
7月から始めた広域農道を中心とした岡山の山奥探検もだいぶ進展してきましたが、特に中国自動車道以北は未知の領域がまだまだ一杯あります。
人形峠から津黒高原の大谷峠に向かう広域基幹林道 美作2号線などは、沿線の景色が素晴らしいそうなので是非一度走ってみたいです。
これはこれで今後追々進めていきますが、広域農道に関しては、岡山の6本の農道はどれもかなりの回数走って充分慣熟したので、隣県の広域農道に興味が移って来ました。
ツーリングマップルを眺めていたら、福山東IC出口から国道182号線を北上していくと、東城に着く前に西に向かう「もみじ街道」という広域農道があり、その後県道25号線で東城まで行き、国道314号線でさらに少し北上すると、3本の広域農道を乗り継いで最終的に千屋牛や温泉やスキー場で有名な新見市千屋の「いぶきの里」の少し北に出られるルートがあることが分かりました。
これが走って楽しいルートなら「千屋牛ツアー」の新しいルートとして活用できるので、早速探検に行って来ました。
1.福山東IC~もみじ街道東端(国道182号線)
国道182号線は、福山から東城や新見に通じる幹線道路なので交通量はそれなりにありますが、追い越し車線がわりと頻繁に登場するので結構快適に走ることが出来ます。
福山東ICから24km位のところにある道の駅「さんわ182ステーション」で休息。
さらに182号線を北上して油木高校を通り過ぎて1kmくらい行った所(道の駅から17km位)でこの案内標識が出てきますので、この先で左折します
左折してすぐのこの交差点で左折すると、もみじ街道に入ります。
2.もみじ街道
正式名称は神石広域農道と呼ぶようですが、広島県神石高原町油木から西に約9km延びる広域農道です。
全線センターラインのある片側1車線道路で、大変走りやすいです。
比較的短い広域農道ですが、5~6台の対向車、2台の先行車に出会ったので、農道としてはまだ交通量があるほうかな?

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トンネルを出てすぐ先の、深い渓谷の100m上空に架かる福桝川大橋はかなり雄大な景観です
かなりの税金が投じられてますね~(苦笑)
県道415号線にぶつかったこのT字路がもみじ街道の西端です。
3.もみじ街道西端~道の駅「遊YOUさろん東城」
↑のT字路を右折して県道415号線を2~3km走ると県道25号線にぶつかりますので、右折して25号線を北上し、素晴らしい渓谷美で有名な帝釈峡を通過して東城を目指します。
県道415号線はセンターラインの無い道ですが、1.5車線の幅員はあるので4Cでもすれ違いに問題無しです。
道の駅「遊YOUさろん東城」で2度目の休憩。
4.道の駅「遊YOUさろん東城」~東城広域農道南端
道の駅から国道314号線を7km位北上すると、「右 県道450号線」の案内標識が出ますので、ここで右折するとこんな光景が広がります。
ここをすぐ左折すると県道450号線、正面の立派な道を直進すると東城広域農道に入ります。
5.東城広域農道~奥日野広域農道~日野広域農道
広島県側の東城広域農道、鳥取県側の奥日野広域農道、日野広域農道の3本の広域農道は昭和61年から平成23年まで25年間もかけて整備されてきた農道のようです。
東城広域農道
広島県庄原市東城町受原から、県境を貫く三国山トンネルを通って鳥取県日野郡日南町豊栄まで通じる約26kmの広域農道。
中間部分は基幹林道 粟倉木屋原線東城区間が使われています。
農水省の役人は、農道やら林道やら色々屁理屈つけて税金の無駄遣いしてますね~(苦笑)
↑の写真から分かるように、前半部分はメッチャ立派な道路です。
岡山の農道と同じように中・高速コーナーと直線で構成された中々の高速コースで、メッチャ楽しい道です。
県道448号線と交差する交差点です。
この辺りはリンゴ農園が広がっています。
ここを直進して1km位走ると林道部分に合流するT字路にぶつかりますので、左折して林道部分に入ります。
農道部分より整備状況は劣りますが、林道といってもちゃんとセンターラインのある立派な道路で。問題なく快走できます。
この標識が出たら右折して農道部分に再び入ります。
広域農道という表示がなく見落としやすいので注意(私も行きすぎて戻りました)。
右折するとまた立派な農道が続いています。
県境を貫く三国山トンネル(全長1,030m)です。
農道にこんな立派なトンネル造って良いのか~?(笑)
トンネル入り口のレリーフは、旧福栄小学校の児童がデザインしたもので、日南町の特産や特徴を表現したものだそうです。
県道11号線とぶつかるこのT字路が、東城広域農道の北端です。
奥日野広域農道
東城広域農道の北端で県道11号線にぶつかったら右折して4km位東に進むと、左手にこのトンネルと案内標識が見えますので、ここで左折すると奥日野広域農道に入ります。
ここから鳥取県日野郡日南町笠木大原あたりまで続く、全長約18kmの広域農道で、東城広域農道と同じような非常に走り甲斐のある高速コースです。
こんな長い直線もあります。
県道257号線にぶつかるこのT字路が、奥日野広域農道の北端です。
日野広域農道
奥日野広域農道の北端で県道257号線にぶつかったら右折して1km位進み、T字路で左折して県道210号線に入ってさらに4~5km北上すると、「右 農業用道路」の案内標識が現れます。
この先を右折すると日野広域農道の入口です。
只今草刈り整備中のようで、前半部分は両側の草が道まではみ出していて走り難かったですが、後半部分は処理が終わっていて走りやすかったです。
前の2つの広域農道に比べると、こちらは中速コーナー主体のコースです。
全長11kmの農道のここが終点です。
総合すると、この3つの農道は接続部分の県道も短くて快走できるので、全長約61kmの一つの農道と考えても良いと思います。
東城広域農道で4~5台の対向車に出会った以外は交通量は皆無でしたので、この素晴らしいコースを完全に占有使用できます(笑)
6.日野広域農道北端~いぶきの里
日野広域農道の北端で国道180号線にぶつかったら右折して南下し、いぶきの里を目指します。
幹線道ですが、この辺りは交通量もあまりなく快走できます。
岡山県との県境までは、中々ツイスティーなワインディングを登っていきます。
県境の明地トンネルを通りぬけると、すぐに千屋スキー場側の「いぶきの里」(
こちら)に到着です。
せっかく千屋に来たので、千屋牛の焼肉御膳を美味しく頂きました。
今回の探検は、広島・鳥取・岡山3県にまたがる総行程145kmのコースでしたが、SS区間が64kmもあって中々走りを楽しめるルートだということが確認できました。
1.5車線の県道145号線の2~3km区間以外は全線センターラインのある道で、すれ違い困難な所は全くないので、多台数のツーリングなどにも最適です、
路面状態も4Cでも全く問題なかったので、かなりな積丹車でもOKです。
「千屋牛ツアー」の新しいルートとしても使えますし、北上すれば「蒜山・大山ツアー」の新しいルートとしても使えそうです。
中々良いルートが開拓できて良かったけど、今回はとんでもない道に遭遇しなかったので、冒険らしい冒険がなかったな~(笑)