2016年04月06日
船にも、青信号、赤信号がある。 いろは丸と明光丸の衝突事件に関して。
青信号が見えたら、そのまま進め。
赤信号が見えたら、右へ舵を切れ。
これが船のルールだ。
その信号はどこについているか。
船の右舷に青信号、左舷に赤信号がある。
船の危険回避は、舵を右に切ること。これは繰り返される海難事故の報道のたびに言われるので、
耳にたこができていることだろう。
福山の鞆の浦の沖合いで、午後11時ごろ、濃霧の海上を長州から京へ向かう、
いろは丸。伊予の大洲藩が所有し、海援隊が借り受けた船。総トン数160トン。
明光丸。瀬戸内海を西行中。ベテラン乗組員が操舵する紀州の軍艦。総トン数880トンあまり。
海難事犯において、
紀州藩は言う。「大型船は動きが遅い。機敏な小型船が回避行動を取るべきだ」
坂本龍馬は訴える。
「いろは丸は、明光丸の、青信号を見た。にもかかわらず、明光丸は舵を右に切って、
本船の航路を遮った」
「そのために明光丸との衝突を回避すべく、いろは丸は舵を左に切った」
紀州藩の言い逃れは、万国公法を取り上げる龍馬らによって打ち砕かれる。
法による捌きが行われた。国際法で。
対向する船の青信号を見れば、対向船の右舷を見ているので、
左側通行にて、そのまま進行、衝突はしない。
赤信号を見れば対向船の左舷を見ているので、左側通行のまま直進すれば、衝突の恐れあり。
即座に右に舵を切り、右側通行にて衝突回避すべし。
なぜなら、左へ進もうとする対向船に対して、左に舵を切れば、対向船に突っ込んでいくことになるから。
しかるにである。濃霧の中、突如現れたいろは丸に驚いて、あろうことか明光丸は右に舵を切った。
直進するいろは丸の航路を、右折にて明光丸が、妨害したのである。
(このあたり、車と似ているから理解しやすいね)
ここで、いろは丸は左へ舵を切るのだが、これは正しかったろうか??
明光丸が直ちに誤りに気づいて、左に舵を戻すと判断したならば、いろは丸の行動が理解できる。
実際のところは、明光丸、いろは丸ともに、北進する形になったところ、明光丸が左へ舵を切ったのである。
もう、どうしようもない。これはまったく理解ができない。そのまま北進すれば、もちろん鞆の浦の瀬に
乗り上げるだろうが、何ゆえに左の明光丸のほうに向かって舵を切るのか。
案の定、明光丸は、いろは丸の右舷に衝突。そののち再び、明光丸はいろは丸に衝突。
2回目の衝突によっていろは丸は沈没。
2回目の衝突は、いろは丸救護のために、船を沿わせようとしたところ、操舵の誤りで激突させたのだった。
紀州の明光丸は、お抱え乗組員でベテランの船長、船員であったにもかかわらず・・・
この慢心によって、紀州藩は海援隊に8万両超の多額の賠償金を支払った。
海援隊は得た資金で徳川幕府を打倒した。
分家の慢心が本家の没落の一因となった。
徳川家の敗訴は、権力、権威の凋落を日本中に知らしめたという。
ところで、8万両。1両=30万で換算すると・・・
紀州徳川、お金持ちだったんだね。
それだけあったら、海援隊。鉄砲も、大砲も、軍艦も、買いたい放題だね。
儲けたのは、中古武器を売りつけたグラバー。
日本人同士の殺し合いで、欧州が儲けたんだよ。
イスラム圏の内戦やテロで儲けているのは誰だ?
笑え。世界を支配するのは、いつの時代も、「白人」なのだよ。
目覚めるか? 日本人。
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Posted at
2016/04/06 23:10:08
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