ＡＤＶＡＮ ＡＤＶＡＮ　ＳＰＯＲＴ  

２００６年の１０月末に購入済でしたが９～９．５部山くらいになり、本来の特徴が見えてきたので報告します。アライメント等はメーカー指定値で、サスがアラゴスタの状態で評価しています。ＳＧ９純正タイヤの記憶が無いので、直前に履いていたブリジストンＲＥ０５０と比較します。


【質量】
９～９．５部山以上のアドバンスポーツ(225/45-18)とアルミホイール(ADVAN Racing RS，8J×18 ET45)との組合せで、使用開始からローテーション皆無で使用距離７３００キロの状態で、左前１７．７ｋｇ、右前１７．７ｋｇ、左後１７．９ｋｇ、右後１８．０ｋｇ、平均して１７．８ｋｇ

ブリジストンＲＥ０５０が同じアルミホイールとの組合せで１９．６ｋｇでしたから、アドバンスポーツは圧倒的に軽いです。


【減りの早さ】
普通に乗っている場合、ＲＥ０５０より減りは少ない気がします。



【乗り心地】
アドバンスポーツ　＞＞　ＲＥ０５０

アドバンスポーツの方が圧倒的に心地良いです。車好きと自称する人なら絶対に分かるレベルです。質量がＲＥ０５０に比べ１本当たり２ｋｇ近く軽いことも、軽快＆快適に繋がっている様です。


【ワンダリング】
ＲＥ０５０ ＞ アドバンスポーツ


【タイヤの変形のスムーズさ】
トレッド面も硬からず柔かず、サイドウォール剛性も硬からず柔らかずで、トレッド面とサイドウォールのバランスが良い感じです。コーナリング中のタイヤ変形がスムーズです。

ＲＥ０５０はコーナリング中に２速で大トルクを加えると、ムギュッ→ズッ→ムギュッ→ズッと段付きで変形して違和感が大きかった。アドバンスポーツは段付きで流れたり変形する感じが有りません。



【走行音】
走行音の大きさ
　ＲＥ０５０ ＞ アドバンスポーツ

空気圧のスイートスポットで比較すると、ＲＥ０５０が少し硬い『ゴォーー』に近い感じでしたが、アドバンスポーツはマイルドな音で『フォーー』に近いです。



【空気圧のスイートスポット幅】
２２５／４５－１８のＲＥ０５０はスイートスポットが狭く約５ｋＰａ幅しか有りませんでしたが、アドバンスポーツは広いです。

フロントで冷間時２４５ｋＰａから走り出して温間時２７０ｋＰａになっても違和感は少ないです。アドバンスポーツは空気圧と印象が滑らかに変化するからだと思います。



【ドライグリップ】
　縦グリップおよび横グリップともに
　　ＲＥ０５０ ＞ アドバンスポーツ

直進状態からハンドルを切ったときのレスポンスがＲＥ０５０より少し遅い。加速しながらスパッと車線変更すると、ＲＥ０５０のような俊敏さが少ない。停止中のハンドルの重さもＲＥ０５０より　わずかに軽い。タイヤ空気圧の高低の何れでも、旋回時に流れる感覚があります。ＲＥ０５０よりも小さい舵角でグリップしなくなる感じです。

結果として、左右に高機動しているときは綱渡りしている感じとなります。


【ウェットグリップ】
雨天時は飛ばさないので比較できてませんが、アドバンスポーツも悪くないです。



【ブレーキング】
高速道路レベルの速度から急制動すると、良好路面ではスムーズに減速出来ます。しかし乾燥路面でも路面状態によって、グリップがバイブレーションしてる感じになり減速感が薄いときがありました。体験した回数が少ないので情報が増えたら報告します。



【高機動時の特性】
急加速・急減速・スラロームすると、ブロック、トレッド面、サイドウォールの全ての撓(たわ)み量を大きく感じ、ＲＥ０５０と比べて動作が約０．５テンポ遅れる感じです。



【どんな車に向くか？】
　・爆走しない車、サーキットを走らない車
　・家族で乗る車
　・足回りを固めにしたが、突き上げが酷い車
　・足回りのバタつきを減らしたい場合



【評価点】
パワーアップしたＳＧ９用として評価するなら星３つ。普通の車がコンフォート系タイヤとして履くなら星５つ。時速３００キロ云々の宣伝文句に釣られないようにしましょう。