2019年08月17日
厳しい意見
白馬の山頂で女子たちが
「自分の能力体力も測らずに登ってきてヘリコプターで救助なんて恥ずかしいこと」と言い合っています。
こういう気の強い女性は「嫌い」です(苦手を通り越していますね。というか嫌いな人にも平然と接するので、苦手ということはないのですが)。
山にあこがれる気持ちがあって、登りたい気持ちが先行してしまって・・・。
確かに遭難するまでに至ると、それは考えものですが・・・。
山にあるこれだけの魅力を手に入れたいという気持ちはなかなか抑えられない。
ところが、彼女たちの意見の正しさを感じる場面がありました。
大雪渓です。
あそこは、やはり危険です。過去に落石事故で死者もでています。
今回も、ご婦人がストックを持って降りてきたけれど、雪渓の末端で滑ってしまった(2度も)。当然、雪渓から離脱するように促しましたが、まだ下ります。
僕はこの先の傾斜がきつくなるので、小屋で借りた4本爪のアイゼンでは役に立たないと判断し、娘とともに脇に逸れて岩場に取り付いてアイゼンを外し岩場を進みました。ようやく広場に出たので小休止です。行動食を食していると、先の女性がとうとう前のめりに腹ばいになって滑っていきました。これはやばいですよ。
雪上で滑ったら、お尻や背中のザックで滑ってはいけません。止まらないからです。すぐに横を向きうつむき腹ばいになって、雪を引っかいて抵抗を増やす。これでいつか止まるのを待つ。
ましてや、前に倒れてしまっては顔面が危険です。
ようやく止まっても全く動かない。大丈夫? するとガイドらしき人が引き返してきました。メンバーの男性も近づいてきました。
ああ、そういうことか。
あそこで岩場に上がらなかったのは、ガイド登山ゆえ。ガイドが彼女がすでに2度も滑っていることを把握していいない。先頭を歩いているから。
ガイドを使って登る人って、「不安がある」んでしょう。特に体力に。
やっぱり無理があるんでしょうね。
山では、いつはぐれて独りになるかもしれない。そういうリスクを考えても、
単独行動でも安全に下山(遭難したら下山を第一に考える)できる能力は必要((下山を第一に考えるのは、コースアウトをしていないとき、かつ上に小屋などがないときの場合です)。
ガイドは「道案内」はしてくれるけど、実際に歩くのは、あなた。
体力的に助けてくれるわけではありません。
もうひとり、老婦人。夫が先に下ります。婦人はストックを持っているけれど、雪渓の後の岩場をずるずると滑ってしまいます。股間から臀部大腿部の濡れは失禁ではないでしょうか。周囲も「怪我」を疑いましたから。
「休憩しよう」ということで休憩されましたが、あのあと大丈夫だったでしょうか?
60代70代の方の登山者もかなりの数いらっしゃいました。
雪渓を下る別の老紳士は娘かな?若い女性と下るにおいてザイルで結んでいました。
滑り出したら本当に止まりません。若い女性は自分を犠牲にしても守らねばなりません。
安心のためなら最低でも6本アイゼンが必要だと思いました。12本あればつま先もかかとも守られて万全ですよね。
僕もあとどれだけ登れるか、体力と相談です。
ブログ一覧 |
montagne | 日記
Posted at
2019/08/17 23:17:51
今、あなたにおすすめ