僕は看護師です

機中で、子どもが倒れた、医師や看護師はいないかと、日本語でアナウンス。

だれも動かないから仕方ない。

自分に全責任が負わされると思うと、気が重い。

（具合によっては、目的地変更のありうる？）

問診から、軽症と分かったので幸い。



そしてリヨン初日から、再び看護師業務が。

ある博物館を出て、広場へ向かう途中。

何気に脇道の細道に目をやれば、ゴルフがあらぬ方向を向いていて

老女が倒れている2～3人他人もたかっている。

事故が起きて間無しのようだった。



行きの飛行機が7時間も遅れて、初日を無駄むだにしている。旅程を急ぎたい、そんな気持ちもあったのだが・・・


やはり見捨てることはできませんでした。

男性と女性、そして僕の3人で介助します。

男性が起こそうとします。

そこへ二人が「restez！」　じっとしていなさい、とハモりました。



顔面から血を流していて頭部損傷も考えられるのに、起こすなんて言語道断。



少し起きた体の下に、車のキーを見つけました。

誰の？



ゴルフの。どういうこと？



老女は、自分の車に引かれた？？



市街地の細道のアパルトマンの大きな木製扉の駐車場から、バックで出してきて

扉を閉めるために下車、ゴルフが動き出して止めようとしたけど、右ドアミラーに倒された・・・？

（右ドアミラーが明後日を向いているから）




それでも、納得できないんですが、それはさておき、

女性がQQ車を呼んでくれたので、解放されました。



フランス語が堪能なら、彼の地で看護師になる。

夢ではなかったでしょう。