ488GTB、ランボルギーニLP640、マクラーレン720s、ポルシェ991.2GT3RS、この4台の中では488GTBが一番良い=わたしに合っているかもしれないという気がじわりじわりとしてきます。
印象的なのは488GTBのスロットル(アクセルペダル)。4台中一番軽いのではないでしょうか。。ポルシェ991.2GT3RSと同じ力で踏めばポンっと4000回転に跳ね上がり、まさに跳ね馬 笑。
しかも路面に水が溜まるくらいの雨だったので水溜りで暴れてしまいピカピカピカッと電子制御介入。まっすぐ走るだけでもかなりスリリングな印象です。。ヤバイヤバイ…。
にも関わらずF142CBエンジンは3000回転越すとエギゾーストバルブが開き快音を奏でるのでタチが悪い笑
雨の中488GTBをわざわざ乗る人もいないだろうけど、せっかくの納車初日だから仕方なく…。道ゆく人も水煙を出して通り過ぎる488GTBを唖然として眺めているのが分かります。
さらにリヤガラスがエンジンの熱と外気温の差で曇りはじめ怖さを増幅します。(そんな事想定だにしませんでした)
ですが、、488GTB、その怖さの割にスピードは出ておらず、、、ポルシェ991.2GT3RSの方が余程平和で安定しているしスピードも乗せやすい印象です。しかし個人的にはまるで乗馬しているかのような、一切予断を許さない488GTBの方が良いです。
終始、マネッティーノはWET固定。雑誌などではかなり安定志向なモードとありますが、実際は全然違っていて十分スリリングです。
WETモードではダンパーはコンフォートに。普通に流している分には乗り心地は非常に良く快適(正にサルーン)。
ならば488GTBは操舵の際にGTフェラーリF612のようにたっぷりとした動きをするのかな?と、大きくステアリングを切ってみても遅れる感覚はなく切りはじめと同時に鼻先が向きをかえます。シャープでもダルでもない。素直な動きです。
前車991.2GT3RSのようなパキンパキンでありながらライドコンフォートが良いという「異次元感覚」とは違い、「普通の乗用車的」ではありますが、最初の独特のふわふわさを踏み越せば、意外にもアクセルを踏み込むのを躊躇うような柔さは一切ないです。(しかしそこを踏み越すまでが中々勇気が要る笑)
488GTBは油圧式パワステを採用しているのですが、油圧式による粘りある重さは電動式パワステである991.2GT3RSでは感じられなかったもの。舵を切っている物体の重さを意識することができるのが非常に良いです。
カーボンセラミックブレーキは他車と同じく少し踏むとギャッと効きつんのめってしまうものの、488GTBのそれはつんのめり加減が幾分か穏やかで一番馴染みやすい印象です。(その分、逆にここ一発の制動力としてはポルシェやマクラーレンに劣るかもしれない)
雨天の初見ドライブ後半は一般道を走るのが面倒になり高速道路走行に切り替えたのですが、ポルシェ991.2GT3RSに比べたら、488GTBは安定感という点ではっきり劣りました。。
その高速を調子に乗り良いペースで走行中、目前に大きな水溜まりを見つけます。突っ切れる自信がなく南無三!っとブレーキング!正直、直線とはいえ強くブレーキングするのは怖かったのですが、四輪とも乱れずギュッと大減速してくれました。ただこのとき急制動扱いでハザードランプが連動して点滅していたので強く踏みすぎていた様です。(まわりからしたら単なる馬鹿ですね。)
記憶の限りでは込めた踏力はポルシェ運転時ではごく普通のもの、それがフェラーリでは急制動扱いになるあたりがブレーキ思想の違いを連想させます。
高速道路である程度リラックスして走ることができようやくエンジン音を堪能することができました。488GTBのエンジン音に関して、458時代のNAからターボになったことで色々いわれていますが個人的にはかなり良いと思います。
3000回転までは多少こもり気味で湿り気のある音ですが、その先まで回すことさえできれば皆が知るおなじみV8フェラーリの音です。3000回転越すとバルブが開き音量が大きくなり一層愉しめます!ただ4000回転を超すとターボ過給がより顕著になりすごいことになります笑。(そうとしか言いようがない笑笑)
おなじみの音と言えばアイドリング音も昔から変わらないです。運転席にいると耳障りにならない程度に「あの音」が聞こえます。
最高の演出だと思います。
あと、余談ながら四台の中で始動音も含めて一番静かです。順に488→720s→GT3RS→LP640。
最後に488のツインクラッチF1システムは、612のシングルクラッチF1システムとバイオリズムが相似形という印象です。2年近く612のF1システムでパドルを使わず右足だけでシフトアップダウンのタイミングをどれだけ意図どおりにコントロールできるかを練習してきた甲斐があり、今回488GTBでは初見でうまくコントロールできました。バイオリズムはフェラーリとして統一されているのだと思うと嬉しかったです。こういう積み重ねが長年乗り続けるオーナーを満足させる秘訣なのかもしれません。
雨上がりの夕暮れ時、WETモード4速で踏み込み、カーボンステアリングのLEDがひとつふたつ点くくらいの回転域でバシュンと静かに(←これ重要、GT3RSは大破裂音)シフトアップするさまは心底性能のいいものを紳士的に扱っている気分にさせてくれます。薄暗い車内に点滅するステアリングLEDがどれだけカッコ良いか。
自分自身の手で購入しいまこうして自分でステアリングを握っているのだと思うとひとつの到達点に達したとの想いから目頭が熱くなりました。。
駄文および長文失礼いたしました。
総合比較
991.2GT3RSに比べて
●488GTBが勝つ点
エンジン音質
車が人の五感へ訴えるものすべての濃度
(ゆっくり走っていてもフェラーリ )
25年前の355と良い意味で変わらない点
(993と991では変わり過ぎた)
●488GTBが負ける点
車重が重い、1430キロvs1600キロ
競った時の速さ
飛ばしたときの乗りやすさ
マクラーレン720sに比べて
●488GTBが勝つ点
エンジン音質
車が人の五感へ訴えるものすべての濃度
(ゆっくり走っていてもフェラーリ )
●488GTBが負ける点
車重が重い、1420キロvs1600キロ
競った時の速さ
飛ばしたときの乗りやすさ
ランボルギーニLP640に比べて
●488GTBが勝つ点
エンジン音質
(ランボは必要以上にうるさいかも)
重心の低さ
(ランボは見た目低いがコーナリングしていると重心が高く感じる、あとなんだか曲がらなく感じる)
乗り心地の良さ(ランボはやや跳ね気味)
●488GTBが負ける点
車重は拮抗しているが、優位ではない
LP640は4WDで700+930=1630キロ、488GTBは2WDなのに660+940=1600キロ
ランボルギーニのデザインはフェラーリ同等かそれ以上にインパクトがある
