藤堂高虎

名城・・・加藤清正か藤堂高虎か、であろう。

幾度と城主を変えてきた大洲の城。

これほどに仕立てたのは藤堂高虎の力。


そして天守を再建したり、鉄砲隊がいたりするのは、地元の愛。


大洲駅に着いたころには大雨である。駅から旧市街までは徒歩で20分ほど。とても歩く気にはなれない。

なにしろ駅にコインロッカーがなく、旧市街の案内所で預かるというシステム。

2メーターの距離なので遠慮なくタクシーを使う。



荷物を預けて、まだ豪雨。すぐ近くのレンガ館で雨宿り。小降りになる。今のうちに散歩だ。一番遠いお城に行こう。

堤防に出る。イベントがあったようだが、雨で中止したようだ。

「いらっしゃいませ。もうこれしかないんです。ごめんなさい」

いきなりの声かけに戸惑う。

「地元の方ですか」

「いえ、旅のものでたまたまでくわしました」


こちらの若き女性、母子ともども地元を愛するお方のようでして、城内で火縄銃のデモンストレーションもしているとのこと。

「お城の中に私のポスターがあります。今度来るときは第3土曜日に来てください。私は鉄砲隊にいて撃ってます」

「『八重』ですね」


自分から売り込んでくる元気なお嬢さんでした。

縮み姿の僕となら、歴史好きそうな人とは気があいそうです。そういえば、宇和島でも内子でも

和装はウケがよかったですから。



雨はすっかりあがって、予讃線から見る豊予海峡は対岸までよく見えました。



内子に押されて、大洲滞在は3時間でしたが、もう少し時間がほしかったです。

落ち着いた場所が多いので、ゆっくり散策して、お座敷でゆっくりタイムスリップしてみたかったです。