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2020年07月28日 イイね!

アルファロメオ 4C 空力改善大作戦

アルファロメオ 4C 空力改善大作戦

4Cの空力性能は、メーカー公表値によるとCd(抗力係数)=0.33、CL(揚力係数)=-0.05とのことです。CL=-0.05ということは、ノーマル4Cは走行中リフトを発生していないけどダウンフォースもほとんど発生していないということになり、高速安定性の向上やサーキットのラップタイム短縮のためには、もう少しダウンフォースが欲しい所です。


一番手っ取り早くダウンフォースを得る方法は大きなリアウィングを取付けることで、サーキットを走る4C乗りの皆さんの中でも羽根をはやしている方が何人もおられますが、私としてはこれは最後の手段として取っておいて、先ずは4Cの美しいオリジナルデザインをできるだけ変えずにダウンフォースを得る方法はないものかと思っておりました。

昨年、米国の4C掲示板4C- FORUMS.comを覗いていたら、私と同じ考えで4Cのダウンフォース増強を議論している興味深いスレッドを発見しました(こちら)。
スレ主のcipsonyさんはルーマニア在住の4C乗りでサーキットも走る方ですが、車の上面を流れる気流と下面を流れる気流の圧力差でダウンフォースを得るグラウンドエフェクト効果をもたらすチューニングパーツを検討しておられ、コンピューター風洞でシミュレーションを行うだけでなく、実際自分でアルミやカーボンで下図のような部品を試作して自分の4Cでテストしています。
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彼はショップのオーナではなく単なる愛好家ですが、希望者には販売も行っているので(こちら)、(こちら)、(こちら)、(こちら)、早速個人的にコンタクトしてCFサイドディフューザーとCFセンター延長ディフューザーを購入しました。
これらを中心に空力改善大作戦を決行しましたのでご紹介します。

1. CFサイドディフューザー
4Cのリア下面中央部にはアルミ製のディフューザーがありますが、両サイドはむき出しなので、この部分を塞いでディフューザーとして機能するようにするパーツです。
ウエットレイアップのカーボン製です。
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広島の秘密基地SpRさんで取付作業中。
フィッティング具合は中々良好です。
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それぞれ4隅を4本のビスで取付けますが、既存のパネルと共締めでない所はこのようなアルミ製のブラケットが付属しています。
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取付完了状態です。

私のリアタイヤは265/35 R18なのでノーマルよりかなり太いですが、干渉とかも全くありません。
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2. CFセンター延長ディフューザー
センターディフーザーをさらに後方に延長するパーツです。
これもウエットレイアップのカーボン製です。
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既存のパネルの取付けネジと共締めで固定する構造ですが、5分くらいで簡単に脱着出来るので、バラして持って行ってサーキットのピットで装着できます。
車検にも通らないし、こんなの付けて公道を走ったらすぐにバキバキになりそうなので、これはサーキット専用品ですね。
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3. ゴム製サイドスカート
グラウンドエフェクト効果を最大限に発揮させるためには、できるだけ車高を下げると共にサイドから車体下面に流入する気流を防ぐ必要があります。
これを最も突き詰めたのが、フラットボトムになる前のウィングカー時代のF1が装備していた常に路面と接しているスライド式のサイドスカートですが、公道を走る車では実現困難なので、最小限のグラウンドクリアランスを保ったサイドスカートが有効です。
Cipsonyさんもサーキット用の脱着式CFサイドスカートを販売していますが、ノーマル車高用なので私の4C ではグラウンドクリアランスが小さくなり過ぎるし、できれば公道走行でも使用したいので、4Cのフロイントバンパー下に装備されている純正ゴム製スポイラーを流用したサイドスカートを装着しました。
両サイドに装着するためには純正スポイラーが4本必要です。
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私の4Cの車高では、グラウンドクリアランスは55mm位です。
ギャップやうねりのある路面を高速突破すると時々路面と接触してザッという音が聞こえますが、ゴム製なので問題なしです。コンビニやGSへの出入りも特に問題なしです。
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4. タイヤストレーキ
最近の車にはタイヤの前にストレーキを装備している車が結構あります。
私のメインカーのアクセラにもこんなゴム製のストレーキが装着されています。
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サイドスカートに使った純正ゴムスポイラーが少し余ったので、流用して前タイヤ前にストレーキを装着しました。
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5. カナード
これはCipsonyさんとは関係なく、英国Reverie社の製品です。私はALFA9 supply(こちら)から購入しました。
本来はLotus Elise/Exige S2用ですが、何故か4Cのフロントバンパーにも使えます。
オートクレーブ成形の高品質なドライカーボン製です。
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本来はM5のボルト/ナット4本で固定することになっていますが、このままでは車検に通りそうもないし歩行者に接触すると危険なので、公道走行時には簡単に取り外せるようにM5のブラインドナットをバンパーに埋め込みました。
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このままでもあまり違和感はないですが、赤にアルマイト処理されたアルミ製の飾りボルトを装着してやれば更に目立たなくなります。
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カナード装着状態です。
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隙間なくバンパーに接するように装着すると位置も角度も選択の余地がないですが、Porsche 997 GT3 RS4.0の純正カナードと比較すると、角度もホイールアーチとの位置関係もほぼ同等なので、Lotus用の流用品だけど結果オーライかな?
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以上の空力改善を図った結果ですが、センター延長ディフーザーなしの状態でも高速域では効果を体感できます。
私の4Cは、フロントのキャスター角を寝かせるアライメント変更とリアアームのピロ化により(こちら)、ノーマル状態よりも直進安定性や高速コーナーの安定性がかなり向上しているのですが、高速域の安定性がさらに盤石になりました。
ダウンフォースは速度の2乗に比例して増大するので、踏めば踏むほど車がどんどん路面に吸い付いていく感じで安定性が増して行き、全く恐怖感がありません。自制しないと免許がすぐなくなりそうです(笑)。
もちろんGTウィングで得られるほどの強大なダウンフォースではないので、サーキットのラップタイムにすぐに結び付くかどうかは分かりませんが、安心感と安全マージンは確実に増大したと思います。

Posted at 2020/07/28 16:11:10 | コメント(6) | トラックバック(0) | 4Cのこと | クルマ

プロフィール

「4Cで広域農道攻めてたら、ミッションのオーバーヒート警告が出て(ミッション油温計は130℃😱)セーフモードに入ってしまい、パドル操作を受け付けなくなった😰 クールダウンして再始動したら正常に復帰したけど、暑過ぎです😓」
何シテル?   07/13 16:41
セクシーな赤いイタリア娘をこよなく愛するRosso Alfaです。 ちょっと古めのレーシングカーとそのサポートカー、トランスポーターのミニカー収集も趣味の一つ...
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