Provaさんの品名では【ハイプレッシャーバイパスバルブ】です。ここではProva品と書く事にします。Provaさんのダイレクトオーダーの頁を見ると、GDB用とSG9用が同じだと分かります。
吸排気系の改造度が大きく、garage-NOB製tuned-ECU、ブーストコントローラー設定値135kPaの状態で評価しています。
製造国
包装箱にUKと書いてありイギリス製らしい。
車検への対応
車検対応です。HPに記載が無いので、念のためProvaさんに電話で確認しました。
見た目
Prova品はアルミ・ムク材からの削り出しで高級感・シッカリ感(重量感)が有ります。インタークーラーに装着した状態より単体の方が高級感が高いですから、DIYされる方は装着前にジックリ楽しんで下さい。SG9純正品はアルミ鋳造品に鉄(SPCC材?)プレス品をロールカシメした物で、量産品ならではの造りです。
構造
Prova品は大気開放する構造では有りません。
リリーフ弁を指で押すとSG9純正品の方が重いです。それだけならProva品はハイブースト向きに思えません。しかし、SG9純正品内部にリリーフ弁とは別のリリーフ孔が空いていて、リリーフ弁が開く前に圧力を少しずつ逃がす構造になっています。Prova品は内部にリリーフ孔が無いので、SG9純正品と比較してハイブーストまでリークしない構造です。写真A部のローレット部分を廻してネジを緩めると、写真B部のパイピングの向きを変えられます。
参考ブログ:フェアレディZ乗りの【朝日超渇き】さんの9月6日付けブログに、GDB用ブローオフバルブ内部のリリーフ孔の写真が有り、コメントも超面白いです。アンチ・オカルトグッズのファンは必見です!
リリーフ孔の有無による特徴
SG9純正品内部にはリリーフ弁とは別にリリーフ孔が有るので圧を少しずつ逃がし、オーバーシュートを減らしたり、短時間的な圧力変動時に圧力が振動するのを緩和していると推定します(※)。マイルドな特性のSG9純正品に比べ、Prova品は開弁前は圧力変化が直接影響しますのでブーストコントローラー未装着の場合はリスクが高くなる可能性が有ります。Prova品に換装後のDefiブーストメーターは、アクセル開度にダイレクトに反応するようになり視覚的にも楽しめます。
※参考
電気回路でも同じ手法を使います。定電圧回路に微少電流負荷をブラ下げてスイッチONすると、定電圧機能が上手く働かず出力電圧がオーバーシュートします。オーバーシュートを避けるため、定電圧回路の負荷としてアイドリング電流を流す抵抗をブラ下げます。考え方は一緒だと思います。
音
急加速後にアクセルOFFするとプシュッと聞こえますが、音は小さいです。SG9は走行音が大きいので、ブローオフバルブの動作音は気にしてないと聞こえないくらいです。
装着後の加速
SG9純正品のときより、明らかに加速が良くなりました。装着前後の変化度を例えると、純正エキマニをシムス製等長に変えたくらいの加速性の向上があります。吸排気系の改良が進むと3700回転付近からのパワーバンドで怒濤の加速をしますが、更に向上しました。但し、3700回転からはドッカンターボ的になります。4速実走行でも90~120km/h辺りで速度計の針が著しく速く上昇するので、速度計が壊れたかと思いました。アラゴスタのダンパー強さ中間では、4速フル加速でもフロントがリフト気味になります。高速道路の実用速度から急加速するとき今まで5速でしたが、Prova品に装着後は6速で充分に急加速するようになりました。アクセル開度に関係なく、今までより加速の向上を体感出来ます。
ハイブーストでの開弁圧力
開弁する最大ブースト値(圧力)は怖いので確認しておりません。EVC4の最大ブースト圧135kPa設定において6速で加速し続けると、Defiブースト計が135~140kPaに張り付いたままになりますが、体感的に加速ムラ等の違和感を感じる事は有りません。
装着性
装着して頂いたgarage-NOBさんのノウハウに属しますので敢えて書きません。
評価
ハーフ・アクセルでもフル加速の何れにおいても、加速性能が更に向上したので星5つ。
関連情報URL:provadirect.free.makeshop.jp/shopdetail/006000000004/order/
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PROVA ハイプレッシャーバイパスバルブ
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