有閑マダム　の生きる道　　　　人の夢は儚いもの

姻族の遠縁に、心斎橋筋をはじめ近畿各地にお店を展開する社長婦人がいる。

大阪の昔ながらの屋敷地に1300坪のお家がある。

一度だけお邪魔したことがあるが、ひろい。

僕なら、夢窓国師のごとく、季節に映える庭にしたい。

それでも、誰が手入れをする？


その老婦人が曰く、昼間はこの広い家に一人、この広い庭で一人草引き。

そのうちパチンコ通いに。パチンコなければ私の人生はなかった、とまで。


当時、私はプー太郎、今で言うニート。


それをあの短時間にどう悟られたか、同行した（僕はただの運転手だったが）わが母に諭すかのように。



経済的に恵まれたとしても、人生において何もなすべきことを失えば、生きている意味はなし・・・か。

最近読んだ新聞の人生相談に、引っ込み思案のっ孫娘の行く末が心配だという相談に、回答者が、

大学に通えているのだから問題なし、むしろ問題のなのは、社会のほうではないか。

社会問題に取り組んでこそ、孫娘の評価も上がりましょう。いらぬおせっかいはせぬようにと。



まこと、お金も、時間も、有り余っていても、志がなければ、人間、何事もなしえませぬ。



先日の、ランチデートにおけるフレンチレストランのマダムもそうですが、

今日のボルボでのマダムもまたおなじようなものかと。

暇がある。お金もある。でも、話し相手が。

ランチマダムはグループがあるわけですが、今日のマダムはD相手に時間つぶしってわけか。

（何をしていたかは書きません、いわゆるお話でありました）



人生自体が、偉大なる暇つぶしだと、断じる学者か作家かいましたね。



まあ、こちらは必要としてDに行っているので、先に対応してほしかったな（笑）

でも、平日のD、それなりの社会見学でした。

労働から解放されているというのも、生き辛いかもしれませぬぞ。

（僕はニートで経験済みってね）