ドライブシャフトアウターOH 詳細編
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
こんにちは!静岡大学自動車部です。
今回はドライブシャフトのアウター(ハブ側)のオーバーホールを行っていきます。
今回は現状シビックのドライブシャフトには問題がないため、中の人の車両コルトのドライブシャフトを使用していますが構造は全く一緒です。
用意するものはご覧の通り
・ウエス
・パーツクリーナー
・2硫化モリブデングリース
・1.3Kg ハンマー(鉄ハンマー)
・ニッパー
・ピックツール各種
・貫通ドライバープラス
・ブーツバンドカッター
・ブーツバンド新品(アストロプロダクツの汎用品)
となります。
モリブデングリスはAZのやつで大丈夫です。DCM系列なら大体売ってます。アストロプロダクツにも売ってました。
2
まず初めにブーツバンドをシャフト側とカップ側両方切断し、ブーツをシャフトインナー側に寄せます。
ブーツバンドは無理やり切るとブーツを痛めることもあるのでカシメの部分を分解すると簡単です。
ブーツが動かない場合はシャフトにCRC等を噴くと動くようになります。
3
次が最大の難関、カップの部分をシャフトから引き抜きます。中でCリングが噛んでいるため簡単には抜けません。車種にもよりますがシビックは比較的抜きやすく画像のように万力に固定してカップをまっすぐたたくと比較的簡単に抜けます。当て板をするとカップに傷をつけなくて済みます。
ZC32Sスイフトスポーツはかなり難しいようで、CVジョイントプーラーなる専用工具を使うこともあるようです。
4
カップが外れたら中のベアリング機構をばらします。シャフトが刺さっていた真ん中の穴にドライバー等を突っ込み、シャフトが刺さっていた時の限界域よりも動かします。
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すると画像のように鉄球が出てくるのでピックツールなどで取り出しましょう。
この作業をすべての鉄球が出てくるまで繰り返します。
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鉄球の除去が完了したら、中に入っている部品を画像のように縦向きにして抜き出しましょう。
これで、分解完了です。
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グリスをきれいにふき取りましょう。
この際、中に入っていた部品にバリなどが出ている場合はやすりで削り落としておきましょう。
中に入っている部品をすべて研磨するとフリクションロスが減って最高速が上がるそうですよ(真偽不明)
8
この部品は裏表があるので注意しましょう。
Cリングのはまる溝の位置で判断可能です。
画像の上側が外側(ハブ側)になると思います。
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外のカラーの部分も裏表があります。リング形状の円の直径が微妙に違います。小さいほうが内側(シャフト側)になります。
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縦にして入れます。
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入ったら元の横向きにします。
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グイっと傾けてここに鉄球を入れます。
カチッという感じでカラーにはまります。
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傾ける向きを変えて次の鉄球を入れます。
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だんだん動きが渋くなってくるので、シャフトのスプラインにドライバーなど適当な棒を突っ込んで動かすと楽です。
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すべて入りました。
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シャフトのスプラインにグリスを詰めます。
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鉄球の上にグリスを盛ります。
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適当に塗り広げ、少し動かしてなじませましょう。
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シャフトを挿します。画像とは反対向きにしてカップ側をたたくと楽に入ると思います。たたく場合には、ねじを痛めないように適当なナットを噛ませておきましょう。
またたたく際にインナー側に負荷がかからないようにシャフトを万力で固定しましょう。
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挿したらグリスを盛ります。
気が済むまで盛っておきましょう。
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ブーツバンドを締めて終了です。
かなり強くバンドが切れるギリギリまで締めておくとグリスが漏れなくて済みます。
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