
ミニキャブ等三菱の軽自動車に使われているエンジンです。
とうとう人の車のタイベル交換引き受けてしまう程に自信過剰になってしまいました。

下調べしてみると、クランクプーリー 押さえるSSTとして、このような物があります。
70φ/82φという寸法が公表されていたので、それっぽいのを作りました。

現物合わせ、かつその辺に転がってたやつで作ったので、バールの先端に異物のついたまるでシドのおもちゃのような物。
70φの先端にM8だかM6のボルトを溶接。
最近200V引っ張ったので家でも強固な溶接が可能になりました。

では、作業に移ります。
まず、フロントをラダーに乗せてスペース確保。ほぼ車体下部からの作業です。
クリップとボルト(スパナ10)4本でとまってるセンターのアンダーカバーを外すと補機類登場。
エンジンオイルとクーラントは抜いておきます。

クランクプーリー 外れないとどうしようもないので、真っ先にボルト緩めに掛かります。
プーリー内側に突起があるので、そこに治具を引っ掛けて周り止め。17ミリのソケット+ブレーカーバーで中のボルトを緩めます。
すぐ後ろがフレームの為、インパクトは入りません。
緩んだことを確認したら、補機ベルト外します。

まず助手席側にあるエアコンのコンプレッサー?パワステ? これはガイドプーリーみたいなやつのステーの17のボルト(赤矢印)緩めて上側に付いてるテンションボルト(青矢印スパナ12)を緩める。
本体自体も邪魔になるので、緑丸の取り付けボルト3本外して避けておきます。
オルタは上側からテンションボルトの押えを緩めてテンションボルトを緩める。

一番運転席側のやつはプーリーの取り付けナット緩めて、テンションボルトを緩める。 このプーリー自体も邪魔になるので、ステーごと外します。

ウォーターポンプのプーリー
M6が4本ですが、くるくる回ってしまうので、ボルトとボルトの間に棒を入れて周り止めしながら全部緩める。一発緩めばあとは手で外せます。

これでタイベルカバー外せます。
1箇所だけ長いボルトです。

ご開帳。
丸付けてるセンサー外して避けときます。
クランクの下のやつはオイルポンプです。

クランクの合いマークとオイルポンプの合いマーク
切り欠きとボッチを合わせます。

カムはわかりにくいですが、上から見てプーリー側面の切り欠きと、カバーの切り欠きを合わせます。
この3点が合うまでくるくる回します。
合いマークあったら、ベルトとプーリー等の適当な所にペンで線を書いておきます。
この線を新しいベルトの同じ位置に転写する事で、ベルトのコマずれ防止をより確実に出来ます。

準備が整ったら、覚悟を決めて。 テンショナーのナットを緩めて、手でプーリーを押し上げるとベルトが緩むので、その位置でプーリー固定。これでベルトが外せます。

ちなみに、バランサーと言うものの周りどめ。
こちらのボルト(スパナ12)を外してドライバー等を刺しておきます。合いマーク適正位置なら65ミリ入り、クランク回した時に正回転5〜6歯ほどでロック、逆回転2歯ほどでロック。といった具合になります。
思い出したくないですが、8ミリのドリルのキリを突っ込んでたら破断してこの中(エンジン内)に滞在するという事件が起きました。
顔面蒼白。
ミッション降ろしとかエンジン載せ替えとか考えつつ、かたかた揺すってたらオイルパンの方に落ちる音が。

一か八かオイルパン分離したら 一つはオイルパンから。もう一つはエンジンの奥の方から摘出。
中で更に2等分されてたようです。
オイルパン横付きだったのでボルトを外して 下からジャッキで付いて車体の重み利用して外しました。
精神的に死に掛けた。

オイルポンプ外し。パッキン、オイルシール取り替え。
オイルポンプのギアにも合いマークがあります。左側のギアがバランサーのギア。
わかりにくいですが、ポンチ跡みたいなのを合わせます。

ウォーターポンプ

ベルト。
ベルトは劣化してる感じ無かったけど、
テンショナーはガタつき、ウォーターポンプはきゅっきゅっと引っかかる感じあり。
18万km無交換らしい。

復旧。
テンショナーは緩め状態で仮締め。ベルト付けてからボルト緩めて少し手で下に引っ張りました。そこで本締め。
何回かくるくる回して、合いマークあってるか再確認。
やり忘れがないか一つずつ確認しながら復旧していきましょう。
体勢が苦しいけど、比較的やりやすかった。
エンジンも無事始動。
勉強になりました。
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2020/03/21 21:32:48