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2020年07月17日

Classic Racing Car Transpoterの世界 Part 7- イタリア編その7 (Nardi Works)

Classic Racing Car Transpoterの世界 Part 7- イタリア編その7 (Nardi Works)

昨日アップしたPart 6までで、イタリアの主要ワークスチームのトランスポーターやサービスカーの変遷についてご紹介しましたので、今回と次回は弱小ワークスチームについて取り上げてみたいと思います。
先ず今回は、Nardiワークスです。
Nardiについては、2014年1月のブログ記事「Nardiの双胴ルマンカー」でご紹介済みですので、今回はこの記事を再構成してお届けします。
変態度が極めて高いので、興味のない方はスルーして下さい(笑)。

Nardiというと、イタ車乗りの方はステアリングホイールを思い浮かべると思いますが、Nardiの創始者エンリコ・ナルディ(Enrico Nardi)は単なるパーツ屋さんではなく、自動車エンジニアであると同時にレーシングドライバーでもあり、戦前はランチアやエンツォ・フェラーリの元でエンジニア兼テストドライバーとして働いていた人物です。
戦後フェラーリから独立したナルディは、各種チューニングパーツの製造販売を行う会社を設立するとともに、レーシングカー・コンストラクターとしての活動も行い、主に小排気量のレーシングカーの開発を精力的に行いました。
この辺の歴史やNardi Bisiluroについては、緑龍館さんのHP(こちら)に詳しく記述してあるので、ビューキの方はそちらもご参照下さい。

Nardiのレーシングカーで最もユニークなものはNardi Bisiluroです。
ミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館に現存する実車写真です。
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Bisiluroというのは双胴魚雷という意味だそうですが、その名のとおり、右側のボディーに運転席と燃料タンク、左側のボディーにジャンニーニのツインカム 4気筒 735cc. 62hpエンジンとトランスミッションを配置した双胴船のような特異な構造をしています。
こうした双胴船スタイルはこの時代に一部で流行した構造のようで、この車以外にも例が見られます。
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この車は、メルセデス300SLRとジャガーDタイプの事故で300SLRが観客席に飛び込み、レース史上最悪の惨事を巻き起こしたあの1955年のルマンに、マリオ・ダモンテ(Dr. Mario Damonte)のドライブで出走しましたが、レース開始後わずか3時間でジャガーDタイプに追い抜かれる時の突風でコース脇に吹き飛ばされてあえなくリタイアに終わりました。
ステアリングが超センシティブで直線ですら気を抜けなかったらしいので、基本的な走行安定性が欠如していたようです。
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Nardi Bisiluro は、Fiat 1100/103 TVが牽引するオープントレーラーに載せて運ばれたようです。
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こんな組み合わせのミニカーを欲しがる人なんて世界に100人位しかいないと思いますが(笑)、こんな変態アイテムまでモデル化してしまうのが1/43スケールの奥深い所で、変態マニア御用達のIV Model Factoryから発売されています。
但しBisiluroの方は彼らのオリジナル作品ではなく、ビザール(BIZARRE)から昔発売されていた製品を抱合せ販売したもののようです。
BIZARREはSparkブランドでミニカーを販売しているMinimax社の別ブランドで、Sparkより変態度の高い車種をBIZARREブランドで販売しています。
上で紹介した緑龍館さんのHPに載っている英国のプロモデラー、ティム・ダイクの手になる素晴らしい逸品の前ではかすんでしまいますが、BIZARREのものも結構良い出来です。
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但し、オリジナル状態のウインドウシールドはこんな感じですが、
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実車はフロントシールドが半球形のまったく別の形をしており、少々不満が残ります。
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どうも気になるので、塩ビシートから絞り出して自作したものと置き換えてやりました。
完璧では有りませんが、この方が大分実車の雰囲気に近づいたでしょ?
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IV Model Factoryオリジナル製品のFiat 1100/103 TV+トレーラーも中々雰囲気のある良い出来です。
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Bisiluroを載せてやると、あの頃の時代を感じさせるレトロな雰囲気がイイですね~。
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今回のテーマはあまりに変態度が高いので、皆さんが興味を持っていただけるか大変不安ですが(笑)、次回はBizzarrini Worksを予定しています。
ビューキの方は乞うご期待~!!


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meriaさん

この記事へのコメント

2020年7月18日 21:24
乙カレー様でした
えっ? 何が? だって?
一生懸命、映り込みが入らないよう自宅の暗い一室でセコセコ、ニタニタ
ヘラヘラ口角上がったりしながら
カメラモニターを覗き込む姿が・・・

想像出来るんだな

ん!
コメントへの返答
2020年7月18日 22:08
残念でした〜。

今回に限らず、私のブログのミニカー写真は全て屋外撮影ですよ。
ストロボやライトの類いも使用しておらず、全て日陰の自然光で撮影しています。
2020年7月26日 7:44
ご無沙汰してます。
イタリア•フランス等ラテン系特有の「続編のない物語」的クルマですね。
そそられます(笑)

で、このクルマ、キャスター角付いてない
直進安定絶無、風で飛ばされるのも無理ない
と見えるのは私だけ?(笑)
コメントへの返答
2020年7月26日 20:23
こんばんは。

ほとんど結果らしい結果を残せず散り、歴史から忘れ去られたあだ花的レーシングカーですね。
でもそんなヘンテコリンなの好き❣️(笑)

ご指摘の通り、フレーム状態の写真を見るとキャスター角ゼロですね(^^;;
それに、両側の胴体を繋ぐ部分を逆翼断面形状にしたらかなりのダウンフォースを稼げそうですが、写真を見る限り逆じゃない翼断面になっているようです。
これでは飛行機の主翼のように、スピードを出せば出すほどリフトが発生しそうです(^^;;

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「エンジンを始動した瞬間に、又又エンジンチェックランプ点灯😰 やはり悪い予感通り、スロットルボディ側のスロットルポテンションメータセンサーがお亡くなりになっているのか?😭」
何シテル?   01/27 16:30
セクシーな赤いイタリア娘をこよなく愛するRosso Alfaです。 ちょっと古めのレーシングカーとそのサポートカー、トランスポーターのミニカー収集も趣味の一つ...
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