• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Rosso Alfaのブログ一覧

2014年09月22日 イイね!

ドライバーフィギュアの世界 Part 4 (1/12スケール)

ドライバーフィギュアの世界 Part 4 (1/12スケール)Part 3までにご紹介してきた1/18スケールのフィギュアはまだまだネタがあるのですが、今回はちょっと趣向を変えて、1/12スケールのドライバーフィギュアと尾根遺産フィギュアをご紹介します。

① Ayrton Senna (1960~1994)
今さら説明するまでもない「音速の貴公子」アイルトン・セナですが、1984年にトールマンからF1デビューして以来、ロータス、マクラーレンを経て、1994年にウイリアムズに移籍して3戦目のサンマリノGPで不慮の事故死を遂げるまで、ワールドチャンプ3回(1988、1990、1991年)、優勝41回、ポールポジション65回という偉大な記録を残した、今なお多くの人の記憶の中に残るグレートドライバーです。

ロータス時代は中嶋悟とコンビを組んだり、マクラーレン時代はホンダエンジンで黄金時代を築いたり、といった縁もあって、日本でも今なお絶大な人気を誇っていますが、私自身も鈴鹿でライブの走りを何度も観ましたし、事故死したサンマリノGPも深夜のライブ中継映像を観て固まった記憶が今でも鮮明に残っています。






F1デビュー年(1984年)のToleman TG184 Hart


1986年のフランスGPを走るセナのLotus 98T Renault


1987年のメキシコGPを走るセナのLotus 99T Renault


初めてF1チャンプとなった1988年のブラジルGPを走るセナのMcLaren MP4/4 Honda


3度目のF1チャンプとなった1991年のオーストラリアGPで、雨の中を疾走するセナのMcLaren MP4/6 Honda


セナ最後のレースとなった、1994年のサンマリノGPを走るWilliams FW16 Renault


セナのお墓は、ブラジル サンパウロ郊外のモルンビー墓地にあります。
十数年前まだサラリーマン時代に、ブラジルに半年間ほど駐在していたことがありますが、ちゃんとセナのお墓にお参りしてきました。


墓碑銘は「NADA PODE ME SEPARAR DO AMOR DE DEUS=神の愛は永久に我が身に降り注ぐ」


セナの現役時代に、日本のモデラーズというメーカーから、無塗装の1/12レジン製フィギュアが発売されています。これはアマチュアモデラーの方が塗装したものをヤフオクで入手したものですが、中々見事な仕上がりです。




こんな状態で発売されていました。


ライバルであるアラン・プロストのフィギュアも発売されていました。


このセナのフィギュアと組み合わせるならこれしかないでしょう、ということで、1991年のチャンプマシンであるMcLaren MP4/6 Hondaと並べてみました。
これはタミヤの1/12スケールのプラモですが、上のセナのフィギュアと同じアマチュアモデラーの作品です。





② 西村梨沙&香折(1981~)
1/12スケールのドライバーフィギュアというのは案外少なくて、私はセナのフィギュアしか所有していないので、きれいな尾根遺産フィギュアをご紹介します。
・・・・といっても、アニメキャラとか萌えキャラには興味が無いので、実在の尾根遺産のフィギュアです。
バイク乗りの方は多分ご存じだと思いますが、バイク雑誌「Mr. Bike BG」でおなじみの美人双子ライダー西村姉妹が、なんと数年前にフィギュア化されています。

実物は中々可愛い~~~(はあと)




愛車はカワサキのZ1R-Ⅱと、Z1000MkⅡです(シブイ!!)


フィギュアの方も素晴らしい仕上がりです。
皮ジャンやジーンズの質感もバッチリですね。


ここまでアップにしても充分鑑賞に堪えます。




本当はカワサキのバイクと並べるのが筋ですが、古いレーシングバイクしか持ってないので・・・・、Minichamps製のNorton Manx (1960年)と並べてみました。


同じくMinichampsのMV Agusta 750Sと並べてみました。


同じくMinichampsのMV Agusta 500ccm (1970年)です。


同じくMinichampsのDucati 900 (1978年)です。


車はAE86にお乗りだそうですが(これまたシブイ!!)、こんな車も西村姉妹にはお似合いかと思い、Caterham Super Seven BDRと並べてみました。ワンコはドールハウス用に販売されているものです。


このスーパーセブンはタミヤの1/12プラモですが、さるプロモデラーの方がキット発売当時に「モデルアート」というプラモ雑誌の為に製作したものです。
素組みでも精密な仕上がりのキットですが、これはかなり追加のディテールアップが施されているので、さらに素晴らしい仕上がりになっています。






2014年09月08日 イイね!

ドライバーフィギュアの世界 Part 3 (1/18スケール その3)

前回のPart 2では、Le Mans Miniatures社のドライバーフィギュアをご紹介しましたが、同社ではドライバーだけでなく、チームオーナーや監督のフィギュアも発売されていますので、今回はそれらを関連するミニカーと共にご紹介します。

① Ettore Bugatti (1881~1947)
エットーレ・ブガッティは、あの有名なBugattiの創業者であり、また優れた自動車技術者・デザイナーです。
イタリア ミラノの芸術家一族に生まれた彼は、若くして自動車に関心を持ち、ようやく勃興し始めた自動車メーカーの為に車体やエンジンの設計をしていましたが、28歳の時(1909年)にフランス アルザス地方のモールスハイムに自らの会社を設立してT13ブレシアの生産を開始し、第2次大戦が始まるまでの間に、名車T35、T41ロワイヤル、T57クーペ・アトランティーク、T55など、数々の高性能車、レーシングカーを開発・生産しました。

彼の車は、早くからDOHCエンジンを採用し軽合金素材を多用するなど先進的で高性能であるばかりでなく、部品の隅々まで彼の美意識を反映した完璧な美が追求された芸術品であり、現在でも高い人気を誇っています。




私が持っているのは帽子を取った姿を再現したものですが、帽子を被った姿も発売されています。




Bugattiの最高傑作T35 GPカー(1924年)と一緒に並べてみました。
この独CMC社製のミニカーも素晴らしい仕上がりです。




エンジンやコクピット回りも精密に再現されています。
シートも本物の皮貼りですし、ボンネットパネルもダイキャスト製ではなく、薄い金属板をプレス成型したものなので、大変シャープで実感があります。




同じくCMC社製のT57 SC Atlantic Coupe(1937年)と並べてみました。
T35と同様素晴らしい出来のミニカーです。








② Alfred Neubauer (1891~1980)
アルフレート・ノイバウアは、1926年から1955年にかけメルセデス・ベンツ・レーシングチームを率い、一時代を築いたチーム監督です。
彼は、レーシングチームのマネージメントやレース中の戦術判断を行うチーム監督という役割を初めて確立させた人物であり、それまでのドライバー任せのやり方を脱して、現代的なレースマネージメントへの転換の先駆けとなった名監督です。
ドライバーにレース状況や戦術判断を指示するサインボードも、彼が考案したものです。

第2次大戦前のGPシーンを席巻したメルセデス・シルバーアロー軍団、戦後のW196や300SLRによるF1やスポーツカーレースでの大活躍も彼の貢献によるところ大ですが、1955年のルマンで300SLRが観客席に飛び込み80人以上の人命を奪うというレース史上最大の惨事を引き起こした後、メルセデス・ベンツは全てのレースからの撤退を表明し、彼も現場から去ることとなりました。




Le Mans Miniatures社のフィギュアは、偉大な太鼓腹の彼の姿を上手く再現しています。


300SLRと同じエンジンを搭載した、メルセデス・ベンツ高速トランスポーターと並べてみました。
このミニカーは、CMC社から10年以上前に発売されたものですが、当時あまりに素晴らしい出来に感動しました。今でもその輝きは衰えていませんが、残念ながら当時のCMC製品には塗装品質に問題があるものがあり、私の物も経年変化でドアに塗装の浮きが発生しています。

搭載されているW196もCMC社製ですが、1955年にAintreeで開催されたF1イギリスGPにおいて、Juan Manuel Fangioのドライブで2位でゴール(優勝はStirling MossのW196)した車を再現しています。


同じくCMC社製のW196R Streamlinerと並べてみました。
1955年のイタリアGP(Monza)で、Juan Manuel Fangioのドライブで優勝した車を再現しています。








③ John Wyer (1909~1989)
ジョン・ワイアは、60年代から70年代にかけてガルフカラーのGT40、ポルシェ、ミラージュなどでスポーツカーレースに活躍したJohn Wyer Automotive Engineering(JWA)のボスです。
ルマンでも、GT40で1968~69年と連覇、1975年もMirage Gulf GR8で3度目の優勝を遂げていますが、この優勝を最後にチームを売却し、レース世界から引退しました。

2枚とも、右がジョン・ワイア




これも中々本人の特徴を良く捉えたフィギュアです。




AUTOartのPorsche 917Lと並べてみました。
これは、1971年のルマンにJo SiffertとDerek Bellのドライブで出場し、残念ながらリタイアに終わった車を再現しています。






④ Norbert Singer (1939~)
ノルベルト・ジンガーは、ポルシェのワークス、プライベーターと多岐にわたるほとんどすべての勝利にかかわっている生き字引的なエンジニア、チーム監督であり、ポルシェのルマンでの16回の優勝も、彼の主導、陣頭指揮によるところが大きいと言えます。
ルマンで7回優勝を遂げた名車956/962も、彼の指揮により開発されたものです。




メガネまで細かく再現されています。




1983年のルマン優勝車 Porsche 956LH(Minichamps製)と並べてみました。




2014年07月01日 イイね!

ドライバーフィギュアの世界 Part 2 (1/18スケール その2)

前回のPart 1では、Racing Dioramics社とEndurance社 の1/18ドライバーフィギュアをご紹介しましたが、今回はLe Mans Miniatures社のフィギュアを5体ご紹介します。
Le Mans Miniatures社は、高品質な1/43や1/24のレジンキットや1/32スロットカーを販売しているフランスのガレージメーカーですが、最近高品質な完成品フィギュアも販売しています。
国内では中々入手困難ですが、今回ご紹介するものも現行商品ですので、海外ショップ等から購入可能です。

① Bernd Rosemeyer (1909~1938)
ベルント・ローゼマイヤーは、ヒトラーがナチスの威信にかけて開発させたメルセデスやアウト・ウニオンのシルバーアロー軍団がGPを席巻していた、1930年代半ばから後半にかけて活躍した伝説のドイツ人ドライバーです。

ローゼマイヤーはアウト・ウニオンのエースドライバーとして、フェルディナント・ポルシェ博士が設計したミッドシップのモンスターマシン、Auto Union Type Cで数々のGPに勝利すると共に、1937年10月にこれを改造した速度記録車を駆ってアウトバーンで速度記録に挑戦し、公道上で世界で初めて400km/hを超え401.9km/h]の最高速度記録(国際B級記録)を樹立しました。

メルセデスのルドルフ・カラツィオラが出した432.6km/hの記録を破るため、前年度のマシンをさらに改良した車で1938年1月にアウトバーンで最高速度記録に挑戦しましたが、約450km/hで走行中に横風にあおられてクラッシュし車は原形をとどめないほどに大破、ローゼマイヤーは車外に投げ出されて即死しました。まだ若干29歳の若さでした。


1937年ニュルンベルクにて、妻のエリー・バインホルン(中央)、フェルディナント・ポルシェ(右)と


1937年のDonigton GPを走るローゼマイヤーのAuto Union Type C。これが彼の最後の勝利となった。


AVUSのバンクを疾走するローゼマイヤーのAuto Union Type C Streamliner。


1938年1月、最後の挑戦となる速度記録走行前の姿。


大破したローゼマイヤー車の残骸。


Le Mans Miniatures社のフィギュアは、車に寄りかかって葉巻をくゆらすローゼマイヤーの姿を再現しています。


独CMC社製のAuto Union Type Cと並べてみました。


10年位前に発売されたミニカーですが、EXOTOと並ぶ1/18ミニカーの雄CMCの作品だけあって、今の目で見ても文句なしの出来です。


ミッドに搭載された6006cc V16、520ps/5,000rpmのエンジンも精密に再現されています。
この車はローゼマイヤーしか乗りこなせない、と言われたほどオーバーステアでトリッキーな車だったようですが、こんな細いタイヤで、ヘルメットやシートベルトや満足な安全装備もない化け物マシンを操っていた当時のドライバーは、勇敢というか神経切れてます。


アウト・ウニオンのトランスポーターをバックに。



② Running Driver (1950年代 )
安全性の問題から1970年に廃止されるまで、ルマン24時間レースでは、スタートの合図とともにメインストレートのメインスタンド側から、コースを横切ってピット側に置かれたマシンに向かって走り、マシンに乗り込んでスタートする、といういわゆる「ルマン式スタート」が採用されていました。


このフィギュアは特定のドライバーをモデルにしたものではないようですが、1950年代のルマンで、愛車に向かって全力疾走するドライバーの姿を再現しています。




1954年のルマンで、Froilan GonzalezとMaurice Trintignantのドライブで見事優勝を飾った、Ferrari 375 Plus(BBR製)で往時の姿を再現してみました。


BBRはレジン製の高級ハンドメイドミニカーのトップメーカーですが、これはダイキャスト製のミニカーです。エンジンやコクピット内も精密に再現してあります。



③ Jo Siffert (1936~1971 )
ジョー・シフェールは、1960年代から70年代初頭にかけてF1やスポーツカーレースで活躍したスイス人ドライバーです。

1962年にF1にステップアップしてから1967年までは目立った成績を残せずにいましたが、Lotus 48Bという戦闘力のあるマシン(Rob Walker Racing Team)を手に入れた1968年のイギリスGPで初優勝を遂げ、スイス人として初のF1優勝者となりました。
1970年のMarchを経てBRMに移籍した1971年シーズンでは、オーストリアGPで2勝目を挙げ、ドライバーズタイトルでも4位に食い込む活躍を見せました。

スポーツカーレースでは、1967年の途中からポルシェワークス入りし、1968年は年間3勝、ルマンでPP、1969年は10戦中6勝を挙げポルシェのマニュファクチャラーズタイトル初制覇に貢献、1970年も年間3勝と、ポルシェのエースとして大活躍しました。

しかし将来のさらなる活躍を期待されていた矢先、1971年10月にブランズハッチで開催されたノンタイトルのF1レース中にシフェールのBRM P160はコントロールを失ってコースわきの土手に激突、シフェールは横転・炎上したマシンから脱出できず35歳の若さで天国に旅立ってしまいました。


1963年には、自身のチーム(Shffert Racing Team)から、赤いLotus 24 BRMを駆ってF1に参戦していました。


最後のシーズン1971年の愛機BRM P160


シフェールのPorsche 917K


1970年のニュルブルクリンク 1000kmを走るシフェールのPorsche 908/3.


Le Mans Miniatures社のこのフィギュアは、まだ自分のプライベートチームからF1に参戦していた1963年シーズンの姿を再現したものと思われます。




このフィギュアの元になった写真と思われる、1963年フランスGPでのショットです。


本来は上の写真にある赤いLotus 24 BRMと組み合わせるべきですが、そんなマイナーなものはさすがに1/18では発売されていないので、1963年のF1チャンプ ジム・クラークのLotus 25(Spark製)と組み合わせてみました。






後日ご紹介する、独Figurenmanufaktur社から発売されているジム・クラークのフィギュアと組み合わせてみました。
実際に1963年のパドックで、こんなシーンがあったかもしれませんね。



④ Jacky Ickx (1945~ )
ジャッキー・イクスは、1960年代から80年代にかけてF1やスポーツカーレースで活躍したベルギー人ドライバーです。
F1では、1969年のブラバムと1970年のフェラーリでのシリーズ2位が最高位ですが、ルマン24時間レースでは1969年、1975年、1976年、1977年、1981年、1982年と6度も優勝を遂げており、「ルマンのキング」と呼ばれています。


1970年のF1でドライバーズタイトル2位に輝いた、イクスのFerrari 312B


1969年のルマンでは、前に述べたルマン式スタートの危険性をアピールするため、ゆっくり歩いてGT40に乗り込み、最後尾からスタートしたにも関わらず、2位のPorsche 908をわずか130m差で振り切って優勝しました。


1975年のルマン優勝車Mirage GR8


1976年のルマン優勝車 Porsche 936


1977年のルマン優勝車 Porsche 936/77


1981年のルマン優勝車 Porsche 936/81


1982年のルマン優勝車 Porsche 956LH


Le Mans Miniatures社のこのフィギュアは、イクスがルマンで初優勝した1969年の姿を再現したものです。


本来なら、1969年のルマン優勝車Ford GT40 #6と並べるのが筋ですが、あいにく所有していないので、1968年の優勝車 #9(Spark製)でご勘弁を。ゼッケン以外はほとんど同じ外観です。





⑤ Henri Pescarolo (1942~ )
アンリ・ペスカローロは、1960年代から1999年まで長きに渡って活躍したフランス人ドライバーです。
特に耐久レースで強みを発揮し、ルマン24時間レースには1966年から1999年まで33回出場という最多記録を保持し、1972年~74年にはマトラで3連覇、1984年にもヨースト・レーシングのPorsche 956で優勝と4度の優勝を遂げています。
現役引退後は2000年に自身のチーム「ペスカロロ・スポーツ」を結成し、ル・マン24時間レースやル・マン・シリーズに参戦しています。


マトラ悲願のルマン優勝を遂げた、1972年のMatra-Simca MS670


連覇を遂げた1973年のMatra-Simca MS670B


3連覇を果たした1974年のMatra-Simca MS670C


ペスカローロ4度目のルマン優勝を遂げた1984年のPorsche 956


Le Mans Miniatures社のこのフィギュアは、ペスカローロのマトラ時代の姿を再現したものですが、ひげ面の本人の特徴を良く捉えています。




Sparkが1972年~74年のルマン優勝車を全て1/18で再現してくれているので、並べてみました。
1972年のMS670




1973年のMS670B


1974年のMS670C
2014年06月21日 イイね!

ドライバーフィギュアの世界 Part 1(1/18スケール その1)

年明けから大きな大会の事務局業務に忙殺され、みんカラブログの方もかなり手抜きになっていましたが、大会の方も先月無事成功裏に終了し、やっと心の平安を取り戻したRosso Alfaです。
またぼちぼち「ミニカーで辿るレーシングアルファの歴史」シリーズも再開したいと思っておりますが、新シリーズとして「ドライバーフィギュアの世界」をお送りしようと思います。

何度も書いたように、私の1/43ミニカーコレクションは、その時代のサーキットの雰囲気を再現するため、レーシングカーだけでなくその時代に裏方役として活躍したトランスポーターやサポートカーも一緒にコレクションしているのが特徴ですが、1/18等の大スケールになるとトランスポーターやサポートカーはほとんど発売されていないし、有っても巨大なものになってしまい現実的ではありません。
そこで、ミニカーの傍で花を添える役として、ドライバーのフィギュアもぼちぼち集めてきました。
気が付くと結構な数になっているので、これから何回かに分けてご紹介したいと思います。
先ずは第1弾として、Racing Dioramics社の作品2体とEndurance社 の作品3体をご紹介します。

Racing Dioramicsは米国のミニカー工房で、顧客の注文に応じてキットを製作したりジオラマ仕立ての作品を製作したりしている所のようです。
1/18のドライバーフィギュアもDan Gurney、Bruce McLaren、Ken Miles、Mark Donohue、Mario Andretti、の5体が発売されていますが、いずれもごく少量の生産ですし、私が購入した10年くらい前にはすでに前3者は絶版になっていました。

① Mark Donohue (1937~1975)
マーク・ダナヒューは、60年代から70年代初めにかけて活躍した代表的アメリカ人ドライバーの一人です。
彼は非常に守備範囲が広く、ストックカー、スポーツカー、インディーカー、フォーミュラカー(F1)のあらゆる分野で活躍し、USRRCチャンピオン2回、Trans-Amチャンピオン3回、Can-Amチャンピオン1回、デイトナ24時間レース優勝、インディー500優勝、等々の輝かしい戦歴を残しています。
惜しくも1975年のF1オーストリアGPのプラクティス中に事故死しましたが、今でも人気の高い偉大なドライバーです。


彼のレース歴のハイライトの一つは、Penske Sunoco CamaroによるTrans-Amレースでの大活躍でしょう。1967年は3勝してシリーズ2位でしたが、1968年は13戦10勝の圧倒的強さでチャンピオンになり、翌1969年も6勝して連覇を果たしました。また、1971年にもAMC Javelinで三度目のTrans-Amチャンピオンになっています。
これは1969年のマシンです・


Sunoco McLaren M16B Offiyで1972 のIndy 500にも優勝しました。


彼はヨーロッパのレースでも活躍しました。
Ferrari 512Mで、1971年のDytona24時間に3位入賞。


Racing Dioramicsのフィギュアは本人の特徴を上手くとらえた良い出来です。
レーシングスーツのスポンサーロゴから判断するに、多分Porsche 917/30を駆って8戦6勝という圧倒的強さでチャンピオンを獲得した1973年のCam-Amシリーズの姿を再現している物と思われます。




米国EXOTO社製のPorsche 917/30と並べてみました。


独CMC社と並ぶ超精密1/18ミニカーの雄EXOTOだけあって、内部構造も量産ミニカーとは思えないすさまじい再現度です。



② Mario Andretti (1940~ )
マリオ・アンドレッティというと、我々日本人には最強のウイングカーLotus79を駆って年間6勝を挙げ、1978年のF1チャンプを獲得したイメージが強烈ですが、Indy 500、ストックカーレース(NASCAR)のDytona 500とF1チャンプをすべて制覇した唯一のドライバーであり、スポーツカーレースにおいてもセブリング12時間レースで3勝、デイトナ24時間レースで1勝等々、オールラウンドに活躍したドライバーです。
1982年をもってF1から引退後も、アメリカにもどって1994年までインディーカーレース(CART)にレギュラー参戦し、1984年には4回目となるCARTのタイトルを獲得。その後も2000年までル・マン24時間レースに参戦と、長きにわたってアメリカとヨーロッパの大レースで輝かしい成績を残した、アメリカを代表する偉大なレーシングドライバーです。


1968年のSebring 24時間で優勝を飾ったマリオのFord Mk. IV


1976年の日本GP(Fuji SW)で、豪雨の中ロータスに5年ぶりの優勝をもたらした、マリオのLotus 77


1978年シーズンを席巻したマリオのLotus 79


Racing Dioramicsのこのフィギュアも、なかなか良い出来です。
F1時代ではなく、もう少し前のスポーツカーレースでの姿を再現したものと思われます。




EXOTO社製の1968年のSebring 24時間優勝車Ford Mk. IVと並べてみました。







次のDTMドライバートリオは、英国Endurance製の1/18フィギュアです。
Endurance社は後日紹介予定のもっと大スケール(1/9位?)のフィギュアで有名なメーカーですが、1/18も何体か発売していたようです。
どのくらいの種類があったのか全貌が不明ですが、現在ではすべて絶版です。HPも見当たらないので、ひょっとしたらメーカーそのものも倒産しているかも。

③ Alessandro Nannini (1959~ )
アレッサンドロ・ナニーニはそのイケメンな顔立ちと、1988~1990年シーズンのBeneton F1での活躍や、1990年のヘリコプター事故で右腕切断の重傷を負うも縫合手術とその後のリハビリに成功してレースに復帰し、DTMでのアルファ大活躍の一翼を担ったことで日本でも人気のドライバーです。
その後もBTCCなどのツーリングカーレースで活躍し、1997年に引退、現在は自身の名を冠した喫茶店チェーンを世界的に展開しているそうです。


1989年シーズンのF1を戦った、ナニーニのBeneton B188


1994年シーズンのDTMを戦った、ナニーニのAlfa Romeo 155 V6 TI


1995年シーズンのDTM/ITCを戦った、ナニーニのAlfa Romeo 155 V6 TI


Endurance社のフィギュアも、どれもよく特徴をとらえた出来です。
マルティニがスポンサーについた1995年か1996年シーズンの姿を再現したものと思われます。




UT社製の1995年式155 V6 TIと一緒に並べてみました。


④ Bernd Schneider (1964~ )
ベルント・シュナイダーは、主にDTMで活躍したドイツ人ドライバーです。
1987年にドイツF3チャンプになった後1988年からF1にステップアップするも、戦闘力のないザクスピードやアロウズのマシンで鳴かず飛ばずの成績しか上げられず、1992年からDTMに参戦し、以後メルセデスのワークスドライバーとして、1995年、2000~2003年、2006年の5度もDTMシリーズチャンプに輝き、”Mr. DTM"と呼ばれています。
DTMが中断していた1997年~1999年には、FIA-GT選手権やルマン24時間レースなどにも参戦し、1997年のFIA-GT選手権チャンプにもなっています。


1995年のDTMチャンプマシン Mercedes C-Class


1997年のFIA-GT選手権で11戦6勝を挙げてチャンピオンに輝いたMercedes-Benz CLK GTR


2006年のDTMチャンプマシン AMG-Mercedes C-Klasse 2006


Enduranceのフィギュアーは、1994~1996年のDTM/ITC時代の姿を再現したものと思われます。



シュナイダーが最初のDTMタイトルを獲得した、1995年のMercedes C-Classの1/18ミニカー(UT製)と並べてみました。



⑤ Klaus Ludwig (1949~ )
クラウス・ルドヴィッヒはドイツ出身のレーシングドライバーで、ツーリングカーが盛んなドイツで20年以上に渡ってトップに君臨していたドライバーです。
ルドヴィッヒの略歴や戦績については、DELTA.rxさんのブログに上手くまとめられているのでご参照ください。


ルマン24時間では、1979、1984、1985年とヨーストのポルシェで3度の総合優勝を飾っています。


1994年のDTMでは、アルファのラリーニやナニーニとの接戦を振り切ってシリーズタイトルを獲得しました。


1995年からはOpelに移籍し、Opel Calibra V6 4x4でDTMに参戦しました。


Enduranceのフィギュアーは、元F1チャンプ ケケ・ロスベルク(Keke Rosberg)のレーシングチームOpel Team Rosbergに所属していた、1995年シーズンのDTMでの姿を再現したものと思われます。
イケメンの多いレーシングドライバーの中にあって、ルドヴィッヒのオッサン顔には親しみが持てます(笑)。




UT製のOpel Calibra V6 4x4と並べてみました。


プロフィール

「4Cで広域農道攻めてたら、ミッションのオーバーヒート警告が出て(ミッション油温計は130℃😱)セーフモードに入ってしまい、パドル操作を受け付けなくなった😰 クールダウンして再始動したら正常に復帰したけど、暑過ぎです😓」
何シテル?   07/13 16:41
セクシーな赤いイタリア娘をこよなく愛するRosso Alfaです。 ちょっと古めのレーシングカーとそのサポートカー、トランスポーターのミニカー収集も趣味の一つ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

アームロッカーズ 電動消音バルブ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/08/18 04:41:37
ANCEL バッテリー・モニター 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/09 21:30:54
C3に「ONE LAP CORT(ワンラップコート)」施工しました! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/15 22:32:35

愛車一覧

アルファロメオ ジュリア アルファロメオ ジュリア
私も来年古希の歳を迎えますので、まだ元気に車に乗れる内にアルファ最後の純内燃機関、後輪駆 ...
アルファロメオ 4C アルファロメオ 4C
営業さんと話をしてから1年2か月、平成27年1月27日やっと納車となりました。 全世界1 ...
マツダ アクセラスポーツ(ハッチバック) マツダ アクセラスポーツ(ハッチバック)
息子が都内転勤の為に車を手放さざるを得なくなったので、前車のジュリエッタを売却して、1年 ...
アルファロメオ ジュリエッタ アルファロメオ ジュリエッタ
11年、12万km乗った156(2.5V6,6MT)から、2012年3月にジュリエッタQ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation