私のブログデビュー記事で
ジュリエッタに乗り換えた経緯を、そしてその後のブログ記事でアメリカ駐在時代に乗っていた
アルフェッタGTV6と
プジョー505の思い出について書きましたが、私の所有車の歴史をBS日テレの人気番組「おぎやはぎの愛車遍歴 No Car, No Life」風に紹介すると・・・・・、
24歳 カローラ レビン(3代目 TE71型)
28歳~29歳 訳あって自転車生活
29歳 アルフェッタGTV6+プジョー505ディーゼル
31歳 ホンダCR-X(2代目)
33歳 プリメーラTe(初代 P10型)
34歳 プリメーラTe+スズキ カプチーノ
40歳 レガシーツーリングワゴンGT-B(2代目)+CR-Xデルソル
43歳 アルファロメオ156 V6 2.5+レガシーツーリングワゴンGT-B
44歳 アルファロメオ156 V6 2.5
53歳 アルファロメオ156 V6 2.5+スイフトスポーツ(2代目 ZC31S型)
55歳 アルファロメオ ジュリエッタQV+スイフトスポーツ
・・・・・となります。なお、プジョー505以外は全てMTです。
この中で車として良い車だったなと思うのは、プリメーラ、レガシー、アルファロメオ156の3台ですが、深く記憶に残っていて愛着のある車となると、独身時代に夜な夜な岐阜の山道を駆け回って車の運転というものを教えてくれたカローラ レビン、妖艶な悪女アルフェッタGTV6と11年12万km連れ添った可愛い古女房アルファロメオ156です。
前置きが長くなりましたが、今回は唯一両方に名前が挙がってくるアルファロメオ156の思い出について書いてみます。
私が43歳の頃、CR-Xデルソルで夜の田舎道を走行中に急に飛び出してきたイタチ(?)を避けようとして自爆事故を起こしてしまい、車は全損、自分は背骨の圧迫骨折で1ヶ月半入院となってしまいました。
退院してから、デルソルの代わりの車としてトヨタのMR-Sを買う気になって、奥さんと一緒にトヨタのディーラーに見に行こうとしたのですが、途中にアルファのディーラーがあったのが運命の分かれ道・・・・(笑)。
当時車雑誌などで156を見て少々気になる車だったので、「ちょっと覘いてみようか」と立ち寄ったのが運のつき、ショールームに置いてある実物の真っ赤な156はメッチャ美人でエレガントじゃないですか~。
完全に一目惚れ状態で、MR-Sなんかどこかに吹っ飛んで(笑)、後先考えずにその場で「これ買います」とハンコを押してしまいました。
店に希望のV6 MTで赤の在庫車があったので、すぐに納車となってルンルン気分で乗っていたら1ヶ月後に悲劇が~~~。
奥さんが運転中に横からぶつけられ、幸い奥さんは無傷だったけど車は1ヶ月で廃車(涙)。
でも、不幸中の幸いで新車特約付きの車両保険に入っていたので、追金なしでまた新車の156が来ました。
1ヶ月で2台156を買ったのは多分私だけでしょう(笑)
2台目の156はそんな不幸に会うこともなく、それから11年12万kmの長きにわたって付き合うことになりますが、ちょうどその時期は、親父が亡くなったのを契機に19年間勤めていた会社を退職して岡山に戻り、零細個人事業主として今の仕事を始めた時期と重なっています。
本物の奥さんと一緒に私の第2の人生を支えてくれた伴侶ともいえます。
今回この記事を書くために156の写真を探したのですが、何と2枚しか見つけることができませんでした。
子供たちもだんだん大きくなって親と遊んでくれなくなったので、昔に比べて写真を撮る機会が少なくなってきたということもあるのでしょうが、新しい生活や仕事でバタバタしていて、愛車の写真まで気が回っていなかったということでしょうか・・・・。
これだけ乗り続けたことからもわかるように、156は最後まで飽きの来ない車でした。
特別凄い性能がある訳でもないし、車体剛性や足回りなどはプリメーラやレガシーの方が優れているんじゃないかと思いますが、不思議と運転して楽しいし癒される車でした。
何故そうなのかということを文章で表わすのは中々難しいのですが、最大の魅力はその美しいスタイルとエンジンじゃないかと思います。
156のエクステリアデザイン、特にワルター・ダ・シルバが手掛けた初期型のデザインは、誰が見ても美しくエレガントだと思う歴史に残る傑作デザインだと思います。
私の中では今でも世界の3大美女セダンは、ジャガーXJサルーン(アルミボディーになる前の奴)、マセラティー クワトロポルテ(先代)とアルファロメオ156です。
搭載されているV6エンジンも本当に気持ちいい回り方をするエンジンでした(燃費は悪いけど・・・・)。
特に、高回転域まで回したときの官能的な音は何回聞いても痺れます。
今乗っているジュリエッタQVはほとんどすべての面で156より優れており、V6と比べて鼻先が軽いので回頭性もいいし、高速域の安定性などは156より飛躍的に進歩していますが、こと官能性という面だけは156には及びません。
性能には関係ないけど、普通に乗っていて気持ちいいという面ではこれは重要な要素だと思うのですが・・・・・。
どん底品質の時代のアルフェッタGTV6と違って、156の頃には品質がかなり向上していたので、路上で突然エンコとかボディーが錆びたなんてことはさすがにありませんでしたし、2回目の車検(5年5万km)まではバッテリーの突然死が1回有った位で何も壊れないし、1回目の車検費用も国産車より少し高い位だったので気を許していたら、2回目の車検で30万円近い請求が来てガビ~ン。
個々の部品の寿命がまだまだ国産車並みとはいかず、距離や年数が経つと色々交換が必要な部品が出てきます。
主なものとしては・・・・、
70,000km位 タイミングベルト、ウォーターポンプ関係一式交換
75,000km位 エアコン冷媒漏れ、クラッチ交換
85,000km位 ABS制御装置のリレーがパンク、ユニット交換になるので高いしABSが効かないだけで普通のブレーキングには支障が無いので、直さずにそのまま使用
94,000km位 燃料ポンプの蓋にクラックが入り燃料漏れ、燃料ポンプ交換
95,000km位 フロントサスから凄い異音発生、フロントスタビ、アッパーアーム、ロアアーム交換
105,000km位 O2センサー交換
111,000km位 右リアウインドウのレギュレーター交換
といった所です。
家事放棄、育児放棄を頻繁に繰り返すアルフェッタGTV6に比べると良い奥さんですが、豊田さんちの奥様のように文句も言わず完璧に家事をこなす訳ではありません(笑)。時々ご機嫌を損ねたり、我儘や駄々をこねられます。
でも、いつまでも美しくて魅力的で所帯じみないので、そんな我儘も許せちゃうんですが・・・・(笑)
本物の奥さんと同様に、私の第2の人生を一緒に歩んでくれた愛しい古女房156、もしチャンスがあったら今度は156GTAと一緒に暮らしてみたいな~。