外国のネズミの話とか、
環境破壊が続く、公害が社会問題化している時代に生まれたので
都会よりも田舎のほうがずっと住みやすいと考えた。
大学時代にルソーに惹かれては、ますます田舎暮らしに憧れた。
しかし、実際に田舎に暮らしてみて、ひどいものだと感じている。
ここには人間はいない。田舎とは、思考を放棄した、欲望を満たすだけの動物園だ。
教養も文化もない。
ただ金を得て、欲望を満たすだけ。
すべてはそれのために捧げられる。
職場も学校も。
職場もただ決め事に従って働くだけ。
学校も規則に従うだけ、勉強ができればいいだけ。
無知、無教養。それは文化国の人間ではない。
まるで発展途上国に住んでいるかのよう。
生活環境が物理的に清潔だ、安全だというだけのこと。
都会は監視カメラに、田舎は人間に監視されている。
前者のほうは法規範に従えばあとは自由だ。
後者は、それだけでは足らず、硬直化した社会規範にさえ服従しなければ
安楽に暮らせない。まるで監獄社会だ。
二度と田舎には済まない。
田舎は都会の人間の有意義な休暇の時間を提供する場所でありさえすればいい。
どこまでも田舎を蔑む。それが僕の15年の経験から得られる答えだ。
Posted at 2020/01/26 11:36:23 | |
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ロバの耳 2016 | 日記