カルメン

写真は幕間の休憩時間、オープンテラスで紅茶を頂きながらの撮影である。


オペラ「カルメン」　夢にまで見た「カルメン」　（もちろん、ようつべではいくつもの脚本で見ているけど、

実際に夢で見たことはない（笑）。


開場には間に合わなかったが、開演には十分間に合った。


受付を過ぎててロビーは既に紳士淑女（年齢層は高め）でいっぱいだった。

（新国立劇場では、青少年に対して特別割引をしているがなかなか観劇には至らないようだ）

（若者世代への文化の継承はいかばかりか）

もちろん、オペラの観劇費用は高い。

交通費も含めると相当なものだ。

地方からはおいそれと通いつけるものではない。


私だって一張羅（といっても普段着になっている正絹だが）で見栄を張らねば（笑）


同じコンサートでも、アイドルとオペラでは、天と地ほどの差があるように思うのは、傲慢ですか？




場内を散策。3階4階まで或る客席、楽団席・・・さくっと写真に収める。

ひとりの中年が詰め寄る。

「写真撮ってもいいのか？」「だめだろう」

開演間近のアナウンスが入る。

「ほらアナウンスでも撮影するなといっているだろう」

「上演中はダメだといっているだけだろう」

「写真消せよ」


煩い親父である。あんたの不利益にはならんだろう。

先ほどから撮影しているが、職員からの指摘はないぞ。

撮影禁止を言えるのは、職員だけだろうに。


「やめてお父さん」

「違う。いうべきことは言うのだ。こんな事で負けてどうする。意志を通せ」


しぼむむすめに隣の紳士が声をかける。

「せっかく来たんだから、楽しんでいきなよ」


さあ指揮者が指揮台に立った。タクトが振り下ろされた。

緞帳が上がる。開幕だ。