• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Rosso Alfaのブログ一覧

2021年05月04日 イイね!

ドライバーフィギュアの世界 Part 9(真の1982年F1チャンプ ディディエ・ピローニ)

ドライバーフィギュアの世界 Part 9(真の1982年F1チャンプ ディディエ・ピローニ)

お籠りGWを利用して、前回のエレ・ニースに引き続いてネタを仕込みましたので連チャンでアップ致します。
Part 9のテーマは、1982年の不幸な事故が無ければ、アラン・プロストよりも前にフランス人初のF1チャンプに輝いていたであろう悲運のレーシングドライバー、ディディエ・ピローニです。


alt

ディディエ・ジョゼフ-ルイ・ピローニ(Didier Joseph-Louis Pironi 1952~1987年)は、レーサーだった異母兄の影響で20歳からレース活動を開始しました。
エルフのバックアップを受けてフォーミュラ ルノーに参戦したピローニは、1976年にフォーミュラ ルノー欧州選手権のチャンピオンになりました。
alt


また同年のルマン24時間レースにもクレーマーレーシングから初参戦し、Porsche 934で総合19位、GTクラス4位の成績を収めました。
alt


翌1977年はヨーロッパF2選手権に参戦し(シリーズ3位)、またモナコGPの前座として開催されたF3レースで優勝し、F1関係者の注目を集めます。
この活躍とエルフの後押しにより、翌1978年にTyrrellからF1デビューが決定しました。

モナコGPのF3レースで優勝したピローニのMartini Mk.21/Toyota。
alt


同年のルマンにもRenault A422で参戦しました(結果はDNF)。

alt


1978年のF1デビューシーズンは、Tyrrell 008で第2戦のブラジルGPで早くも6位入賞を果たし、これを含めて5位2回、6位3回入賞して年間ランキング15位でシーズンを終えます。
alt


alt


この年もルマンにRenault A442Bで参戦しますが、Didier Pironi/Jean-Pierre Jaussaud組の2号車がルノー悲願のルマン初優勝を果たします。

alt


alt


翌1979年も引き続きTyrrellからF1に参戦します。
Tyrrell 009の戦闘力不足に苦しみながらも、第6戦ベルギーGPでの初表彰台(3位)を含め、3位2回、4~6位各1回で前年度を上回るランキング7位でシーズンを終えました。
alt


翌1980年は、リジェからのオファーを受けて移籍しますが、競争力のあるLigier JS11/15を得て第5戦ベルギーGPで初優勝を果たすなど活躍し、8度の入賞(うち初優勝をはじめ表彰台5回)・2PP・2FL、ランキング5位でシーズンを終えるという飛躍の年になりました。

チームメイトのジャック・ラフィーとの2ショット。
alt


リジェの総帥ギィ・リジェと何やら真剣に話し込むピローニ。
alt


ピローニが駆るLigier JS11/15。
alt


alt


この年のルマンはBMWフランスチームからBMW M1で参戦し、総合14位、IMSAクラス3位に入賞しました、
alt


alt


翌1981年は、前年の活躍が評価されフェラーリに迎えられジル・ヴィルヌーブとコンビを組むことになりますが、フェラーリ初のターボカー126CKの熟成不足に苦しみ、4位1回、5位3回、ランキング13位の不本意な成績に沈みました。

エンツォ・フェラーリと写真に納まる、ヴィルヌーブとピローニ。
alt


ピローニの駆るFerrari 126CK
alt


alt


運命の1982年もフェラーリ―でF1シーズンを迎えます。
大幅に戦闘力が向上したニューマシン126C2を駆って、第4戦サンマリノGPでフェラーリ移籍後初優勝を遂げますが、後続を大きく引き離してヴィルヌーブとピローニが1・2体制になった時にピットから出た“SLOW”のサインを見て、チームオーダーが出たと思ったヴィルヌーブをピローニが最終ラップでパスして優勝したことでヴィルヌーブが大激怒。チーム内に険悪なムードが漂います。

続く第5戦ベルギーGPで、予選2日目終了直前にピローニが自分のタイムを上回ったことを知ったヴィルヌーブは急遽タイムアタックに再出撃しますが、スロー走行中のヨッヘン・マス車に追突し、シートごと地面にたたきつけられて死亡してしまいます。
タラレバの話になりますが。前戦でのピローニとの確執がなかったらこの悲劇は起きなかったかもしれません。

ヴィルヌーブ亡き後、ピローニは好調を維持し続け、第11戦フランスGP終了時点では9ポイント差でランキングトップに位置していましたが、第12戦ドイツGPで今度はピローニ自身に不幸が襲い掛かります。
豪雨で視界不良のホッケンハイムリンクの土曜日午前中のフリー走行中、直線で280km/h位のハイスピードで走行中のピローニ車が、アラン・プロストのルノーの後輪に乗り上げて宙を舞い、地面にたたきつけられて大破した車に押しつぶされて両足を複雑骨折する大怪我を負ってしまいます。
結果的に1982年シーズンは、Williams FW08に乗るケケ・ロズベルクにチャンピオンの座を奪われ2位で終わりました。

ヴィルヌーブとピローニのツーショット。
alt


ピローニの駆るFerrari 126C2.
alt


alt


alt


ドイツGPの事故でクラッシュしたピローニ車。
alt


事故後F1への復帰を模索しつつパワーボートレースの世界に進出したピローニですが、1987年のパワーボート世界選手権の最中に高速で転覆し、クルー2名とともにあの世に旅立ってしまいました。合掌
alt


ピローニの1/18スケールフィギュアは、Le Mans Miniatures社から素晴らしい出来のものが発売されています。
最近の同社のフィギュアは、本人の特徴を非常にうまくとらえているものが多いのですが、これもピローニそっくりです。
alt


alt


alt


1978年のルマンでルノーに悲願の初優勝をもたらした、Renault A442B #2(Norev製)と並べてみました。
alt


alt


alt


1980年のルマンにBMWフランスから参戦したBMW M1 #83(Minichamps製)と並べてみました。
alt


alt


alt


ピローニというとやはりFerrari 126C2というイメージなので、GP Replicas製の126C2と並べてみました。
alt


alt


1982年というとエンツォももう84歳の高齢なので、こんな光景は現実にはなかったかもしれませんが、Scale Figures社製のエンツォのフィギュアと一緒に並べてみました。

alt



このシリーズは過去にこんな記事をアップしていますので、ご興味のある方はお暇なときにご覧ください(表題をクリックすると記事にリンクします)


ドライバーフィギュアの世界Part 1 (1/18スケール その1)
ドライバーフィギュアの世界Part 2 (1/18スケール その2)
ドライバーフィギュアの世界Part 3 (1/18スケール その3)
ドライバーフィギュアの世界Part 4 (1/12スケール)
ドライバーフィギュアの世界Part 5 (伝説のアルファドライバー タツィオ・ヌヴォラーリ)
ドライバーフィギュアの世界Part 6 (史上最高のドライバー ファン・マヌエル・ファンジオ)
ドライバーフィギュアの世界Part 7 (フライング・スコット ジム・クラーク)

ドライバーフィギュアの世界Part 8 (ブガッティの女王 エレ・ニース)

プロフィール

「@さら♂ さん、ネットで検索してみると車高調のシャフトが折れた例は結構見つかりますね。 ゴツい造りの純正ショックが1本当たり8.4kgもあるのに対してナイトロンは5.4kgと圧倒的に軽い分強度的な余裕が少ないのかもですね。」
何シテル?   10/30 20:53
セクシーな赤いイタリア娘をこよなく愛するRosso Alfaです。 ちょっと古めのレーシングカーとそのサポートカー、トランスポーターのミニカー収集も趣味の一つ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2021/5 >>

       1
23 45678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

リンク・クリップ

アームロッカーズ 電動消音バルブ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/08/18 04:41:37
ANCEL バッテリー・モニター 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/07/09 21:30:54
C3に「ONE LAP CORT(ワンラップコート)」施工しました! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/15 22:32:35

愛車一覧

アルファロメオ ジュリア アルファロメオ ジュリア
私も来年古希の歳を迎えますので、まだ元気に車に乗れる内にアルファ最後の純内燃機関、後輪駆 ...
アルファロメオ 4C アルファロメオ 4C
営業さんと話をしてから1年2か月、平成27年1月27日やっと納車となりました。 全世界1 ...
マツダ アクセラスポーツ(ハッチバック) マツダ アクセラスポーツ(ハッチバック)
息子が都内転勤の為に車を手放さざるを得なくなったので、前車のジュリエッタを売却して、1年 ...
アルファロメオ ジュリエッタ アルファロメオ ジュリエッタ
11年、12万km乗った156(2.5V6,6MT)から、2012年3月にジュリエッタQ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation