むすめよ

ときどき、お前が言ったことばを思い出すよ。

「離婚が成立したら、お母さんのところに半年、お父さんのところに半年住むよ」

それを調停中の（元）妻に話したら

「それは大人の事情を知らないからな」


そうですか。

むすめの希望は叶いませんか。叶えませんか。

むすめにどうやって、離婚を承服させたのですか。

むすめも、こんな嘘つき女に育つのでしょうか。


さて、お前の唯一無二のお母さんを悪く言って申し訳ないけれど、

お前だって、被害者だろう。

どれだけ、お母さんやおばあちゃんに、雁字搦めにされて、

ほんとうのこころを、偽ってきたのかい。


ああ、お父さんはそれを分かるが、もうどうしようもできない。

愚かな・・・



お前は、イエスのことばを習っているだろう。

どうか、イエスのことばを信じて欲しい。


いつか再会するときは、たくさんお話をしたい。


人間とは、愚かを通り越して、愚劣である。

誰一人として、それから免れることはできない。

紙は、そういっているだろう。


悔しい。


いっそ、きれいに世界など、最後の審判などを待たずに

燃やされてしまえばよい。


この醜い人間世界など。



おとうさんは、何もしてやれない。

お前には近づけないから。



夢で会おう。また、そのうち。

でも、そのときでさえ、お母さんがしゃしゃり出て

お前とは何も話ができないのだ。

悲しい。

悲しい。



そう、みんなでよく行った

秋の

京都国立博物館

奈良国立博物館


久しぶりに行ってくるよ。

離婚のことで、とてもじゃあないけど、行く気になれなかったけれど

ちょっと余裕ができてきたんだ。


正倉院も見に行けたらと思うよ。


あの麺屋のうどん（京都も奈良も）

覚えているかい？


・・・